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都立小金井公園で行われたファーマーズフェスタ。
5月19日(土)・20日(日)、桜の名所としても有名な都立小金井公園で行われた「情熱!ファーマーズフェスタ~『むさし』の農と食が二重まる◎~」。
JA東京むさし青壮年部(若手農業者団体)の創立20周年記念事業として開催されたイベントでした。
心配された雨が降ることもなく、青空の下で開催されたこのイベントは、青壮年部の方々の農業に対する熱い想いが詰まった「都市農業」を俯瞰できる、ステキなイベントでした。
東京で畑ってあるの?
東京は、高層ビルが建ち並び、田畑とは無縁な場所だと思っている方も多いのではないでしょうか?
確かに地方に比べれば規模が異なりますが、東京にも田んぼも畑もしっかりあるんですよ!特に今回イベントが開催された「JA東京むさし」が統括している5市(三鷹市・小平市・国分寺市・小金井市・武蔵野市)の辺りは、畑が点在しており、平成29年現在999件もの農家さんがおり、そのほとんどは、江戸時代から300年以上に渡って農業を営み続け、現在は15〜16代目と受け継がれているそうです。
そんな歴史ある農地を、更に守っていくべく、青壮年部の方々の日々の奮闘が伝わる展示物もあり、すごく勉強になりました。
どんな野菜や果物が採れるの?
季節に応じて多種多様な野菜や果物が栽培されているそうですが、中でも「東京ウド」は武蔵のエリアの特産品として有名です。
花や植木、竹の生産も盛んで、この日は色とりどりのお花が即売されていたり、竹細工のワークショップ、更には農機具の紹介などもありました。
楽しみにしていた取れたてのお野菜もたくさん並んでいて、行列の中、しっかりわたしも買い込んで来ました。
ブルーベリーやキウイ、梨などの果物は、様々な加工品に生まれ変わっており、どれもこれも興味深く見て回りました。
途中、『(「おかじ」さんの)ブルーベリーのジェラートで休憩!』と意気込んで注文したところ、好評で早々に売れ切れたとのこと。とっても残念…。今回は“みるく”味で!
地域の大学生が大活躍!
農業のおもしろさやご苦労を感じる傍で、際立って活躍を感じたのは、農家さんと地域の学生がタッグを組んだ、様々な取り組みでした。
まず何と言ってもエントランスで、イベントを歓迎するかのようにそびえていた、武蔵野美術大の学生が作った竹のゲート。上部の大きなお面は牛と馬なそうです。
また、ブルーベリーの商品化に取り組んでいる嘉悦大学の学生。
馬との触れ合いを提供していた東京農工大の学生。などなど。
専門を活かしたコラボレーションは、お互いに刺激し合える素晴らしい試みだと感じました。
イベントに参加して
今回このイベントを主催されたJA東京むさし青壮年部の當間さまにお話しを伺った所、都市農業ならではのお悩みも絶えないとのことでした。一方で、環境保全やフードマイレージを鑑み、興味を持っていただける方も増えているとのことでした。
地域の方々と更に繋がりを深めるという目的もあってのイベント企画だったそうですが、その思いは、参加していたひとりひとりに確実に伝わっている気がしました。
地域には取れたてのお野菜が手に入るファーマーズマーケットや、直売所もたくさんありますし、農産物を使用したお料理が並ぶおしゃれな飲食店も増えています。
国分寺市では農産物を『こくべじ』とブランド化し、農業の魅力を発信しております。
“都市農業”が良いカタチで続くために、わたしにできること、
それはもりもりと食べることだと思いました。
また、このブログを見て、興味を持っていただける方が一人でも多く増えたら嬉しいなぁ、と思います。
最後に、今回のイベントで、一番ココロに響いたのは、4つしかない日本原種のうちのひとつで、絶滅寸前だった「武蔵国分寺赤米」を復活させるために活動を始めた方のお話でした。
イベントに参加したのがご縁で、活動に加えていただけることになったのは、何よりの収穫でした。
このお話はまた別の機会に。
会場の雰囲気はこのような感じです。