女性の大敵!冷えの原因とは
底冷えする冬の寒さは内臓を冷やし、外側から温めてもなかなか温まらないものです。男性に比べて女性は筋肉量が少なく、熱を生み出す力が弱いことはご存知の方も多いのではないでしょうか。実は、それ以外にも女性が冷えやすい要因が日常に潜んでいます。なかでも、ヒールやブーツなど底の硬い靴、薄着、水分摂取量の不足などの影響は大きく、老け見えに繋がってしまうので要注意です。これらの冷えをまねく原因と、起きやすい不調についてみていきましょう。
冷えと靴の関係性
靴底用ホッカイロが一般的に売られているように、足の裏の冷えは全身の冷えに繋がることを誰もが実感していると思います。パンプスやハイヒール、ブーツなど、靴底の硬いシューズは冷たく、ストッキングのように薄手のもので履くのは本当に冷えますよね。そして問題は、女性をキレイにみせるこれらの靴は、足先の一点に重心がかかり、バランスをとるために筋肉や靱帯が硬直した状態を強いられることです。足裏全体の筋肉が使われず、またブーツのように足首の動きも制限されると、連動しているふくらはぎなど足の筋肉も緊張、ポンプの役割を果たせないため血行不良を起こし、冷えてしまいます。加えて血液の循環が滞ると、老廃物をうまく排出できずにむくみが起きます。そのむくみの水分が外気で冷やされ、身体が温まりにくい状態ができてしまうのです。そして、つま先を締め付ける靴も毛細血管を圧迫するので、あまりオススメできません。毛細血管に血液が行き渡らない状態が長く続くと退化してしまい、末端冷え性の原因になります。
水分不足による冷えは見た目年齢に影響する!
冬は寒い=脱水症状は起きないという安心感から、水分摂取量が減る傾向がみられますが、空気が乾燥する冬は肌や呼気からも水分を失っており、思っている以上に身体は乾燥しています。体内の水分が不足すると、血液の粘性が増して血行が悪くなり、冷えが起こります。さらに、寒さで身体が冷えきってしまうと、体温が下がり過ぎないように血管を収縮させるため、ますます血行不良になるという悪循環に陥ってしまいます。肌や髪の潤いやツヤは、血液の循環により細胞に送り届けられた酸素や栄養素によってつくられるので、水分不足による冷えはターンオーバーを乱れさせ、乾燥やしわ、くすみなど女性にとってイヤなお悩みも生みだしてしまいます。潤いのないお肌や髪は見た目年齢を一気に上げてしまうので避けたいところですね。
下半身の冷えは婦人科系トラブルのもと
女性はオシャレを優先させると、薄着でどうしても冷えやすい服装になってしまうものです。スカートや襟ぐりの大きく開いた服装は、冷やしてはいけない部分が冷たい外気にさらされ、身体の芯まで冷やしてしまいます。厚手のタイツを履いているから大丈夫と思っていても冷たい空気は地表に近い部分に溜まっているため、冷えから身体を守るには少し不十分です。
女性にとって一番気を付けたいのは、下腹部、お尻まわり、足首の冷えです、内臓、特に子宮や卵巣を冷やしてしまうと、ホルモンバランスが乱れ、PMSや月経不順などの不調が強く出てしまいます。また、冷えは不妊をはじめ、様々な婦人科系トラブルの大きな要因と考えられていますので、女性にとって冷えは放ってはおけない問題です。
次回は、放ってはおけない、女性に大敵な冷えの対策についてご紹介します。