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ハワイアン直伝、ポイのレシピをご紹介!
みなさん、Aloha!
前回の記事では、ハワイのソウルフードであるポイについてご説明しました。
引き続きポイのお話にお付き合いください。
この回では、日本で簡単に手に入るサトイモを使ってできる、ハワイアン直伝のポイのレシピをご紹介いたします。
材料(作りやすい分量:3~4人分)
サトイモ:400g程度
水:200~400cc(サトイモの水分や好みによって加減してください)
●サトイモをきれいに洗います。
●皮ごと鍋に入れ、かぶるくらいの水で茹でるか、蒸し器で蒸します。
菜箸がすっと通るくらい柔らかくなったら、熱いうちに皮を剥きます。
火が通ったサトイモは、手が痒くなることもなく簡単に皮が剥けます。
●皮を剥いた芋を小さく切り、サトイモの半量くらいの水を加えて、餅をつくように叩いて潰します。
サトイモは叩いていると粘り気が増してきますので、滑らかになるように、適宜水を足してください。
●サトイモ全体が滑らかになったら保存容器に移して、常温で夏場は2~3日、冬場は1週間ほど置き、発酵させて出来上がりです。
発酵してくると、プツプツと気泡ができることがありますので、スプーンなどで全体をかき混ぜてください。
ポイに強い匂いがあったら、ご注意ください!
発酵しても、ポイ自体には強い匂いはありません。
刺激臭や嫌な腐敗臭がしたら、残念ながら発酵がうまくいかなかったということ。
食べられませんのでご注意ください。
そして、サトイモを滑らかになるまで叩き潰すのはかなりの重労働です。
かつてのハワイではポイを作るのは男性の仕事で、これができて一人前だと言われたそうです。
ご家庭では、ブレンダーやフードプロセッサーがあれば、それを使いましょう!
ポイの栄養は?
前回はポイの発酵食としての利点をお伝えしましたが、リンや亜鉛、銅などのミネラル、
たんぱく質、食物繊維などを含む栄養価の高い食べ物です。
カリウムを豊富に含み、高血圧やむくみの解消が期待できます。
独特のぬめりに含まれるのはガラクタンで、免疫力を高める働きがあります。
また、栄養価が高いだけでなく、アレルギーを引き起こすような物質がほとんど含まれていないため、
ハワイでは離乳食としても利用されています。
ハワイの神聖な食べ物、ポイ
前回の投稿でも触れた通り、ポイはハワイアンにとって神聖な食べ物です。
タロイモはハワイ語で「Kalo(カロ)」と呼ばれ、古代ハワイアンがタヒチからハワイに移住するときに、
カヌーに乗せて持ち込まれたと考えられています。
長い間ハワイアンの命を繋いできた、大切で神聖な植物です。
そしてハワイの神話上でも、タロイモも人間もホオホクカラニという女神から生まれてきた兄弟だと言われるくらい、
ハワイアンの生活に密接な植物なのです。
食卓でポイを囲んでいるときは、家族間の諍いなどは直ちに止めなくてはならないとされています。
日本人にとって身近なタロイモの一種のサトイモも、日本に伝来したのは縄文時代と言われていて、
日本人の生活に古くから取り入れられてきました。
子芋がたくさんできる様子から、子孫繁栄の象徴としてお正月に食べる習慣もあります。
意外なところで密接な繋がりのある日本とハワイを思い浮かべて、今が旬のサトイモを食べてみませんか?