瞑想は難しい?心が安らぐ瞑想の重要性について
私たちは家庭や職場などでのストレスに加え、現在は新型コロナウィルスの影響により大きなストレスを抱えています。こうしたストレス要因の多い今こそ、日常に瞑想を取り入れてみませんか?瞑想と言うと、「難しそう…」「無になんてなれない!」そんなお声を耳にします。私たちの心は常にせわしなく動き続ける性質を持っているため、心を空っぽにしようとしても出来ないのは当然です。「じゃあ、どうすればいいの?」そんな疑問をもたれる方々にやさしい瞑想をご紹介します。
瞑想は難しそう…と思われている方にもおすすめ!気負わずできる瞑想法
心を鎮め、考えごとを手放し瞑想状態に至るためには、集中するチカラをつけることが重要です。瞑想は『1つの対象物に意識をおき、そこから意識が離れたら、同じ対象物に意識を戻す』ことを繰り返します。この作業を繰り返すことで集中状態から瞑想状態へと移り変わっていきます。「心を空っぽにしよう」と力めば力むほど瞑想状態から切り離されてしまいますので、ぜひ結果にこだわらずに、飽きずに、あきらめずに、リラックスをしておこなってみましょう。
調身・調息・調心の3ステップで 簡単いす瞑想
瞑想は短い時間でも毎日続けることが重要です。そこで日常に取り入れやすくするために椅子を使った瞑想をご紹介します。テレビやスマートフォンなどの電源を切り、ひとりになれる静かな場所を見つけ、椅子(できれば座面が少し硬めのもの)、タイマーをご用意ください。
①【調身】椅子の背もたれから離れて座り、足は腰幅程度に開き、足裏が床に着くようにします。座骨(骨盤の底の2つの突起)を座面へ押し下げ、骨盤を立て、背骨を骨盤の上に積み上げるようにすらりと伸ばします。
②タイマーを3~10分にセットし、肩のチカラを抜き両手を太ももの上に置きます。表情をやさしく、リラックスをして目のチカラを抜き、まぶたを閉じます。(不安感がある方は視線を1m程先の床に落とし、半眼にします。)
③【調息】心地良く、無理のない範囲で深い呼吸(腹式呼吸)をおこないます。
④【調心】呼吸が深く心地良くなってきたら、一呼吸ずつ数をかぞえます。(吸って吐いて「1(ひとつ)」、吸って吐いて「2(ふたつ)」…と続けます。)10までかぞえたら、また「1」から始めます。
※集中する対象物は「呼吸」です。また数をかぞえることでさらに集中しやすくなります。心が呼吸から離れたら、また「1」から数え直しましょう。
⑤タイマーが鳴ったら、数をかぞえるのを止め、呼吸から意識を離します。目を閉じたまま、しばらくゆったりと余韻を味わいます。
※瞑想のプロセスや結果、ご自身に起きていることについて評価をくだすことなく、「今のご自分」を感じてみてください。
瞑想を続ける秘訣はジャッジしないこと!
私は十数年前から瞑想を日課としていますが、初めて瞑想を教えてくださった先生から「毎日座る。それだけでパーフェクトだ」とお声をかけていただきました。「瞑想状態にならない…」「考えごとをして時間が過ぎてしまった…」「眠ってしまった…」などとご自分を責めることなく、繰り返し、繰り返し、結果にこだわらずに呼吸に立ち返ってみてください。すると、日常生活の中で安らぎや穏やかさを感じる時間が多くなっていることに気づきます。ぜひ一日のなかで、ほんの数分間の瞑想を取り入れて心身ともに穏やかにお過ごしくださいね。瞑想を通じて平和な日々がありますように…