女性の大敵!冷えの対策をご紹介!
前回は、女性の冷えの原因となる水分不足、ハイヒールやブーツなどによる靴の影響、薄着を中心に、起きやすい不調についてご紹介しました。今回は具体的な冷え対策として、水分補給、温めるべきポイント、内臓を温める食事についてご紹介します。
冷えには小まめな水分摂取が必要
冷えの原因のひとつとして、体内の水分不足があります。外気もちろん、室内もエアコンにより空気が乾燥しています。そのため、夏と同じくらい小まめな水分補給が大切です。ただし、冷たい飲み物は内臓を冷やしてしまうので、常温、温かい飲み物で補給しましょう。白湯は内臓を温め、代謝を上げるのに最適です。寝起きに白湯を1杯飲んでから一日をスタートすると、冷えにくくなります。
また、番茶やほうじ茶はカフェインが少なく、身体を温める作用があります。長時間の外出の後に飲むと身体の温まりが早くなります。ハーブティーで水分補給をしたいという方も多いですが、その際は身体を温めるカモミール、リンデン、エルダーフラワー、マリーゴールドなどを選ぶと良いでしょう。忘れがちなのが外出時の水分補給です。水分を持ち歩く習慣をつけて、喉が渇く前に小まめに摂取してください。
冷えには「首」と名が付くところを温めよう!
昔から、「首」と付くところを温めると身体が冷えにくいといわれています。首まわり、手首、足首、ウエストのくびれも「首」と考えて良いです。マフラーをするのと、しないのとでは寒さの感じ方が全然違いますよね。実は、首を曲げた時に出っ張った骨から指2・3本ほど下、背骨から指2本分離れた両脇に「風門」と呼ばれるツボがあります。ここから冷たい邪気が入るといわれ、首まわりを防寒しておくと冷えにくいだけでなく、風邪予防にもなりますよ。
足首には「三陰交」と呼ばれるツボ(内くるぶしから指3・4本分上のあたり)があります。婦人科系のトラブルや冷えに関わるツボで、女性は特に冷やしてはいけないといわれる場所です。ここを温めることで、内臓も温まり、全身がポカポカしてきます。レッグウォーマーなどを利用して極力冷やさないようにしましょう。併せて、下腹部と臀部(仙骨まわり)を重ね履きショーツやホッカイロなどで温めると、ポカポカ感がグッと増します。私も冬場のランニングで痛感しましたが、足首が見えるようなスタイルの時は、すぐにお腹が痛くなり、すべての首をしっかり保護して出るようになってから、汗ばむくらい快適に走れるようになりました。
一番の冷え知策は食事で身体の中から温めること!
冬の寒さ対策として一番は、食事で内臓から温めておくことです。食事をすると内臓か活発に働き、熱を生み出します。食材も身体を温めるものを選ぶと良いですね。にんにく、ニラ、玉ねぎ、かぼちゃ、牛肉、鮭、鰺、納豆、そしてお味噌などが身体を温める食材としてあげられます。旬の食材は、その季節に適した働きを持っていますので、上手に取り入れましょう。蒸す、煮るなどの調理法の方が熱も持続します。何年か前に、冷え予防に「しょうが紅茶」が流行った時期がありましたね。しょうがは生では身体を冷やしますが、加熱したり、乾燥させたりすると温める成分に変化します。同様に、なす、トマトなどの冷やす食材でも熱を加えるとすると、身体を冷やさずに済みます。
冷えにくい身体をつくるために朝食を摂ることをオススメしますが、難しいときはせめて温かいスープだけでもお腹に入れてみてください。体温が上がり、身体が活動モードに切り替わってポカポカが持続しやすくなりますよ。冷えは、日常の複合的な要因で起こります。ご紹介したもの以外にも生活習慣を見直して、寒い冬を乗り切りましょう。