日本と海外のオーガニック文化

義理チョコもあり?アメリカのバレンタインデー

投稿日:2019年3月9日 更新日:

バレンタインデー、皆さんは今年どんな風に楽しみましたか?

アメリカに住んであらためて感じるのは、チョコレート万博並みに国内外の上質なチョコが一堂に会する華やかな日本のバレンタイン商戦のレベルは相当なもの!
あれもこれもと目移りしながら自分用にばかり買い込んでいた東京でのバレンタインが懐かしくもあり、恋しくもあります。

もちろん、ここアメリカでもバレンタインデー前にはチョコレート屋さんは大賑わい!
チョコレートとバレンタインデーは切っても切れない蜜月関係にありますが、日本とはちょっと事情が違います。
それに、アメリカにも義理チョコに似た独特のバレンタインデーの風習があったりもするんですよ。

今回は、そんなアメリカのバレンタインデーについてご紹介していきましょう!

 

バレンタインデーは男性が女性に尽くす日!

先日訪れた地元の老舗チョコレートショップ“See’s Candies”(こちらでは一口サイズのトリュフやチョコのことをキャンディーとも呼びます)店内には、老若男女が入り混じって、みんな楽しそうにチョコレートを選んでいました。
小さな男の子を2人連れたパパが、赤いハート型の箱を抱えて店を後にするのを見ると、あれをもらうママは幸せだなぁ♡とほのぼのします。

 

他にも、香水や化粧品、コスメや女性用下着、ジュエリーや時計屋さんなどのお店がバレンタイン向けセールをしていて、まるでクリスマス前のデジャブを見ているかのよう。
確かに、恋人同士でロマンチックに過ごす夜、という点でクリスマスイブとバレンタインデーはどこか似ているのですが、バレンタインデーでは男性から女性に贈り物をし、女性のために尽くす、という愛の形がちょっと違うようです。

 

そして、日本の女性がチョコを手渡すように、男性が待ち合わせ場所で女性に手渡すのは、真っ赤な薔薇の花束!まさにバレンタインの定番アイコンです。

ブーケにはチョコやワインや香水が添えられているかもしれないし、くまちゃんのぬいぐるみが一緒かもしれません。
アメリカでは、普段からちょっとしたカードやギフトを贈る習慣がありますが、こんなにも花屋さんが忙しくなる日はバレンタインデーをおいて他にないでしょう!

スーパーの生鮮食品売り場はお花畑のよう。

 

チョコレートはあくまで主役というより数あるロマンチックアイテムの中の一つ。他に様々なオプションがあるのがアメリカのバレンタインデーの贈り物です。

 

バレンタインデーにはロマンチックな演出を!

スーパーに出かけると、売り場にはロブスターや、チーズやワイン、ピンク色のロゼワインや甘い香りのキャンドルなど、ロマンチックディナーを盛り上げる小物たちが並び、夕方になると自宅派のカップルたちが仲良く買い物している姿を見かけます。

女性が奮発して彼に手料理を振る舞うケースもあるでしょうが、どちらかというとグラスワインを片手に2人で一緒に料理をする、という過程そのものも含めて“ロマンチック”と、考える若いカップルが多いよう。
彼らは照明を落としてキャンドルの灯りに揺られながら、いつもの食卓を特別素敵に演出するのも上手なのです!

レストランで3コースのディナーを楽しむ王道のバレンタインデーを楽しむ恋人同士もたくさんいます。というよりむしろ、その方が多数派かもしれませんね。
男性側はここぞとばかりにちょっと贅沢なディナーを奮発して頑張るのは万国共通のようで、レストラン側もそれを見込んでこの日は価格を高めに設定するとか…。
なんだか切ない…!

それでも、意中の相手をデートに誘いたい男性にとって、バレンタインは絶好のチャンス。
ディナーに誘うだけでなく、彼女のオフィスに、サプライズのブーケを届けて、カードにはスパチケットを忍ばせて…と粋な計らいをする男子もいたり(笑)
ドキドキして相手の返事を待つのは女性ではなく、男性の方かもしれませんね!

ところで、夫が出張中の我が家は、特にロマンチックな予定も花束もなし(泣)
普段より充実したチョコ売り場で、自分用にと購入したのは、友人が「今、流行ってるの。美味しいよ」と教えてくれたルビーカカオを使ったピンク色のチョコレート。
ささやかなバレンタイン気分を味わいながら少しずつ楽しんでいます♪

このルビーチョコ、無着色で不思議と綺麗なピンク、果実は入っていないのにベリーのような酸味、フルーティーで優しい甘さ。
これ絶対、女子ウケ間違いなし!
定番のチョコがけ苺もいいけれど、こんな可愛らしくて、美味しい新しいチョコをプレゼントしたら男性はポイント稼げそう(笑)

 

義理チョコ?友チョコ?小学校のバレンタイン

小学1年生になる娘の学校では、担任の先生から例年バレンタインデーにはクラス全員分のカードやプチギフトを用意するように言われます。
ランドセルにそっとチョコレートを忍ばせていた自分の少女時代を思い出すと、なんという違い…!

高学年になるとまた違うのかもしれませんが、これまでプリスクールから3年間、毎年同じように先生から指示があるのでバレンタイン前には、親の方がバタバタしてしまいます。
カードやお菓子を回収するための専用ボックスを親子で製作するのが宿題だった年もあり、何かと親の出番があるのです!

クラスメイトの名前が書かれたプリントが渡され、娘はそれを見てスペルを間違わないよう、一人一人にメッセージを書きます。
小さなカードに鉛筆や、個包装のチョコやグミ、お菓子などをテープでペタッと貼ってクラスの人数分用意するのですが、25名分となるとそれなりの量…

 

仲の良いお友達にだけ配ってしまうと、もらえなくて寂しい思いをする子がいるので、全員に配りましょう、ということのようですが、こんなところは日本的?な気がするのは私だけでしょうか…
クラスメイトからキャンディー付きのカード。中にはお手製のミニブックを作ってくれた男子も!”恋人になって!”という意味の“Be my Valentine”! “も最初びっくりしましたが、特に深い意味はなく、カジュアルに使われるバレンタインメッセージのお決まり文句です。

 

義理チョコのような、友チョコのような不思議な小学校のバレンタイン文化、アメリカにもこんな慣習があるなんて、なんだかちょっと意外ですよね!
アメリカのバレンタイン、いかがでしたか?

欧米と日本では男性から女性へのアプローチも気持ちの表現の仕方も違うので、どちらが良い悪いということではありませんが、正直…女性としてはアメリカのバレンタインは羨ましい限り!
いつか、我が家の夫(日本人)もアメリカ人男性に習って、花束とチョコレートを用意してくれる日がくるのでしょうか…
気長に待ちましょう…


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オガライフWriterのMika Teraoさんのプロフィール写真

Mika Teraoさん

シンガポール、東京で人材関連などの仕事を経て、2014年夫が仕事の拠点をニューヨークに移したのを機にアメリカ生活を始める。 2年前にサンフランシスコ郊外のベイエリアに移ってからは、体にも人にも優しいオーガニック食材の魅力にのめり込み、作ること、食べることが最大の楽しみに。 目下のところ、野菜や果物、ナッツ、チーズ、肉など地元産の新鮮な食材を使って作る、簡単で美味しいカリフォルニアの料理を研究する毎日。 日々の生活では、子育て(3歳と6歳)と家事に追われて消耗しそうになりながらも “Happy Mom makes Happy Kids” をモットーに、ファーマーズマーケット通いや料理、ヨガなどで心身のバランスをキープするよう心がけている。 Blog: “What’s Mika Eating SF Bay Area” Instagram: Mika (@mika.mkca)

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