春は不調が出やすい季節
皆さん、Aloha!オガライフライターのMasaeです。昨冬はなかなか厳しい寒さが続きました。北日本では記録的な豪雪となり、私の住む東京もここ数年では珍しく、何日も最低気温が氷点下となる日がありました。寒さに弱い私には、冬用インナーの質がどんどん上がっているのが有難いところです。しかし、そんな厳しい寒さも、立春を超えて少しずつ緩んできましたね。これから本格的な春を迎えますが、春先はアレルギーなどが出てきて、不調を覚える方も多いと思います。春先の体調不良の原因は、大きな寒暖差によって自律神経が乱れるためと言われています。この時期にきちんとケアをして不調を軽減し、エネルギッシュな春を迎えたいですね。
陰陽五行で対応する部分は『肝』
漢方や薬膳の基礎となる陰陽五行説では、春に対応する部分は『肝』と言われています。肝臓はエネルギーの産生や貯蔵に関わり、代謝や解毒を行います。また、血液は主に骨髄で作られますが、一部は肝臓で作られています。肝臓は人体の中でも大きな臓器です。成人では体重の約2%を占めると言われていて、別名は『沈黙の臓器』。肝臓自体の不調は自覚症状が出にくいのが特徴です。肝臓がうまく働かないと疲れやすくなったり、浮腫んだりという症状が出てきます。『なんだか疲れが取れないな』という症状や、訳もなくイライラする場合には、肝臓のケアを心がけてみましょう。
自律神経の乱れによる不調
また、冒頭にも書きましたが、春は三寒四温という言葉に表されている通り日々の気温の変化が大きく、この寒暖差によって自律神経が乱れて不調が起こりやすくなります。自律神経というのは循環器や消化器、呼吸器などの活動を調整するため、自分の意思とは無関係に24時間働き続けていますので、この乱れは様々な症状となって表れます。
寝つきが悪い、疲れやすい、めまい、ふらつき、のぼせ、冷え、頭痛、耳鳴り、動悸、関節の痛み、便秘、下痢、生理不順、口や喉の不快感、頻尿、残尿感、発汗、肩凝りなど、その症状は個人差が大きく多岐に渡ります。自律神経は肝臓とも密接に関係しているので、肝臓のケアは自律神経を整えるためにも大切です。
春は肝臓のケアから始めよう
陰陽五行では、肝に対応する味覚として『酸味』があります。また、春先は苦みのある野菜や山菜が多く出回り、解毒を促してくれると言われています。春先にアレルギーや疲れ、またイライラなどの不調を感じたら、これらの食材を取り入れて肝臓をケアしてみてはいかがでしょうか。次の記事では、肝臓をケアする食材とレシピをご紹介します。