子どもの食育・食事・教育について

日本と海外では教育方法が違う?!カナダの保育士が現地で経験した保育現場とは? ~カリキュラム篇1~

投稿日:2021年7月13日 更新日:

海外の保育現場はどうなっているの?日本とカナダの教育の違いについて

初めまして。オガライフライターのRAINEです。ここ数年、日本でもモンテッソーリ教育という言葉を耳にする機会が増え、メディアや書籍でも海外の教育方法が取り上げられていたりします。しかし、(実際に海外の教育現場はどの様になっているの…?)と思っている方も多いのではないでしょうか。この連載シリーズでは、カナダで保育士資格を取得し、現地の保育施設で実際に経験したことをもとに、日本と海外の教育方法の違いについてお届けしていきたいと思います。今回は、日本とカナダの保育現場のカリキュラムの違いについてご紹介させていただきます。

 

週ごとにテーマが変わる?!カナダの保育現場で実践されているカリキュラム!

日本では、四季や季節の行事に合った装飾や創作活動が行われたり、年中行事や旬の食材が使われた特別な食事が提供されていたりしますよね。お正月やひな祭り、節分や七夕など、子どもたちが日本の四季や文化に触れ、体験ができる貴重な機会。一年を通して、保育の目標やカリキュラムに取り入れている保育園も多いのではないでしょうか。カナダでは、四季や祝日がテーマの創作やアクティビティに加え、月毎や週毎にテーマを定めている保育施設が多いです。テーマの内容は、動物や自然など、基本的にはシンプルなもの。一週間を通して同じテーマのアクティビティを行うことで、その週の終わりごろには子どもたちの方からそのテーマに関する話題が出てくることもあります。

また、カナダではエマージェント・カリキュラムという、子どもの興味や関心から保育を展開するカリキュラムを実践している保育施設があります。私が訪れた施設では、園庭の近くで工事が行われていました。子どもたちが毎日のように工事現場に関心を示していたため、その週のテーマが工事になったことも…。別の施設では、園庭にフクロウが巣を作りに来るようになり、テーマがフクロウになったこともありました。子どもたちの興味からテーマが決められることで、より子どもたちが積極的にアクティビティに参加していると感じました。

 

カナダの保育現場には行事がない?!

日本の多くの保育園では、入園式や卒園式、運動会やお遊戯会など様々な行事が行われています。保護者の方々がお子さんの成長を感じる機会でもあり、子どもたちが、当日に向けて日々練習を重ね、担任の先生やお友だちと一緒に何かを作りあげていく、という経験ができる素晴らしい機会でもあります。カナダの保育施設では、基本的には保護者の方々に子どもたちの成長をお披露目するような場は設けられていません。少し寂しいようにも感じますが、毎月あるカナダの祝日にパーティーを行う保育施設があったり、保育士も含め子どもたちがパジャマで登園するパジャマデーや、面白い髪形で登園するクレイジーヘアーデーなど、日々の保育の中でちょっとした特別な日が存在します。もちろん、そのような日には保護者の方々の準備やご協力が必要なので、保育士と子どもたち、そして保護者の方が一体となるという意味でも特別な日だと感じます。特に、ハロウィーンやクリスマスは多くの子どもたちや保護者にとって一大イベント!保育士も装飾や仮装を楽しんで、子どもたちや保護者の方々といつも以上に楽しみを共有できる機会でもあります。

 

地域や文化によって違う!幼児教育に求められる多様性

同じ保育施設でも、国や地域、文化が違えば教育方法は多種多様です。ご紹介させていただいたカナダの保育施設とは、私が実際に訪れたカナダのブリティッシュコロンビア州の保育施設であり、日本でも地域によって様々な保育園/保育所があるように、同じカナダ国内でも州や施設形態によって保育方法は様々。私がご紹介させていただいた情報が全ての日本・カナダの保育現場には当てはまらないかもしれませんが、ご理解いただけますと幸いです。次回からも、日本とカナダの教育の違いを様々な観点からお届けできればと思います。

オガライフライター RAINE さん のプロフィール


この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で
  • この記事を書いた人
  • 最新記事
アバター画像

RAINE さん

海外の幼児教育に興味を持ち、カナダ・ブリティッシュコロンビア州へ渡航。現地のカレッジに入学し、保育士資格 (diploma) を取得。日本とカナダの保育現場での経験をもとに、海外の幼児教育や、子育てについての情報をシェアしています。Instagramでは、保育英語などもご紹介しています!

-子どもの食育・食事・教育について
-

Copyright© オガライフ , 2024 All Rights Reserved.