プラスチックで汚染された海

環境問題・エコについて考える

プラスチックに囲まれた生活を見直す

投稿日:2018年6月26日 更新日:

G7プラスチック憲章に日米署名せずのニュースが話題

最近、この手の映像や画像がSNS上で頻繁に流れてきませんか?
汚れた海、ストローが鼻に刺さって泣いているカメなど、海洋汚染への警鐘を鳴らす発信が格段に増えています。それはやはり、これ以上無意識にプラスチック製品を使いゴミとして排出し続けてはならないと感じる人が増えもがいているからに他なりません。先のG7でもメイン課題の一つとして討論されましたね。

 

海洋ゴミの代表格=プラスチック?

地球上の7割を占める海。そこに漂う膨大な量の海洋ゴミ。研究の結果では、日本国土の4倍量のゴミが海を漂っているとされており、さらにその90%は、海に捨てられたり下水処理をくぐり抜けたりしたプラスチックだそうです。プラスチックは、便利かつ安価なため様々な製品に使用されています。身近なところではペットボトル、ストロー、液体シャンプーや洗剤の容器など。プラスチックは、人工化合物としては最大の発明品と呼ばれているほどの功績をあげていますが、同時に、分解されない(=自然に還らない)物として大問題も引き起こしています。

 

マイクロプラスチックが引き起こす被害

分解されることないプラスチックは、直径5mm以下のプラスチックゴミ(=マイクロプラスチック)となって海面を漂い、魚やエビなどの海洋生物の体内へ…。先日、タイでプラスチック袋80枚を飲み込んだクジラが必要な栄養素を摂取することができないという見解で死に至るというニュースが報道されていました。

クジラやマグロ、ウミガメなど海洋生物そのものの命を落とす実例です。さらにカタクチイワシなど小型の海洋生物の体内からもマイクロプラスチックが検出されたというニュースも飛び込んできました。

このニュースは、胃を切除して戴く大型魚と異なり丸ごと戴く=私たちの体内にもダイレクトにプラスチックが入りこむ、ということを伝えています。

 

海洋ゴミを減らすには?

何よりまずはプラスチック製品の使用を制限すること。EU諸国では、欧州委員会が主体となって海洋プラスチック問題の主因となっているプラスチック製品10種の使用をEU全域で禁止する法案を提出し、2019年5月新法成立を目指しています。アメリカでは、州ごとの規制が開始されたり、スターバックスやマクドナルドなどの企業が規制を公表したり、しています。全世界通じて、順次、国や州単位で規制が始まっているのです。何より使用量そのものを減らせば、海へ流れ出るプラスチックが減るわけですから最も有効な対応策です。

これまで使い捨てで済ましていた

  • 飲料(ペットボトルから水筒へ)
  • ストロー(マイストロー持参へ)
  • ラップ(繰り返し使えるミツロウ製やシリコン製のものへ)
  • 食品保存(ジップロックからガラス製容器へ)
  • レジ袋(もらわずにリュックサック持参で)

などに対する意識改革を行いましょう。一人一人の意識と行動が未来の地球を明るいものへと導きます。

ethical is happy!


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オガライフWriterのe.さんのプロフィール写真

e.さん

小一男子の母。 出産・育児を経て『身体は食べたものからできている』という当たり前のコトに気付く。 食材のもつエネルギー、太陽のもつエネルギーなどを上手に取り入れた昔の人々に感心しながら、実生活で実験中。 免疫力と新陳代謝を高めることを目指し、日々奮闘している。海と風が大好きな40代。 プレスとして20年ライティングに関わってきた経験を活かし、オーガニックライフ、養生ライフなどについて紹介していきます。

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