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沖縄で出会う“命を育む食事”
皆さん、Aloha!オガライフライターのMasaeです。
数年前に沖縄に関するWebで目にした『Caféがらまんじゃく』の記事。
それを読んでから訪れたいと願っていた『Caféがらまんじゃく』に、念願かなって訪れることができ、実際に命を育む食事をしてきました。
その時に見た記事は、こちらです。
※CALEND OKINAWA:2014年5月7日号
Caféがらまんじゃくへの道のり
先月(2018年6月)に、70代の父と小学生の姪と一緒に沖縄へ旅行する機会がありましたので、Caféには事前に予約を入れておきました。
台風7号が接近して段々強くなる風の中、ホームページに記載された住所をカーナビに設定して、いざ出発。
しかし着いたのはCaféがらまんじゃくとは別の場所でした。迷う方が多いようで、電話での道案内に従って到着。
国道329号線沿いの銀原バス停のすぐ北側の小道を西方面に曲がるとCaféがらまんじゃくの看板があります。
沖縄らしい平屋の古民家を改装したお店の前には3台ほどの駐車スペースがありますが、その向かいの空き地になっている所にも駐車可能です。
門から続く階段を上がって、南国の植物がたくさん植わった庭を数歩入ったところに、念願のCaféがらまんじゃくの入り口がありました。
食べるものの大切さを実感する『丁寧に作られたご飯』
私が食事の大切さを実感するようになったのは、自分自身の経験からです。
数年前に脳神経外科の手術をしたことがきっかけとなり、食生活を抜本的に見直したところ、ひどかった花粉症も吹き出物も劇的に改善しました。
それから食について真剣に考えるようになりました。
食事は単なる給餌ではなく、体を作る大切なものです。そして、生活の彩りでもあり、Quality of Life(生活の質)を向上するための大切な要素でもあります。
この日一緒に行った姪は、幼児期からの食べムラが激しく、今でも食が細くて偏食です。
都会育ちで畑を見たこともなく、野菜がどのように育つかもほとんど知りません。
三度の食事よりも間食が多いためなのか、残念ながら集中力もあまりありません。
姪と食の話をする良い機会だと思い、食べるものがどれだけの手間をかけられて目の前のお皿に載っているのかを話しました。
そして、きちんとしたお箸使いも説明。
普段は気に入らないものには箸をつけない姪が、古民家を改装した独特な雰囲気に何かを感じてくれたのか、苦手な野菜も一生懸命食べていました。
店内には店主の山城清子さんの想いのこもったメッセージがあちこちに貼ってあります。
古民家を改装した落ち着いた店内は、都会育ちの子供にはそれだけで特別に感じるのかも知れません。
手書きなのでしょうか、壁に貼られていた想いのこもったメッセージ
古民家を改装した落ち着いた店内
雰囲気のある店内
知るからこそ意識する
とは言うものの、かつては私自身も食べるものに無頓着でした。
様々な種類のサプリメントが販売されているし、メインの食事がいい加減でも栄養は補えると思っていたところもあります。
最近では市販のスナック菓子にもビタミンやミネラルが強化されたものがたくさんあり、それらを摂っていれば良いという錯覚も生みます。
しかし、そのサプリメントの栄養成分はどのように作られたものでしょうか。
添加されているビタミン類は安全でしょうか。
そして何より大事なのは、栄養成分は単品で摂っても吸収されない場合が多いということ。
例えばコラーゲンが吸収されるには、その触媒となるビタミンCが必要です。
カルシウムが添加されたお菓子はされていないものに比べて罪悪感は減るかも知れませんが、ビタミンやミネラル、
その他の栄養素は複合的に摂って初めて体に吸収されるのです。
姪に真剣に話をしてみたところ、すべてを理解できている訳ではないと思いますが、一生懸命にCaféがらまんじゃくの丁寧に作られたご飯を食べていました。
私がいただいたのは、女性に一番人気という『がらまん定食』です。
山城さんのこだわりの五色に彩られた玄米、ハンダマのスープ、ニンジン、かぼちゃ、インゲン、オクラ、
食用ホオズキ、安納芋、ごーやーなど数え切れないほど盛りだくさんの野菜が、それぞれ調理されて彩り豊かに盛り付けられています。
量が多いように見えますが、ゆっくりしっかり噛んで食べるとするするとお腹に収まってしまいます。
がらまん定食にはデトックス効果のある薬草ジュースが付いています。
子供用の定食も1000円で注文できます。
良い食体験をさせることの大切さ
帰り際、店主の山城清子さんが姪に向かって、「最近の子はお肉ばかり食べるけど、野菜もたくさん食べて偉いね」と声をかけてくださいました。
姪は恥ずかしさと誇らしさの入り混じった表情で、Caféを後にしました。
子供でも丁寧に作られたご飯と、そこにこめられた愛は食べれば分かるのでしょう。
東京に帰って日常生活に戻れば、また好きなお菓子でお腹を満たしてしまうかも知れませんが、
ここで話をしたことと、食べた丁寧に作られたご飯は記憶に残ることと思います。
命を育む食事と自分の命と向き合う穏やかで貴重な時間をいただきました。
機会があれば、ぜひ一度訪れていただきたい場所です。
Caféがらまんじゃくホームページ
http://garamanjaku.okinawa/