新しい季節、変化の中で緊張を感じたらシンギングボウルを
昔に比べると桜が咲くのは早くなりましたが、これからの時期、植物はたくさんの木々が芽吹き、新緑が広がって来ています。
人々は新しい場所でのスタートであったり、春はたくさんの命にとって、新しいサイクルのスタートのように感じます。
また、変化は緊張をも生み出しもします。運動、音楽鑑賞、静かな読書の時間、アロマ。
私たちのまわりには、たくさんの癒しのツールがあります。今回はその一つとして、シンギングボウルのヒーリングを紹介します。
シンギングボウルとは、どんな楽器でしょうか
シンギングボウルはチベット仏教から生まれた法具だと言われています。
現在はチベットをはじめ、多くはネパールで作られたもので占められており、その素材は金、銀、銅、鉛、鉄、錫、水銀等、金属を合わせて作られています。
ハンドメイドのもの、マシンメイドのものがありますが、合わせる金属の配合によっても作り手によってもその音はひとつひとつ違う楽器です。
シンギングボウルの音は、多くの人が「お寺にある鐘」をイメージするようです。
倍音と呼ばれるシンギングボウルから奏でられる音と振動は、空間を通して私たちの体の奥に働きかけます。
人は緊張すると呼吸が浅く、短く、時に止まり、また脈拍は早くなりますが、そんな時に誰かに「肩の力をぬいて」とそっと肩に手を置かれるとどうでしょう。
楽器の中でも振動の強いものなので、音だけでなく振動を感じる事で意識を瞬時に「今」に導きやすいのです。
シンギングボウルの仕事は、奏者とヒーラー、セラピストです
シンギングボウルの音色にひかれ関わり始めると、もっと深く関わりたいという欲求が出てくる人もいらっしゃると思います。
私の場合もその一人で、ヨガを教える中でシンギングボウルに出会い、その不思議な魅力にすっかりはまってしまい、ヒーリングを学びました。
シンギングボウルを使って仕事をしたいという場合、多くは奏者かヒーラー、セラピストになります。
シンギングボウルの演奏は、数個のボウルを奏でます。ほとんどの楽器同様、演奏方法に決まりはありません。
私の場合は、自分のヨガの教室で演奏したり、ヨガとシンギングボウルのワークショップを開催する方に奏者として呼んでもらうことが多いです。
ヒーリングは、シンギングボウルを体に直接置いたり、体の近くに置いて叩き、その倍音と振動が、体のまわりから、その皮膚の上から体の奥の方にアプローチするという考え方です。
シンギングボウルの倍音やその振動は、特定の人にしかわからないものではなくほとんどの人が実際に体で感じやすいところも魅力です。
さて、どんな感じかというと、お寺の鐘の音のボーンという音が、窓ガラスに反響してビビビと細かく振動する、そんなところをイメージしてもらうと良いでしょう。
音は振動なのです。目には見えませんが、感じる事ができます。皆さんが、音楽を心地よいと感じるのもこの小さな振動を感じているからかもしれませんね。
シンギングボウルのヒーリングを体験するには
シンギングボウルの演奏会やヒーリングを行っているサロンで体験ができます。
シンギングボウルのヒーラー、セラピストの名前は様々で、それぞれが学んだ先生のつけた名称を学ぶことが多いようです。
気分転換やストレス解消には運動が良いとわかっていても、何もしたくない、疲れきってしまった、というときは、ただ寝転がり、その音に体を委ねるだけのシンギングボウルのヒーリングを体験してみませんか。