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目次
まだまだある!帯広・ビオまるしぇの楽しみ方
先日の記事に引き続き、今回は帯広・ビオまるしぇで食べたおいしいサラダと思い出の味、さらに生産者さんに教えてもらったオーガニック野菜の食べ方についてお伝えします!
前回の記事はコチラ
ビオまるしぇ特製サラダと思い出の味
私が取材に行った日は開催場所のますやパン麦音で9周年祭が行われていたため、パンを購入した方に向けてサラダやバターじゃがいもを無料配布しているとお聞きしました。
早速取材させていただこうと思ったら背中をトントン。
振り返ると、まさに美味しそうなほかほかのバターじゃがいもを片手に、赤ちゃんを抱えた友人が!(笑)
「どこかに行けば誰かに会える。」
それも帯広の魅力です(笑)。
せっかくなので友人のじゃがいもを写真に撮らせてもらい、食べた感想を教えてもらいました。
「ホクホクしていておいしい!!」と満面の笑みで教えてくれましたが、じゃがいもを美味しそうに頬張る友人の顔を見ていただければ、もうこのおいしさは十分伝わりますよね?
次に向かったのはサラダの無料配布場所!お豆がたっぷり入ったサラダが配られていました。
十勝あずきで知られるように、とかちは日本有数の豆の産地です。
私も職業柄食材には詳しい方ですが、それでも見慣れないお豆なので、スタッフの方にお伺いしました。
サラダに使われている豆は「手亡豆(てぼうまめ)」と言って、和菓子の白あんなどの材料に使われることが多いそうです。
ドレッシングは天然卵(平飼いの自然飼育の鶏が産んだ卵のこと)を使った自家製マヨネーズかオリーブオイルと塩の2種類。
私はありがたくも2種類ともいただきました!
せっかくなので、ますやパンで思い出のパンと一緒に、外のベンチでお昼ご飯にしました。
山形の「ベビーパン」は私の思い出の味。祖母の家の近くにお店があったので、祖母がよく買っておやつ代わりに私にくれたものです。
ふわふわの食感でほんのり優しい甘みがある昔ながらのパン。
私は15歳で実家を離れ、寮生活をしていたので人よりも早くこの帯広という土地を離れましたが、この味は何年経っても変わりません。
手亡豆入りのサラダを食べてみると豆の味はしっかりしていて、噛み応えも十分あり、おいしい!
自家製マヨネーズもしつこくなく、さっぱりとしていて素材の味がしっかりしているサラダによく合いました。
東京へ持ち帰ったビオまるしぇのオーガニック野菜で楽しむお料理
東京に持ち帰ったのは以下の品々。
取材の翌日、東京へ戻る日もビオまるしぇへ立ち寄った私に出店者の方がご好意にも下さった葉物野菜。
取材日に買った立派なラディッシュ。
私のiPhoneほどもある大きな原木しいたけ!
そして出店者の方にオススメされたひび割れのある小ぶりな原木しいたけ。
色々な料理に使えそうなオーガニックハーブソルト。
さてこれだけおいしいオーガニック野菜が揃ったら、料理しないわけにはいきません!(笑)
まずはたくさんの葉物野菜を贅沢に使って、薄切りにしたラディッシュを散らし、オリーブオイルとオーガニックハーブソルトでシンプルに味付けしたサラダに。
そしてひび割れのある原木しいたけは、生産者さんにお聞きしたレシピでおいしいパテに!
ちなみに表面がひび割れているのは外のホダ木(しいたけを栽培するときに種菌をつける原木)から自然に出てきて風に当たり、水分が飛んだためだそうです。
このひび割れのあるしいたけはコリコリとした食感があって味も凝縮されているそう。この特性を活かしたレシピがこちら。
【作り方】
- 原木しいたけ、玉ねぎ、にんにくをみじん切りにする。
- フライパンに油(お好みの油OK)を入れ、①をしっかり炒め、塩胡椒を適量振り、レモン汁をお好みで入れる。
- ②を冷まし、クリームチーズと混ぜ合わせて完成。
こうすると、クラッカーやパンによく合うパテへ大変身!
食べてみるとしいたけの旨味がギュッと凝縮されて本当においしい!
ちなみに②の段階で冷凍保存することも可能だそうで、私は大量に作って以下のように瓶に詰めて保存しています。
これが大活躍!急な来客時にも解凍してクリームチーズに混ぜるだけでワインによく合うおつまみになります。
手亡豆から見えた日本の農業における課題
ビオまるしぇを思う存分堪能した私ですが、生産者さんのお話を直接聞くと日本の農業の課題が垣間見えました。
豆好きの私は家に常備したくなったほど、豆の味がしっかりとしていて食べるだけでも良質なたんぱく質を感じる手亡豆。
しかしサラダを配っていた方のお話では、現在どこの農家さんも後継者不足に悩み、生産する農家さんが減っているそうで、そのうちこの手亡豆は出回らなくなってしまうかもしれないとお聞きしました。
とかちは食料自給率1,100%を誇る農業・酪農大国ですが、後継者不足に悩んでいる農家さんは多く、農業従事者の高齢化も年々進んでいます。
とかちを代表する農作物が後継者不足で消えてしまうかもしれない…。
今回の取材で目の当たりにしたのは「後継者不足」という地元帯広の問題だけでは済まない大きな課題です。
食に携わる私ができることはただ一つ。
現状をできるだけ生産者さんの声のまま「伝える」こと。
とかちだけで見れば豊かでも、日本全体で食料自給率を見れば、たった39%(カロリーベース)。
世界各国と比較すると日本の食料自給率は極端に低いのが現状です。
この厳しい現状を打破するために大切な考え方が「地産地消」だと私は考えています。
輸入のものより国産のもの。他の地域のものより地元のもの。
そうやって選んで食べるだけでも地元農家への応援に繋がり、食料自給率を上げることにも貢献できます。
さらに地産地消という考え方は栄養面で見ても、新鮮なうちに各家庭に届けられるので時間経過による栄養素の低下が少なく、栄養価が高い状態で食べられるといったメリットがあります。
健康面からもメリットがある「地産地消」という考え方に基づいて、食べるものを選んでほしいと私は思います。
いつか大きな力になると信じて伝える大切さ
今回は地元帯広の魅力、ビオまるしぇの楽しみ方、おいしいオーガニック野菜を通して、日本が抱える農業の課題にも触れさせていただきました。
私ひとりにできることは微々たることです。
でも、ひとりでも多くの方が私の記事を読んで下さり、少しでも農業に関心を持ってもらえたら、きっといつか大きな力になる。
そう信じて今回の記事を書かせていただきました。
あなたが食べるものを選ぶとき、少しでも思い出してもらえたら嬉しいです。
最後に、この度の北海道胆振東部地震において被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
北海道は私の故郷。家族だけでなく友人もたくさんいます。
今は復旧していますが今回の震災で起きた大規模停電が長引いて家族との連絡も途絶えがちになり、不安な思いもしました。
今後地震の被害は様々な形でどんどん拡大していくと思います。
離れている私ができることは、「お買い物で応援すること」です。
今回の記事にも通じますが、北海道のものを選んで買うことは一種の支援になるのです。
私は一番簡単かつ、継続的にできる支援だと考えています。
ぜひ、「買い物」という形で北海道の復興を応援してください。
宜しくお願い申し上げます。