子どもの食育・食事・教育について

日本と海外では教育方法が違う?!カナダの保育士が現地で経験した保育現場とは?〜カリキュラム篇2〜

投稿日:2021年8月1日 更新日:

日本とカナダの保育の違いとは?

こんにちは!RAINEです。皆さんは、日本の保育現場で日々行われている活動と聞いて、何が思い浮かびますか?歌やリトミックなどの音楽・表現活動や創作・制作活動。そして、野菜の栽培や調理などを行う食育活動や、戸外での活動など様々な分野の活動が行われていますよね。カナダの保育施設でも、アクティビティと呼ばれる、様々な種類の活動が日々実施されています。今回の記事では、カナダの保育現場で実際に行われている、日本とは少し違った活動をいくつかご紹介させていただきます。

前回の記事はこちら

 

保育に理科や算数?!カナダの幼児教育!

カナダの保育施設では、理科や算数のアクティビティを実施する機会があります。理科や算数と聞くと勉強というイメージがあるかもしれませんね。実際には、身の回りにあるものや自然、数字に楽しく触れあっていくというのが目的。座学の様なものはありません。大切なのは、子どもたちが小学校入学前に学ぶことの楽しさに触れること。また、子どもたちが日々生活する中で「なぜ?」と感じたことや、好奇心を抱いたことに関して、保育士が簡単な実験を用意することもあるのです。

理科のアクティビティでは、水と食塩水を用意し、子どもたちがそれぞれ好きなものを浮かべてみたり、白いお花(ペーパーフラワーでも可)を子どもたちの好きな色の色水につけて、色が変わっていく様子を観察することも。簡単な実験でも、子どもたちにとっては新しい発見がたくさんあります。保育士が子どもたちと一緒になって学ぶことも出来る素晴らしい機会でもあるのです。算数のアクティビティでは、数字に関係する歌や手遊び、簡単なゲームを用意したりします。足し算や引き算の勉強というよりは、子どもたちの、大きい・小さい、長い・短い、広い・狭いという感覚、そして、形や色でグループ分けをする感覚を育てることが目的です。

 

ピアノは不要!カナダの保育現場で実施されているリトミックとは?

日本にはピアノが設置されている保育園/保育所が多いですよね。子どもたちと一緒に、楽しく歌いながらピアノを弾いている保育士さんを想像される方もいらっしゃると思います。カナダの多くの保育施設には、ピアノが設置されていません。私が現地で保育士資格を取得する際も、音楽の授業内でピアノを含む楽器の弾き方を学ぶ機会はありませんでした。

保育施設によっては、子どもたちの為に特別に音楽や楽器の講師を招待している所もありましたが、基本的には施設のタブレットやスマートフォンから音楽を流します。少し驚かれるかもしれませんが、楽器を弾かない分、保育士も子どもたちと一緒に歌い、踊ることができます。英語の歌やダンスは世界中に溢れており、日々更新されていますね。音楽・表現活動を計画するにあたって、子どもたちの興味も常に移り変わっていきますが、タブレットやスマートフォンを使用することで、随時臨機応変に対応することができます。

 

日本・カナダそれぞれの幼児教育の在り方

今回ご紹介させて頂いた様に、国や地域、そして人々のニーズによって幼児教育の在り方は様々。時代が移り変わり、人々の暮らしに合わせて教育の在り方も絶えず変化していきます。日本とカナダの保育/幼児教育もこれから大きく変わっていくかもしれませんが、それぞれの国で子どもや保護者の方々のニーズに沿った幼児教育が展開されていくと良いですよね。

オガライフライター RAINE さん のプロフィール


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RAINE さん

海外の幼児教育に興味を持ち、カナダ・ブリティッシュコロンビア州へ渡航。現地のカレッジに入学し、保育士資格 (diploma) を取得。日本とカナダの保育現場での経験をもとに、海外の幼児教育や、子育てについての情報をシェアしています。Instagramでは、保育英語などもご紹介しています!

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