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今から気をつけたい!熱中症対策について!
皆さん、Aloha!オガライフライターのMasaeです。この記事を書いているのは6月ですが、私の住んでいる関東地方は梅雨、真っ盛りです。今年は、今のところ順調に降雨があり、猛暑の印象はありませんが、気象庁が5月25日に発表した6月~8月の3ヶ月予報では、今年の夏は全国的に平年並みかそれ以上の気温となると予想されています。そこで気になるのが、熱中症対策です。
熱中症に注意が必要なのは梅雨明け後!
毎年GWの頃になると気温が急上昇する日が出てくるため、ニュースなどで熱中症が取り上げられるようになってきます。特に近年、『春や秋がなくなった』と言われるように、低温が続いた後に急激に気温が上がったり、高温が続いていたのに急に冷え込んだりします。これでは体がついていけなくてもおかしくありません。そのため、GW頃から熱中症での救急搬送が目立つようになります。しかし、熱中症で救急搬送される人数は、GW頃ではなく梅雨の明ける7月から急増します。そして7~9月までの3ヶ月間、救急搬送の多い時期が続きます。その年に搬送される人数は夏の暑さによって異なりますが、毎年7~9月に発症する人が多い傾向となっています。
熱中症が広く知られるようになった2003年『ヨーロッパ熱波』
近頃よく耳にするこの熱中症ですが、いつ頃から問題視されるようになってきたのでしょう。2003年に『ヨーロッパ熱波』と呼ばれる猛暑がヨーロッパ全土を襲いました。その頃から、熱中症は命に関わることもあるということが広く認知されるようになってきたように感じます。このヨーロッパ熱波では、正確な数字は不明ですが、ヨーロッパ全体で7万人以上の方が亡くなったと言われています。農作物への影響も大きく、環境への影響はその後数年間続いたと推測されています。
熱中症はどんな症状?自分やまわりの人のためにも知っておきたい熱中症の症状
熱中症とは、暑さが原因となって発症する暑熱障害の総称です。主に、熱失神、熱けいれん、熱疲労、熱射病が挙げられますが、中でも熱疲労と熱射病を予防することが大事だと言われています。私たち人間は恒温動物です。周囲の環境に関わらず一定の体温を保って活動しています。その反対が爬虫類に代表される変温動物で、周囲の温度によって活動の強度が変わります。
人間は、暑い環境では毛細血管を広げたり、汗をかいたりして体温を下げます。中でも、汗をかくというのはとても大切で、これにより体温を大幅に下げられるのですが、汗をかくと水分とミネラル分が失われます。水分を失ったままにしておくと脱水症状を起こし、脳などの重要な臓器への血流が減少してしまいます。このために頭痛やめまい、吐き気、嘔吐、脱力感などが起きるのが熱疲労です。熱疲労の場合、汗も止まってしまうことがほとんどです。ここで対処できれば命に関わることは少ないのですが、症状が風邪などに似ているために兆候を見逃してしまうと、熱射病へと進んでしまうことがあります。
頭の中に入れおきたい!怖い熱射病とは?
熱射病は熱疲労が進み、毛細血管の拡張と発汗ができなくなってしまって、さらに体温が上昇するという悪循環から起こります。放置しておくと脳の温度が40℃を超え、脳の機能が障害されて、意識障害や体温調節機能不全に陥ってしまいます。熱射病を発症すると多臓器不全などを引き起こし、救急搬送しても命が失われてしまうこともありますので、熱疲労の段階で適切な処置をすることが大切です。次の記事では、熱中症予防の対策などをお届けいたします。