日本と海外のオーガニック文化

簡単、美味しい、おしゃれなアメリカの巻き寿司!

投稿日:2019年1月30日 更新日:

みなさん、こんにちは!
新しい年の始まり、みなさんはどんな毎日をお過ごしですか?
私は・・・と言いますと、御多分に洩れずホリデーシーズンに重くなった体を16:8ダイエットとヨガでリセット中です(汗)
お正月太りに悩むのはアメリカ人も同じようで、この時期ヨガスタジオはマットの置き場に困るほど人でぎゅうぎゅう!世界中、抱える悩みはみんな同じですね。

さて、そんなヨギーたちも大好きなヘルシーフードと言えばやはり“Sushi”!と言っても、上等の江戸前握りではありませんよ。
こちらでもっと身近なSushiは、カリフォルニアロールに代表されるアメリカ生まれの“Roll(ロール寿司)”です。

ということで、今回は、今やアメリカが世界に誇る日本食、“ロール寿司”についてご紹介していきます!

 

元祖!カリフォルニアロールとは?

 

カリフォルニアロール、みなさんも一度くらいは耳にしたことがあるかもしれませんね。でも実際に口にしたことがある方は少ないのではないでしょうか?
日本の巻き寿司と違って、酢飯で具を巻いたロール寿司はぱっと見は白っぽく、なんだかこれだけでも既にアメリカっぽいですね(笑)
酢飯で、海苔と具材を一緒に巻き込んで作る“裏巻き”という方法で作られています。ごはんの周りにはゴマやトビコなどでデコレーションされていて、華やか!

カリフォルニアロールの中に入っているのは、カニカマをマヨネーズで和えたもの、アボガド、きゅうりなどで、アボガドときゅうりは、他のロール寿司にもよく使われる定番食材。このトロッとしたクリーミーなアボガドが、お寿司とベストマッチなのです!

アメリカのアボガドの9割以上を生産するカリフォルニア、ここでは年中いつでもどこでも見かける身近な食材ですが、お寿司以外にも、アボガドが入ったものに“カリフォルニアXX”と名前が付いたタコスやサラダ、サンドイッチなどを見かけますよね。

カリフォルニアロールの起源は諸説あり、70年代後半に西海岸在住の日本人の寿司職人が、海苔が苦手な現地の人にも食べてもらえるようにと、裏巻きで海苔を包み込み、中にアボガドや茹でガニなどを入れて作ったのが最初だと言われています。

その後、南カリフォルニアから全米に広まったそうですが、ちょうど私と同世代!
40年も前からアメリカで愛されている日本食なのですね。

もしかしたら、カリフォルニアロールは生魚や海苔に馴染みのない当時のアメリカ人も抵抗なく口にすることが出来た最初のお寿司だったのかもしれません。
カリフォルニアの人々から「寿司は美味しい!」と評判が広がり、次第に他の州の人々もロール寿司を口にするようになったことを思うと、そのきっかけを作ったカリフォルニアロールの功績は偉大です!

私の暮らすカリフォルニアはクリーミーなアボガドをたっぷり使ったカリフォルニアロール発祥の地。
ハンバーガーやピザと並んでアメリカ食文化の中にとても自然な形で溶け込んでいます。

 

様々なシーンで食されるロール寿司!

太巻きと細巻きくらいしか経験のない私にとって、アメリカのロール寿司は自由で、楽しくて、美味しい新感覚のお寿司です。
さすがはロール寿司の発祥地、カリフォルニアでは様々なシーンで、様々なロール寿司を目にする機会があります。その種類も豊富なバリエーションも驚くほど!

スーパーのお惣菜コーナーなどで見かけるロールには、カリフォルニアロールの他に、サーモン、ツナ(マグロ)とアボガドのロール、それらをシラチャーなどのピリ辛ソースで和えたスパイシー系のロールなどが定番。天かすを乗せてカリカリとした食感を楽しむクランチーロールも人気です。

昼時になるとオフィスワーカーやレギンス姿の女性などがパック入りのロール寿司を手に取り、サンドイッチやサラダを食べる人たちの隣で、お箸を使って上手に食べるローカルの人々の姿も風景の一部に溶け込んでいるよう。

スポーツジムやフィットネスクラブのスムージースタンドの横には、ブラウンライスでアボガド、豆腐や人参、マンゴーなんてものまで巻いてしまうヘルシーロール寿司を見かけます。
アメリカ人はハンバーガーやピザばかり食べているのでは?というステレオタイプからは想像も出来ないくらい“超”ヘルシー志向、低カロリーのビーガン寿司は、健康や美容に意識の高い人々やベジタリアンの間で人気があります。

そして、ロール寿司はパーティーに華を添えることも!
結婚式などの正式なパーティーからカジュアルなホームパーティーに至るまで、ディナーの前のカクテルやワインと一緒にロール寿司が供されたりもします。
オイスターやチーズボードなどと一緒に、おつまみ的な位置づけでありながら、ついメインの前に食べすぎてしまうとお腹いっぱいになってしまうので注意(←経験あり・・・汗)

 

ユニークすぎるロール寿司たち!

さて、普段使いのロール寿司の他にもまだまだあります。私が一番好きなお寿司屋さんでメインとして食べるボリューム満点の豪華なロール寿司。これがまた最高に美味しいんです!
でも、初めてメニューを見た時は「これ、ちょっとふざけてる?」と思うような面白いネーミングにびっくりしましたけれど・・・

例えば、こんな感じです。
キャタピラーロール、フィラデルフィアロール、タイガーロール、レインボーロール、スパイダーロール、ドラゴンロール・・・。
何のことやらさっぱりですが、説明書きを読んで、実際にテーブルに出てくると、うん、納得!

キャタピラーロールはうなぎとアボガドと卵焼きを巻いて上に乗せたアボガドをいも虫(キャタピラー)のように見立てて盛り付けたびっくりなロール寿司。
フィラデルフィアロールは、スモークサーモンとクリームチーズというベーグルでお馴染みのゴールデンコンビをお寿司に応用したもの。
意外な組み合わせですがとっても美味しい!

タイガーロールはエビの天ぷらを巻いた天むすのような感覚のロール寿司。
うちで作る時にはうなぎのたれのような甘めのソースやピリ辛のシラチャーやハリッサとマヨネーズを添えて食べるのも美味。子供たちも大好きです!

レインボーロールは、マグロやサーモン、ハマチやイカなどお刺身の盛り合わせとアボガドを薄く切ったものを乗せたカラフルなロール寿司。中身はカリフォルニアロールと同じような感じですが、お魚を食べたいけれど握りはちょっと予算オーバー、、、という時には迷わずこれ!

 

そして、私のいちばんのお気に入りはこちらのスパイダーロール!見た目は蜘蛛のようにニョキニョキと出た手にまず驚くパンチの効いたロール。中に巻かれているのは脱皮した後の柔らかいカニ、ソフトシェルクラブの天ぷらで、サクサクとした食感が最高なのです!

 

お店によっては“ドラゴンロール”にエビの天ぷらが入っていたり、うなぎだったり、具材は違うことも多々。それさえも決まりはなく、店が自由に名前を決めて自由に中身を決めて作っているオリジナルの創作巻き物、それがロール寿司なのです。

 

カリフォルニアロールを作ってみよう!

いかがでしたか?
日本人が知らないアメリカの日本食、ちょっと面白いですよね!
きっと多くのアメリカ人は、ロール寿司がアメリカのものだとは知らず、私たち日本人が普段からこんな巻き寿司を口にしていると思っていることでしょう。

旅行で日本を訪れて「あれ?本場のスパイダーロールはどこで食べられるの?」なんて不思議に思っているかも・・・?
今年の節分は、恵方巻きに飽きたら、巻き寿司より簡単、美味しい、おしゃれなカリフォルニアロールはいかがでしょうか?

華やかなので、ひな祭りやお花見、ポットラックや行楽のお供にもぴったりです!ちらし寿司や手巻き寿司のように週末の家族団欒に、子供と一緒に作るのも楽しいものです。

作り方はとても簡単!
カニカマにマヨネーズを合わせたものと、アボガド、きゅうりを巻きやすい太さに切って、巻くだけです。

 

裏巻きがいいのは、ご飯の量を気にしなくともパンクを気にしたりせず簡単に巻けること。ラップを巻き込まないように少しコツが必要ですが、太巻きより楽ですよ。
カニカマをスパムに変えて、卵焼きとアボガドを巻いたスパムロールも子供ウケ間違いなし!

カリフォルニアロールの作り方はブログでもご紹介しています。

 

これからの季節、ぜひ気軽に作ってみてくださいね!

 


この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で
  • この記事を書いた人
  • 最新記事
オガライフWriterのMika Teraoさんのプロフィール写真

Mika Teraoさん

シンガポール、東京で人材関連などの仕事を経て、2014年夫が仕事の拠点をニューヨークに移したのを機にアメリカ生活を始める。 2年前にサンフランシスコ郊外のベイエリアに移ってからは、体にも人にも優しいオーガニック食材の魅力にのめり込み、作ること、食べることが最大の楽しみに。 目下のところ、野菜や果物、ナッツ、チーズ、肉など地元産の新鮮な食材を使って作る、簡単で美味しいカリフォルニアの料理を研究する毎日。 日々の生活では、子育て(3歳と6歳)と家事に追われて消耗しそうになりながらも “Happy Mom makes Happy Kids” をモットーに、ファーマーズマーケット通いや料理、ヨガなどで心身のバランスをキープするよう心がけている。 Blog: “What’s Mika Eating SF Bay Area” Instagram: Mika (@mika.mkca)

-日本と海外のオーガニック文化
-

Copyright© オガライフ , 2024 All Rights Reserved.