オフグリッドとは?
皆さん、Aloha!オガライフライターのMasaeです。
最近、耳にすることが増えてきた『オフグリッド』という言葉。皆さんはオフグリッドって何だかご存知ですか?グリッドとは、送電系統のこと。大手の電力会社から電線を伝って家などに送られる電力網のことです。そこから『オフ』している状態、つまり、その送電系統と繋がっていない状態(オフ)の電力システムのことをオフグリッドと呼びます。日本に暮らしていると、電力会社からの送電がないなんて、どうやって電力を得ているのか不思議になりますが、オフグリッドの主電力は太陽光などのクリーンエネルギーです。欧米では近年このオフグリッドなエネルギーシステムが増えています。
自然と共生するオフグリッドな宿『MAKOA』
今回私が宿泊したハワイ島のパパアロアという地域にある宿泊施設MAKOA(マコア)は、オフグリッドであり、まさに自然と共生している宿でした。9月にMAKOAに5泊してきた様子をご紹介します。MAKOAとは、ハワイ語で『勇敢な、勇気ある』という意味の言葉です。MAKOAはクリーンエネルギーを利用するだけではなく、できる限り環境に配慮した生活スタイルを実践している宿です。所在地はハワイ島の東側。ヒロという街から車で約30分北上した辺りの、パパアロアという地域にあります。
この辺りには民家はほとんどなく、広大な草原の広がる地域です。MAKOAへも未舗装の道を通って行くため、レンタカーを借りるときは4WDやSUVが便利です。ハワイ島はオアフ島と異なり、公共の交通機関がありません。ハワイ島に滞在する時は、レンタカーは必須アイテムです。
MAKOAの様子
MAKOAはオフグリッドにあり、ソーラーシステムで電気を賄っています。そのため、電気の使える量が天候に左右されることも多いそうです。思い返してみると、私たちの身の回りには、たくさんの電化製品があります。例えば今や手放せなくなったスマートフォン。そしてWifiなどの接続機器。カメラの電池も充電式です。また、人によってはPCを持って行く人もいるでしょう。そのための電源も必要になります。ひとつひとつ上げていくと、以前に比べて電力を使用するものに囲まれて生活していることがよく分かります。
MAKOAではソーラーシステムで電力を供給しているため、充電が必要なものは午前中に行うようにと言われます。洗濯機も有料でお借りできますが、大きな電力を使うこと、また干すことを考えて、午前中に使用することが必要です。普段何気なく使っているものでも、意識をすればかなりの電力を使っていることが分かります。私も普段は使い捨てのものをなるべく避けるなど、環境に配慮しているつもりでしたが、まだまだできることはあると改めて感じました。
ハワイ島では水もガスも貴重
ハワイ島はとても広いため、ヒロなどの街から離れて郊外に暮らす方は、雨水を大きなタンクに貯めてろ過して使っている家が多いです。MAKOAももちろんそうです。上下水が整っている日本では、なかなかイメージがしにくいかと思いますが、世界では日本のような場所の方が珍しいのです。ガスはもちろんプロパンガスを使用しています。水もガスも無駄にはできません。
まずは、環境問題や日常生活のインフラに意識を持つこと
日本で便利な生活を送っていると、自然と共生することに想いを馳せることは難しいかも知れません。しかし、地球温暖化の脅威についての報告なども上がってきている昨今、今後の地球環境を意識するためにも、考える時間を持つことはとても大切なことだと実感します。
次回はMAKOA滞在の様子をご紹介します。