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炭水化物抜きダイエットのメリットとデメリット
ごはんやパン、パスタなど、炭水化物って美味しいですよね。でもダイエット中には避けた方がいいと思い込んで、食事から抜いてしまう人が多いです。できることなら抜きたくない、実は工夫して取ればむしろ綺麗を作るために大活躍してくれるのです。炭水化物にはお米や雑穀、パンなどの小麦製品、麺類、イモ類など、美味しいものが多いです。その理由は甘味を感じる糖が含まれているから。
白いご飯をよく噛んでゆっくり食べると甘味を感じるといいますが、その正体も唾液で分解された糖なのですね。ゆえに炭水化物はカロリーが高く、摂りすぎると太りやすいのです。そのように考えると、食事から一切の穀物を除去すると一時的に体重は大きく減るので、即効性を求めるにはメリットともいえます。
炭水化物は五大要素!うまく摂取する必要あり!
しかし炭水化物は五大栄養素といわれるほど、人間には必要なもの。糖は脳の働きを活性化しますが、不足すると判断力や集中力が鈍り、精神的にも不安定になり、これでは日常に大いに支障が出てしまいます。また炭水化物には脂肪を燃焼させる働きがあると言われます。よく炭水化物を抜いたら何を食べてもいいという言葉を鵜呑みにして、脂分の多い肉やスイーツを食べる人がいますが、よく考えてみてください?
ただでさえ燃焼されない中にどんどん積み込まれていく脂肪。そう考えると火を見るより明らか、ダイエットのためにしていることが太ることを加速している、なんとも皮肉です。そして炭水化物にはダイエットに欠かせない食物繊維が豊富、それを大幅に減らすのはもはや便秘になる生活を自ら選択しているのです。炭水化物を抜く必要があるのは健康にかなりの影響が出るくらいまで太っている人。そこまででなく少しぽっちゃり目くらいにはむしろデメリットだらけですね。
ダイエット中でも積極的に摂りたい穀物とは?!
炭水化物の中には、むしろ積極的に摂っていきたいものがたくさんあります。たとえば、パンやパスタなどでよく見かける全粒粉。全粒粉にはカルシウムや鉄分などミネラルが豊富、美肌や便秘解消に効果を発揮します。麺類の中でも蕎麦は優等生、低カロリーでビタミンB1とB2が多く、そして蕎麦ポリフェノールのルチンは有害な活性酸素を取り除いてくれます。でももっと身近なもので、手軽に栄養を摂れるものがあります。それは白米です。
日本人の食文化に欠かせない白いご飯は、ビタミン群やミネラルがバランスよく含まれた総合栄養食。ご飯1杯分(約150g)の中には、なんとアスパラ5本分のマグネシウムや、ほうれん草3分の1束分の亜鉛などが入っていると言われます。そう考えたら、ダイエットをしているからこそ穀物は摂ったほうがいいのです。炭水化物を抜いてケーキを一つ食べるなら、おにぎりを1個食べたほうがはるかに効率的ですね。
いつもの主食にプラスすれば、むしろ炭水化物は綺麗の名サポーターに!
ダイエットでは炭水化物を抜く、のではなく、低カロリー化する方向にもっていくことが重要です。パスタはグルテンフリーのものを使う、パンはライムギや全粒粉のものに置き換える、ご飯にキヌアなどのスーパーフードを混ぜて炊く。これなら量を減らさなくてもカロリーダウンさせられ、そのうえさらに多様な栄養素を取り入れることができます。また、麺類を食べるときは具をたっぷりに。豚汁やけんちん汁などでうどんを食べる、パスタにはサラダをそのまま載せるなど。ワンディッシュで摂れるものはこのようにして炭水化物の量を抑えながら、野菜やタンパク質などの栄養素も摂れる食事になります。
いかがでしょうか?炭水化物は人が安定して生活していく中でとても大切なものなのです。どんなものでも食べ過ぎも完全除去もよくありません。ダイエットでイライラしてるかな、と思い始めたらご褒美はスイーツではなく白いご飯で!