オープンエンドな遊びとは?
オープンエンド(Open-ended)な遊びとは、遊び方が一つではない遊びのこと。ごっこ遊びや砂遊びなど、子どもたちの創造力次第で様々な遊びに変化するところが魅力です。そして、積み木や粘土など、決まった遊び方のないおもちゃを、オープンエンドトイ(オープンエンドなおもちゃ)と言います。子どもたちの創造力や表現力を育むオープンエンドな遊びやおもちゃは、カナダの幼児教育でも関心が高く、積極的に取り入れられています。今回の記事では、カナダの保育現場で実際に取り入れられているオープンエンドな遊びをご紹介させていただきます!
海外の幼児教育で取り入れられているルースパーツ
ルースパーツ(Loose parts)とは、自然の中にある木の枝や小石、葉っぱや花びら、貝殻、そして普段の生活の中にあるボタンやリボン、毛糸など、子どもたちが自由に動かし、組み合わせたり、並べたり、バラバラにもできる遊びの材料のこと。自然豊かなカナダでは特に、自然のルースパーツが多く取り入れられています。自然のルースパーツは、お散歩や遠足に行く際に子どもたち自ら集めることも。ルースパーツは工作の材料に使われることも多いですが、子どもたちがいつでも遊びにルースパーツを取り入られるように、他のおもちゃと同じように並べている保育施設もあります。日々の遊びに中に、様々な形でルースパーツを取り入れる子どもたちに、保育士が驚かされることも多々あります。
カナダの保育現場にあるプレイテーブル
カナダの多くの保育施設では、プレイテーブルが設置されています。プレイテーブルとは、子どもがおもちゃを広げて遊ぶことができるテーブルのこと。色々な種類があります。センサリーテーブルはその一つで、水や砂、ポンポンやスポンジなど、様々な感触を楽しむことができるテーブルです。雨の日や室内でもちょっとした水遊びや砂遊びができるのも魅力。保育士は、テーブルを設置するだけ!子どもたちの創造力次第で遊び方は無限大に広がります。
机が光るライトテーブルも同じくプレイテーブルの一つ。ライトテーブルには光が透ける素材の物やブロックを置いたり、花や葉っぱなど自然のルースパーツを置くことも!光に透けることで、子どもたちが新たな発見をしたり、幻想的な色を楽しんだりと、遊び方は様々です。
オープンエンドな遊びを取り入れてみよう!
子どもたちの創造力で遊びは無限大!オープンエンドな遊びやおもちゃを通して、子どもたちは様々な体験をすることができます。大人は提供するだけで、無理に干渉せず見守ることも大切。今回ご紹介させて頂いたルースパーツなど、身の回りにある物でもオープンエンドな遊びは充分にできるので、毎日の育児にも取り入れ易いです。子どもたちの創造力や表現力を育むオープンエンドな遊び。ご家庭でも是非取り入れてみてはいかがでしょうか。
オガライフライター RAINE さん のプロフィール