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シンガポールのオーガニック複合施設『Mahota Commune』
皆さん、Aloha!オガライフライターのMasaeです。
6月下旬に、1週間ほどインド・シンガポール・マレーシアに滞在する機会がありました。駆け足ではありましたが、シンガポールで宿泊したホテルの目の前に、面白いものを見つけました。それは何かというと、『Mahota Commune(マホタ・コミューン)』というオーガニックや自然食品、日用品を扱う大きなスーパーマーケットを中心とした複合施設です。
シンガポールのMRT(電車)のラベンダー駅から徒歩3分ほどにある、Kitchener Complexというビルの3階に展開しています。とても分かりやすく、空港からも40分程度で行ける便利な場所にあります。
環境と健康のために畑からスタートしたMahota Commune
Mahota Communeは2016年のオープンです。単なる食料品店、単なるカフェやレストランとしてではなく、強いコミュニティを作るということをコンセプトに掲げ、農園事業も展開しています。折しも、シンガポール訪問の翌週にG20が大阪で開催され、海洋プラスチック問題が議題として取り上げられたのですが、まだ明らかに効果が出ないもの、逆に害が出ていないものに対策をするのは難しいことです。オーガニックな食品が明らかに健康に良いことも、海洋プラスチックが明らかに健康を害していることも、実際にはまだ証明されていません。しかし、このような施設ができていることに、シンガポールに暮らす人の環境や健康への意識の高さを感じました。
さっそくMahota Communeの店内へ!
Mahota Communeは入ってみると、その中心には広くて清潔な食料品・日用雑貨売り場があります。アルコール飲料や観葉植物も販売されていて、生活に必要なものはほとんどここで揃えることができそうです。
世界一物価が高いと言われるシンガポールですが、店内をぐるっと見た限り、この店内のものは日本のオーガニック食品店に比べて非常に高額という印象は受けませんでした。むしろ、オーガニック食品に限れば、日本よりもお手頃な価格という印象です。シンガポールの平均所得は日本とほぼ同等で、かつカップルは共稼ぎが多いそうなので、家計に占める食費の割合は日本ほど高くならないのかも知れません。
また店内には、『なぜオーガニックを選ぶのか』を啓蒙するポスターも掲示してありました。『オーガニック食品を食べることは、病気のリスクを下げるだけでなく、日々のエネルギーレベルを上げます。またその選択が、農家がどのように作物を育てるかにも影響を与え、健康的な環境作りにも影響するのです。』
価格より健康を選択する意識
訪問した時間帯がお昼だったこともあり、併設のカフェでランチを摂りました。レストランもありますが、手早く済ませたいという方には手軽なカフェがお薦めです。
レジで会計を済ませて呼び出しベルを受け取り、テーブルで待つというシステムです。
お昼休みのビジネスマンのグループもいましたが、日本と大きく違うのは、小さい女の子とビジネスマン風の男性の親子のふたり連れや、男性のみのグループがいたことです。日本では、オーガニックカフェの客層は女性がメインです。しかしここでは半数近くが男性でした。
国民健康保険の充実している日本と違い、日常的に自分の体調管理を意識している人が多いのだろうと思いました。
総合的な健康を目指す複合施設がMahota Commune
スーパーマーケットやカフェ、レストランだけではなく、ここには未就学児童向けのプレスクール、中医学のクリニックやイベントスペースもあり、まさに健やかな体と環境を目指す複合施設となっていました。
日本では、まだまだ『有機栽培の野菜は高いから、慣行農法の野菜で十分』という声も多く、傷みのない形のきれいな野菜しか消費者に受け入れられないという現実もあります。しかし、消費者が選ぶものは生産者にも影響を与え、それが環境にも影響するということを意識して、購買活動をしたいと改めて思いました。そしていつの日か、日本でもこのような施設が当たり前に見られるようになることを期待しています。
Mahota Commune HP
http://www.mahota.sg/
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