お香とアロマは別物
お香はアロマテラピーと比較して、敷居が高いと思われがち。アロマテラピーは安全に楽しめるため、ライフスタイルに取り入れやすいのが特長です。一方、お香は火をもちいるタイプの商品が多く、取り扱いには注意が必要。しかしそのぶん、香りに“深さ”があります。お香は時間が経つにつれて、香りがどんどん深くなるのが魅力の1つです。この香りの“深さ”は、リラックス効果をより増長させるでしょう。今回はお香を日常生活に取り入れたリラックスライフについて紹介します。
お香のリラックス効果について
そもそも好きな香りを嗅ぐという行為自体に、リラックス効果が期待できます。お香はその香りに加え、他にもリラックス効果を高める要素を持っています。
・視覚的にリラックス
お香は見ているだけでもリラックス効果が期待できます。具体的には、お香にともる火の動きに安心感を覚えます。人間は火や煙の揺らぎを見ると落ち着く性質があるため、お香の火に安心感を覚え、リラックスできるのです。またお香の火はゆっくり動いていきます。この焦りを感じさせない速度が、リラックス効果を高めてくれるのでしょう。
・居心地の良い空間でリラックス
お香を日常使いすると、自室がより居心地のよい空間になります。お香の煙は部屋全体に染みこみます。つまり部屋は、常に好きな香りに満ちているということ。自室に帰ったらいつでも、好きな香りがあなたを迎え入れてくれるのです。自室が好きな香りに満ちあふれていると、安心感が湧き上がります。自分専用のリラックス空間といえますね。
リラックス効果を高めよう!お香をたく方法3選
リラックス効果をさらに高めるためには、どのようにお香をたけばよいのでしょうか?リラックス効果を高めるお香rライフ、3つのシーン別にご紹介します。
・寝る前
就寝前はコーンタイプのお香がオススメ。お香の全長が短く、香りが広がる時間も短いのが特徴です。就寝前、なぜか嫌な出来事を考えてしまうことは、ありませんか?ベッドに入るとやることがなくなり、思考がはかどります。さらに目をつむると視覚からの情報がなくなり、ネガティブ思考に陥ることがあります。視覚情報の不足が一因でネガティブになるのなら、代わりに嗅覚でリラックス要素を取り入れるとよいですよ。あらかじめ好きな香りのお香を寝室に充満させておくと、ネガティブな思考が頭の中を支配するのを防げます。リラックスすると寝付きもよくなりますので、メリットばかりです。ただし、ベッドに入る前には必ずお香の火が消えていることを確認してくださいね。
・休憩の合図として
お香をたくという行為を、休憩に入るルーティンにするのもオススメです。仕事や家事をしている最中は、心身ともに緊張状態。質の良い休憩時間にするために、今から「リラックスモードに入りますよ」と脳に知らせるイメージでお香をたいてみてください。休憩のお供として、お香と仕事道具をセットにして置いておくとよいですよ。引き出しに入れておけば、ほんのり良い香りが染みこみます。ただしライターやマッチは保管場所に注意が必要です。消費者庁 では、自動車内や、子どもの手の届く所に置かないよう注意喚起しています。自宅で仕事をしている方は、オンオフの切り換えが曖昧になりがち。メリハリをつけるためにも、お香を取り入れてみてください。
・嫌なニオイを消す
お香の煙で嫌なニオイを消しましょう。特に布製品に対して、効果を発揮してくれます。例えば梅雨時期の洗濯物。しっかり乾かす間もなく雨が続くため、生乾き臭がなかなか取れません。そのようなときは、なるべく衣服を乾かした後、洗濯物をそのまま干している状態で、お香をたいてみてください。良い香りに上書きされます。他には室内でホットプレートを使用した後、タバコを吸った後なども、お香の出番です。まずは部屋を換気して、次にお香をたきます。香りを上書きしたいからといって、お香を布製品に近づけ過ぎてはいけません。お香の設置場所の目安は「風が吹き込んで布製品が動いたとしても、接触しない場所」です。
お香でリラックスライフを楽しんで!
今回はお香のリラックス効果についてご紹介しました。落ち込んでいるときやニオイを上書きしたいときなど、お香はさまざまな場面で活躍します。香りの種類は豊富にありますので、好きな香りを見つけて、お香を取り入れた生活を楽しんでみてくださいね。
オガライフライター 沼 咲香さん のプロフィール