子どもの食育・食事・教育について

もう食育には悩まない!食育の悩みと対策例を一挙ご紹介!

投稿日:2019年11月13日 更新日:

食育の目的とは何か?

食育とはどのようなものでしょう。一口に食育と言っても、かなり幅広い意味を持っています。「食」そのものについて知ること、はたまた食卓など食に関連性のあることについて学ぶこと、食育の定義はさまざまです。ただ、食育を施す目的は、どの親御さんもほぼ同じ。『食や食に関連することを通して、心身ともに充実した大人に育ってほしい』ではないでしょうか?

今回の記事では、まずは漠然とした食育についての悩みを3つ確認し、同時に対策を考えます。そして後半ではお子さんの年齢別に合った、具体的な実践例を紹介します。食育について悩みを抱えている方、特に幼児期のお子さんがいる親御さん必見ですよ!

 

食育の定義とは?食事や食に関すること!

食育の悩みや実践例を詳しく後述しますが、そのためにまずは食育の意味を定義しておきましょう!グルテンフリーについて学ぶ、和食の調理を実践する、など、具体的なテーマももちろん食育ですが、ここでは『食事や食に関すること』を広義に食育と定義します。

 

食育って難しい……と悩んでしまう3つの理由と対策

 

理由① 食育の情報がない!食育って何をどうすればいいのかわからない

そもそも「食育」に関する情報って少ないです。「食育講座」などのように、名称に「食育」という文言が入っていれば、食育について学びたい人が簡単に情報を得られるのですが……。

対策:食育に関する情報は、実はいろいろなところにあります!詳しくは後述しているので、参考にしてくださいね。

 

理由② 子どもの性格によって方法が違うから食育も異なるのでは?

食育に関する情報を得ることができたとしても、悩んでしまいます。なぜなら、そもそも子育て自体に正解がないから。食事においても好き嫌いが激しかったり、食わず嫌いだったり。野菜をみじん切りにすれば食べてくれる子もいれば、ほんのちょっとブロッコリーが入っていることが判明するとそのお皿をまるっと拒否する子もいます(うちの息子のことです……)。食育の方法は無限数である、ということが悩みの原因です。

対策:一般的な食育がお子さんに合わなかったら、接し方などを柔軟に変えていきましょう!食育の方法は無限にあるので、お子さんに合う方法を実践すればいいのです。一つの食育法に縛られる必要はありません。

 

理由③ 食育に失敗すると、子どもが将来生活習慣病になるかもしれない?

食育は、子どもの将来を左右する要因の一つです。子育て自体が責任重大であるのは言うまでもありません。育児の中でも、とりわけ食事に関することに大きな責任があります。将来、糖尿病をはじめとする生活習慣病を患ってしまう可能性も考えられます。。失敗の代償があまりにも大きいため、多くの親は食育について深刻に考えざるを得ないのです。

対策:初めから薄味のものを与えましょう。幼児のうちは、ほぼ食材そのものの味でいいのです。初めから薄味のものしか与えていなければ、濃い味を欲することはありません!大人のおかずを作ったあとお湯で薄めるだけで薄味になりますので、そこまで手間はかかりません。

 

食育の情報はここでゲットできる!

食育の情報は、実はいろいろな場所で得ることができます!

  •    ・産婦人科
  •    ・児童館・ママ友
  •  ・保健師さん
  •  ・自治体のイベント・講座 など

上記に挙げた中で、「食育の情報を得よう」と思って参加したことはありますか?
おそらくほとんどの人が、食育の情報を得るために行く場所とは認識していないですよね。実は「食育」と題した講座を提供している場所でなくても、食育について情報を得ることができるんです!

例えば産婦人科では、妊娠中に栄養指導をしてくれます。児童館に行って、ママ友同士で「今日の夕飯何にするの〜?」など、他愛のない会話の中から、新たな食事方法が見つかる可能性があるかもしれません。これも食育の情報の一つです。他には保健師さんに相談するのも一つの手。保健師さんは自治体や地区ごとに担当してくれる場合が多いので、お住いの役所や福祉センターなどに問い合わせしてみましょう。

このように普段、私たちは食育について意識していなくても、知らず知らずのうちに情報を得ていることがあります。いつも通っている病院や児童館、子どもの幼稚園などでお話する際、少し食育について意識してみましょう!悩んでいる食育の解決方法やヒントがきっと得られます!

 

家庭でできる!食育の実践例をご紹介!

食育の方法は子どもによって無限にありますが、代表的な実例を3つ紹介します。ご家庭で実践する際は、お子さんの性格に合わせてアレンジしてくださいね!

 

実践例① 生後半年|離乳食は個人差が大きい!「見せる食育」

お子さんが初めて食事をするのは離乳食であることがほとんどですよね。まずはお粥を作って、裏ごしして……。そして、初めての「いただきます!」……でも食べない!!なんてこともザラにあります。親御さんは慌てなくて大丈夫!この時期は個人差が大きい時期。お粥の白い色、ニンジンのオレンジ色など、色を見せるだけでも立派な食育がスタートできています!お子さんが食べたくなったら、その時が離乳食開始の時期です。全く食べてくれないのに離乳食の準備をするのは大変でしょうから、大人の食卓に並んでいるご飯を見せるだけでもOKです。

 

実践例② 1歳から幼児食開始!「触る食育」

1歳は「幼児食」を開始する目安の時期。消化不良を防ぐため、あるいは将来の生活習慣病を防ぐため、なるべく薄味のものを与えましょう。幼児期の味が、好みの味になることが多いのです。小さい頃から濃い味に慣れ親しんでしまうと、ずっと味が濃いものを食べ続けることにより生活習慣病のリスクが大きくなります。

幼児食でおすすめしたいのが、「触る食育」。いわゆる「手づかみ食べ」ですね。食べ物を口に入れること自体はもちろん、食べ物の触感を楽しみましょう!同じように茹でたニンジンのスティックと、サツマイモのスティックは感触が異なります。いろいろなことに興味津々なこの時期に、ぜひ触感を取り入れた食育を実践してみてくださいね。食べ物がボロボロになってしまうので、お子さんの椅子の下にレジャーシートを敷いておくことを推奨します……。

 

実践例③ 2歳以降は賑やかな食卓に!「話す食育」

言葉が話せるようになったら、食卓で食事の感想を言い合いましょう。言葉の成長段階に合わせて、会話を楽しんでください!食卓を楽しむことも、食育の一環です。

会話例

 「美味しいね!」→「おいしい」

 「噛むとどんな音がする?」→「シャキシャキ音がする!」

 「そうめんとうどん、どっちが好き?」→「そうめん!細くて食べやすいから!」

 「なんでブロッコリー食べないの?」→「苦いから」→「じゃあ明日は大好きなハンバーグと一緒に食べてみようか!」(翌日、みじん切りにしてデミグラスソースに混ぜる)

 「保育園で、今日は誰とお話ししたの?」→「今日は〇〇ちゃんといっぱい話した!」

どうしても最近はお父さんもお母さんも忙しく、孤食になる場合も多いかもしれません。できれば負担にならない範囲で、1日1食はみんなで一緒に食卓を囲めるといいですね。

 

食育はできる範囲のことから頑張りましょう!

実は食育基本法が施行されたのは平成17年のこと。声高に実行しよう!とされ始めたのは意外と最近のことなのです。平成17年とは、今子育てをしているお父さん・お母さん世代が子供の頃ですね。つまりそのお母さん世代(現代の子供にとっておばあちゃん)は食育の教育を受けていない可能性があります。しかし教育として受けていなくても、昔からおばあちゃんからお母さんへ、そしてお母さんから子供へ…食育は概念がなくても伝わってきました。

今は核家族化が進んで「孤食」なんて言葉もあります。いつも間にか、食育は意識しないと実践することができなくなってしまいました。しかし意識さえすれば食育の情報は得ることができ、実践できます!自分やお子さんが無理をしない範囲で食育を実践しましょう。私も緑色の野菜を食べない息子と一緒に、楽しみながら少しずつ頑張ります!!


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オガライフWriterの沼 咲香さんのプロフィール写真

沼 咲香さん

都心のオフィスビルで毎日働いていたころに体調を崩し、オーガニックないろいろを取り入れ始めた結果、復調。 良い匂いが好きなのに、強めの香料が苦手。体が硬いのに、ヨガが好き。矛盾しているけれど、生活にうまく取り入れられるよう努力中! 編集・校正・ライターの経験を生かして、オーガニックライフなどについてたくさん発信していきます。

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