ハワイの食の変化
皆さん、Aloha!オガライフライターのMasaeです。
私は10月の半ばに、ハワイ州のオアフ島に1週間ほど滞在してまいりました。
ハワイ滞在は今年2回目。前回はハワイ島、今回はオアフ島です。
私が初めてハワイを訪れたのは1995年のことでした。
それから毎年少なくとも1回、多いときは3~4回訪れていますが、その間にハワイの食を取り巻く環境は大きく変わったと感じています。
私がハワイを訪れる4年前の1991年、ハワイでは「ハワイ・リージョナル・キュイジーヌ」、通称「パシフィック・リム」と言われる食の分野が確立されました。
ハワイ産の食材をふんだんに使ったもので、ハワイ産の食材の素晴らしさを広めたと言われています。
しかし、その当時それらは少し敷居の高いレストランで提供されていて、まだ20代半ばの会社員だった私には高嶺の花でした。
健康と地域活性、両方を支える地産地消
かつてハワイでは、税金や販売権利などの問題から、地元食材を積極的に直販していませんでした。
今なおハワイの食糧自給率は15%程度といわれていますが、ハワイアンルネッサンス運動やここ数年のFarm to table人気の高まりを受けて、ハワイの各地で『地産地消』が積極的に行われるようになりつつあります。
またハワイでは、NPO法人などが運営し、学びの場になっている農場もいくつかあります。
学生たちを受け入れ、農業を体験しながら自分たちの伝統を学べるプログラムなどもあります。
オアフ島ワイアナエの「カフマナ・オーガニック・ファーム&カフェ」
私が今回訪れたオアフ島ワイアナエにある「カフマナ・オーガニック・ファーム&カフェ」も、
ハワイアン・ホームステッドの活性化のために1974年に設立され、地域のコミュニティ作りに貢献している農場のひとつです。
ワイアナエには3つのハワイアン・ホームステッドがあり、混血化の進むハワイの中でも50%以上ハワイアンの血を引く人が住んでいるため、
伝統文化も色濃く残る地域です。しかし、かつては治安の悪さが問題になっていた地域でもあるため、訪問の際は十分注意していただきたい地域でもあります。
今回、私たちはハワイ在住の方のご手配で、カフマナ・オーガニック・ファームのカフェでランチをいただく機会がありました。
ここでは自家農園で採れた野菜やハーブで作られた食事ができ、宿泊施設もあります。
オーガニックな農場でのランチ
この度の私たちの訪問は団体だったため、外のテラスにビュッフェ形式でお料理を出してもらいましたが、スタッフからひとつひとつの料理の解説があり、どのような素材をどのように味付けしているか、しっかり理解することができました。
この日使われた野菜はすべて自家農園で有機栽培されたもの。
サラダのドレッシングに至るまで、すべて自家製です。オーガニックな飼料で育てられた鶏肉を使ったカレーもありましたので、たんぱく質もしっかり摂れました。
お茶もこの農園のオーガニックなハイビスカスとハーブを使ったもの。
無糖でさっぱりしているので、ごくごく飲めます。
ワイアナエの強烈な日差しを避けて、店内でいただくこともできます。
大地の大切さを知っているハワイアンたち
ハワイアンは、大地は大自然からお借りしているものだと知っています。
この世に生きている間借りているものだからこそ、大事に扱います。農薬などを使わずに、本来の土の力を引き出す農業へ。
有機栽培が増えている理由のひとつでもあるでしょう。また、有機栽培された野菜は付加価値を付けることができますので、有機栽培のハワイ産というブランディングもできます。
私は次の機会には、ぜひ宿泊して農業体験もしてみたいと思いました。
KAHUMANAについて詳しくはHPをご覧ください。
https://www.kahumana.org/