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マインドフルネス瞑想とは?
新型コロナウィルスの蔓延が心配な現在、心と身体には多くのストレスを溜め込みがちです。こうしたストレスや不安、ネガティブな思いへのとらわれを手放す方法としておすすめなのが、「マインドフルネス瞑想」です。マインドフルネスとは仏教の伝統的な瞑想法をもとに宗教色を排除した、どなたにでもおこなっていただける言わば「心のトレーニング」です。一瞬、一瞬、自分の体験(自分をとりまく環境・自分の反応)に気づき、それらに対して評価や判断をくだすことなく、ありのままを受け容れる在り方です。不安や心配などの心の揺れ動きにとらわれずに、平静さを養い、ありのままのご自分を優しく受け止め、よりご自分らしく生きていくために、マインドフルネス瞑想を試してみませんか?
マインドフルネス瞑想の効果とは?
マインドフルネスは、「今、ここ」に意識を置き、起こっている全てに対して「ジャッジをしない」こと、客観的に気づいている状態です。その実践方法は静座瞑想や動作瞑想などと共に、歩く瞑想、食べる瞑想など生活の中で実践できるものもあります。こうした実践を積み重ねることで、以下のような効果が期待できます。
・注意力の向上
・身体感覚への気づきが高まる
・ストレスの軽減
・反芻思考(ぐるぐる思考)からの解放
・実際の出来事と反応している自分の感情や思考を区分けし、客観的な視点を確立できる
・観察力、洞察力の向上
・思考をコントロールする力が高まる
・感情を調整する力が高まる
・判断力や意志力、共感力、直観力が育まれるなどの効果が期待できます。
マインドフルネス瞑想の練習方法をご紹介!
【静座瞑想】
座っておこなうフォーマルな練習方法です。呼吸に意識を向け、呼吸から意識が離れたことに気づいたら、また呼吸に意識を戻す方法をおこないます。次第に身体の感覚や聴こえる音、浮かんでくる思考に意識を向け観察する段階へと練習を進めていきます。呼吸への気づきの瞑想法は「ヨガインストラクターが解説!心穏やかにクラスための新習慣“瞑想”③~実践編~」にてご紹介しています。
【動作瞑想(ヨーガ瞑想)】
ヨガをおこないながら、ポーズの形や完成度にこだわることなく、動きのなかでおこる身体や心の変化に意識を向け、ジャッジをすることなく自己観察をしながら、目的の達成ではなく「今、ここ」に意識を向ける瞑想です。ヨガでの気づきが高まれば、日常のあらゆる動作が瞑想になり得ます。
【歩く瞑想】
瞑想と言うと「座っておこなう」ものと敬遠される方も多いのですが、歩きながらおこなえるため気分転換にもなります。ゆっくりとした歩調で歩きながら、足裏と大地が触れる感覚に意識を向け、意識が離れ雑念が浮かんだら、また足裏に意識を戻します。さらに慣れてきたら、肌に触れる空気、音や見えるものなど様々なものを観察し、ジャッジすることなく、そのものとの一体感を味わいます。
【食べる瞑想】
食べる瞑想は、五感を総動員してゆっくりと味わい、気づきを持ちながら食べることです。方法としては食べ物を一つ選びます。(マインドフルネスの練習では一粒のレーズンを選ぶことが多いです。)その食べ物の形や色、香りなどを観察します。そしてそこで起こるご自分の反応(例えば「早く食べたいな~」「おいしそう」などといった思いや唾が出てくるなどの身体反応)に気づきます。口に運び、そこでおこる舌の感覚、歯ざわり、味、食材を噛んだ時、飲み込んでいる最中や飲み込んだ後の感覚、自分の思い、反応についてもジャッジせずに観察します。
不安や心配を手放して心の安定を培いましょう!
ご紹介した瞑想法だけでなく、「今、ここ」で起きていることに「ジャッジせずに」気づいていれば、日常生活のすべてがマインドフルネスになります。例えば、歯を磨いているとき、お茶を飲むとき、お皿を洗うときなども、五感に身を置き、その感覚や自分の思考や感情の揺れ動き、身体反応などに気づいていることを実践してみてください。新型コロナウィルスの蔓延など私たちの生活を大きく揺り動かす変化のなかで、日々のほんの少しの時間でも心の静けさと安定を培うマインドフルネス瞑想をぜひ実践してみてください。あなたの心と身体に平安がありますように…