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非加熱ハチミツはどう摂取する?
まだ風邪が流行っている季節。ちょっとした喉の不調があるとき欲しくなるのがはちみつですね。いろんな種類のはちみつが売られていますが、どのように選ぶのがよいのでしょうか。そして、私たちの身体にはどうよいのでしょうか?今回は非加熱はちみつについてご紹介します。
紀元前1500年ごろから使われてきたはちみつ
はちみつの歴史を見てみると、なんと紀元前1500年ごろのエジプトまでさかのぼります。その時代の医書に「はちみつの薬効」が書かれているというから驚きです。他にも医学の父と言われるヒポクラテスの言葉にも、はちみつのことが多く登場しています。古代インドのアーユルヴェーダにおいても、はちみつが活用されていました。これらの歴史の中でのはちみつとは、まさに薬だったのです。
はちみつはどのように作られるのか知っていますか?
はちみつの品質のことを理解していただくためには、はちみつの作られ方について知っていただくとよいでしょう。
「はちみつはミツバチが植物から集めてきて、巣のなかに作られるもの」というのは多くの方がご存知と思います。しかし、集めてきたばかりの蜜は水分が多く、糖度が高くありません。はちみつは80%の糖度になると抗菌作用が生まれ、保存が効くものになるのです。そのため、ミツバチたちは羽を羽ばたかせて蜜の水分を飛ばします。そうしてミツバチたちの尊い働きがあってようやく、糖度80%のはちみつは完成するのです。
市販のほとんどの「純粋蜂蜜」は人工的に水分を飛ばしたもの
さて、スーパーに行くといろんなはちみつが売られています。
値段も様々ですが、表示を見ると「純粋はちみつ」と書かれていて、特に水あめなどの添加物も表記されていない場合、これは本物のはちみつだと思いますよね。私は思っていました。実はこれらのほとんどが、人工的に水分を飛ばして糖度を高めたはちみつなんです。本来、はちみつはミツバチが羽ばたいて時間をかけて水分を飛ばし、糖度を完成させていくものです。しかし、それでは時間がかかってしまうため、まだ水分が多い状態のはちみつを採取し、人工的に加熱して水分を飛ばすことで糖度を高めているわけです。この作り方だと、短時間にたくさんのはちみつを生産できますが、実は加熱をしたことにより、はちみつの風味や栄養素が失われてしまっているのです。
非加熱のはちみつをおすすめする理由とは
もしあなたが、はちみつの薬効を求めているのなら、その栄養素や殺菌抗菌作用が失われていない本物のはちみつを手に入れてください。
そのためには信頼できるはちみつの専門店を見つけるのがおすすめです。お店が近くになければインターネットで購入することもできるので探してみてくださいね。「非加熱」「無添加」のほか、「生はちみつ」、「ROW」などの表記があるものを選びましょう。
はちみつの活用法
喉の違和感、咳に
はちみつを摂取すると、摂取していないときと比べて咳の回数が半分以下になるという研究結果があります。
ひとさじのはちみつを舐め、喉になじませるようにゆっくり飲んでいきましょう。
傷や火傷のケアに
はちみつは、傷を修復させる「線維芽細胞」が増えるのを促進する働きがあることが分かっています。
傷や火傷に塗っておけば、早く回復します。
胃の不調に
そば、栗、冬青のように色の濃いはちみつには、胃もたれや胃潰瘍を改善させる力があることが分かっています。
胃腸の薬がわりに常備してみてはいかがでしょうか。
虫歯、歯周病予防に
はちみつの強力な抗菌作用で、虫歯の原因となるミュータンス菌が抑えられるそうです。
そして、歯石も蓄積しにくくなるとか。
歯を磨いて汚れを落とした後、はちみつをつけて磨いてみてください。
リップケアに
ほしつこうかが高いはちみつ。
荒れた皮膚を修復する力があるのは先述のとおり。
唇の皮膚は再生も早いので、ちょっと荒れたと思ったらすぐ塗っておきましょう。
このようにいろいろ役立つはちみつ、素晴らしいですね。
ミツバチたちがせっせと集めてくれたものなので、感謝して大切にいただきましょう。そして、常温で保存でき、エネルギー源にもなり、栄養価も高く殺菌力があるはちみつは、非常食にも最適なんです。お気に入りのはちみつをぜひ手に入れてくださいね!