秋から冬へ…これから寒くなる季節に向けて
皆さん、Aloha!オガライフライターのMasaeです。暑さ寒さも彼岸まで、とはよく言ったもので、あれほど猛威を奮った夏の暑さも、10月に入るとピタッとおさまりました。そして短い秋を経て、11月初旬には立冬を迎えます。立冬の前の18日間は秋土用となり、人の体も冬に向けて準備を始める時期となります。
冬に向けて体はどう変化する?
11月の東京の平均気温は最低9℃/最高17℃ですが、上旬と下旬では気温が大きく変化する月です。外気温が下がると代謝は上がりますが、その寒さゆえに活動量が減る傾向にあります。汗もかかなくなり、体内の血液や水分などが停滞しがちになるために、冷えが起こりやすくなります。冷えによる具体的な症状は、手足の冷たさ、寝つきの悪さ、排尿の回数が多くなるなどです。冷えは免疫力の低下も招きますので、今年は特に気を付けたいですね。
地場のものや旬のものを食べるの食養の基本
体調を整えるために日々できることは、生活する地域で採れるもの、いわゆる地場のもの、そして旬のものを食べることと言われています。これはとても理にかなった考え方で、地域で採れるものであれば輸送時間が短くて新鮮ですし、旬のものはたくさん採れるために安く買うことができます。また、その時期に必要な栄養を蓄えているため、冬であれば冬に採れるものは体を温めてくれます。逆に夏に採れるものは体に溜まった熱を取ってくれます。
余談ですが、輸送時間が短いということは、輸送に使う燃料等を少なくできるため、地球温暖化対策にもなります。しかし、現在は輸送手段の向上によって、季節が逆のものが簡単に手に入ってしまいます。先日スーパーマーケットの棚にアスパラガスが並んでいてびっくりしました。よく見ると季節が逆のオーストラリア産でした。様々な野菜が季節を問わずにいつでも手に入るようになりましたが、お住いの地域の、それぞれの作物の旬を知っておくとよいでしょう。
巡りを整える、冬におすすめの食べ物は?
また、冬におススメの食べ物として、『黒いもの』があります。黒または濃く見える色は食物自体の色素で、ポリフェノールを含んでいるものが多くあります。黒米、黒豆、黒ゴマ、黒きくらげやしいたけなどのキノコ類、昆布や海苔などの海藻、蕎麦などは免疫力や体温を上げ、また、抗酸化作用も強いと言われています。
そしてこれらの『黒い食材』は『腎』に働きかけ、血行や水分の巡りを整えると言もわれています。これは陰陽五行説の考え方で、薬膳などに取り入れられています。薬膳や漢方では、体内の水分の偏りが冷えを引き起こすと考えます。巡りを改善するのは黒い食材、体を温める味は塩味と覚えておいて、日々取り入れてみてくださいね。食材だけでなく、季節に合わせて調理方法も異なります。次の記事では冬の体調を整える調理方法をお伝えしますので、お楽しみに!