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夏バテ、毎年苦しんでいますか?
そろそろ暑い日も増えて来ました。
夏になると、毎年食欲が落ちて、毎日だるい、体調を壊しやすくなる、眠れないから疲れが取れない、という方も多いのではないでしょうか。
年々暑くなっているこの気候に、体もついていくのが必死かもしれません。
元気に夏を満喫したいのに、どうしても疲れてしまって、とならないように、対策をしっかりとりたいですよね。
でも、夏バテってつまり何?ちょっと疲れて食欲ないだけ?ちゃんとご飯食べれば大丈夫じゃない?とお思ったりしていませんか?
夏バテとは、つまり、自律神経の乱れが原因の体の不調な状態です。
消化や吸収、体温調節、心臓の働きやさまざまな生きるために必要な機能をコントロールしているのが自律神経です。
これが乱れる、ということは、とても危ないことなのだ、ということがわかっていただけると思います。
夏バテ対策には?
もちろん栄養バランスのよい食事をとることも大切なのですが、夏バテにならないためには、食事以外でも大切なことがいくつかあります。
1.冷やさないこと。汗をかくこと。
会社やスーパー、デパート、銀行…冷房がしっかりきいて涼しいのですが、体が冷え切ってしまうこと、多いですよね。
体がしっかり冷えた後、急に暑い外にでると、温度差で自律神経も乱れます。
体が冷えると血行も悪くなり、免疫力も低下します。夏に風邪をひきやすくなったり、だるさがとれなかったりというのは、ここが原因のことも多いのです。
体も体温調節がうまくできず、汗をあまりかけなくなり、手足は冷えているのに、体に熱はこもっている、という状態にもなるのです。
全く汗をかかないわ、という夏をお過ごしでしたら、涼しい時間に少し歩いたり、軽い運動をしたり、と汗をじんわりかけるようにしてみましょう。
発汗することで体温調節ができるので、少しでも汗をかくようにして、体の機能を取り戻してあげましょう。
冷え対策に。
・ぬるめのお風呂に入るようにしてみましょう。夏はどうしてもシャワーですませがちですが、体はとても冷えています。
芯からじんわり温めるには、お風呂はとても効果的です。ぬるめがポイントです。
・1日冷える場所にいる場合は、足を冷やさないようにすることもとても大切です。靴下やひざかけも導入しましょう。
腸が冷えて体全体が冷えている場合もあります。お腹も温めたり、暖かい飲み物を飲んだりして、体の内側から温めることも大切です。
・ご飯を食べると体温が上がりますよね。朝ご飯を食べて体温を上げて、出社するのもおすすめです。
・夏には体の熱をとってくれる夏野菜もおすすめなのですが、本当に体が冷えて辛いの、という方には、体を冷やす食材よりも温める食材を取ることをお勧めします。
みずみずしいトマトやキュウリ、レタス、ナス、ズッキーニ、ゴーヤ、メロン、マンゴー、パイナップル、キウイなど、カリウムの多いものや水分の多いものは、利尿作用があり、体温を冷やすと言われています。
(しかしそれと同時にナトリウムも排出するので血圧を下げ、むくみをとってくれるという利点もあります。)
これらを減らすか、または体を温める食材と一緒に摂取するようにしてみましょう。
またスパイシーなものも、汗をかき、体を冷やしますので、注意しましょう。
体を温める食材としては、ショウガ、ネギ、ニラ、タマネギ、ゴボウ、レンコン、ニンジン、カボチャなどの根菜もあります。
肉類も温める食材です。発酵食品も体を温めてくれます。
では、真夏に体が冷えないように、とお肉ばかり食べていいでしょうか?これもまた熱がこもりやすくなります。
どちらも食べすぎて偏らないようにすることが大切です。
ゴーヤはからだが冷えるんでしょう?でも食べたいのだけど。タンパク質を取りたいけど、体に熱こもっていて暑くなるのは嫌だな。
そんなときもありますよね。
食べ合わせを工夫してみるとよいですよ。
例えば、ゴーヤを食べる時には、豚肉や豆腐と合わせてゴーヤチャンプルーにする、お肉を食べるときは冷しゃぶにしてお野菜と食べる、
など、温める食材と冷やす食材、野菜とタンパク質、など組み合わせるのが簡単です。
また冷やす食材は火を入れて食べる、などの方法をとると、体が冷えにくくなります。
例えばお豆腐なら、冷奴ではなくお味噌汁に入れる、などしてみましょう。
体を温める食材、冷やす食材を簡単に見分けるには、例外もありますが基本的には、北国のもの、冬のもの、
土の下のものは体を温め、南国のもの、夏のもの、地上のものは体を冷やす、と考えるとわかりやすいです。
どちらも適度に自分の体を見ながら、摂取できるようになるとよいですよね。
2.水分をとること。
熱中症にならないためには、こまめに水分を取ることがとても大切です。
ずっと外にいて、汗をかくと、ああ、喉が渇いてきた、とすぐわかりますよね。
しかし、寒いところ、暑いところの出入りを繰り返していると、体は喉の乾きがわからなくなったりします。
外出する前や、また睡眠時にもたくさん水分は奪われますから就寝前にも、水分を補給するように意識してみましょう。
水分補給には。
スポーツドリンクを飲まなければ!と思っていませんか?日常の水分補給は、水で十分です。
スポーツドリンクは糖分も塩分も多く含んでいます。ジュースももちろん大量の糖分が含まれています。
また紅茶やコーヒーは利尿作用があるので、水分補給の代わりにはなりません。
アルコールは、その分解に体の水分を大量に使用します。注意しましょう。
ミネラルのあるドリンクとしては、麦茶やはと麦茶、そば茶、甜茶、杜仲茶、ルイボスティーなどカフェインのないものを選ぶとよいです。
スポーツをしたり、大量に汗をかいたりする場合、熱中症の恐れがあるときには、ナトリウム不足に注意が必要になります。その場合は、スポーツドリンクや経口補水液をとりましょう。
3.きちんと眠ること。
暑いので本当に寝苦しいですね。
ですが、まずは睡眠が最も素早く疲れを取る最良の手段です。
冷房で体を冷やすのではなく、扇風機や布団、ひんやりできるものを取り入れたり、タイマーを上手に使ったり、いろいろな工夫をして、しっかり睡眠をとりましょう。
夜寝る前にお酒を飲んだり、たくさん食べ過ぎたりすると、睡眠も浅くなります。
涼しく工夫しているけれど眠れない、という場合は、食生活にも目をむけてみましょう。
睡眠に良い飲み物、食べ物は。
・コーヒー、紅茶、緑茶、コーラ、など、カフェインの入ったものは、午後早くから摂取するのを控えてみるのもおすすめです。
アルコールも一瞬眠くなるのですが、睡眠の質を低下させます。慣れてくると眠くなりにくくもなるので、寝酒はおすすめできません。
・眠る前にはショウガが入ったものを飲むと、体があたたまり、眠りやすくなります。
・またハーブティーもおすすめです。
・乳製品、大豆製品、アーモンド、チョコレートなども入眠効果があると言われています。
自分に合うものを探してみるのも楽しいですよ。
眠れない、眠れない、というのもストレスになり、さらに眠れなくなります。
今日はチョコレート取ったから眠れるかなー、明日はココアにしてみようかなー、などと毎日楽しみながらトライしてみてはいかがでしょう。
次回、栄養バランスよく、夏バテ対策に活躍してくれるレシピをご紹介したいと思います。