脱穀から味噌へ!大豆プロジェクト続編
前回の記事はコチラ
脱穀までようやく辿り着いた味噌作りへのステップ。
ここまで手作業でやるとなると味噌は買った方が安いんじゃないか?という話になりました。
とにかく手間は凄いが楽しみも倍増です。
畑作りから始まった味噌作りもいよいよ大詰め。
採れた大豆はおから味噌研究家の松田 由己さんに手作り豆腐を作っていただき、出来立て手作り豆腐を楽しんだあとに味噌を作ることに。
1日で大豆のパワーを存分に楽しめることに本当に感謝です。
畑で待っていたのはぐらぐらと煮えた鍋で大豆を煮る畑の主。
彼女のパワーに突き動かされ私もようやく味噌作りに着工することができました!
手作り味噌、材料は「大豆・塩・麹」
いよいよ味噌作り。
材料はいたってシンプルです。
畑で採れた大豆、ベトナムのお塩、カンホアの塩。
そして麹は静岡県三島市で畑をやっている、まつり農園さんの無農薬玄米から作った麹を使用しました。
まずは煮て柔らかくなった大豆を潰します。
マッシャー、すり鉢いろいろ手持ちで揃えて潰し作業を行いましたが、意外にも杵と臼で潰すのが楽なんじゃないか?
ということになり、餅つきでもないのに「えいやーえいやー」と臼が大活躍。
大豆さえ潰れてしまえば後の作業はいたって楽です。
仕上がりに表面にカビ防止でつける塩を寄せ、それ以外の塩と大豆をMIX!
そしてさらにパラパラにした麹を手で混ぜ、全体が耳たぶくらいの柔らかさになるところまで混ぜ合わせます。
この作業も、もちろん手作業で。
愛情と酵素をたっぷり含んだ美味しいお味噌になぁれと願いを込めて混ぜ合わせました。
▽静岡県三島市で農業を営んでいるまつり農園さんのほのぼのとしたフェースブックページ。
https://www.facebook.com/matsurinouen/
手作り味噌は「シンプルでいいのだ!」
出来上がった味噌はそれぞれが持ち寄った陶器の壺やホーローの容器、マチのあるジップロックに入れました。
1年寝かせる期間がある為、私にとって場所を取るということがネックでしたが、小さめの瓶やホーローの入れ物など、小ぶりのサイズで保管すれば大丈夫。
最後に周りについた味噌を綺麗にホワイトリカー等のアルコールでふき取って、上からラップをします。
この時出来るだけ味噌を空気に触れさせないようにすること。
密封感を高めることがカビの生えない味噌作りのポイントだそうです。
さらにラップの周りと上に最初に寄せておいた塩をON!
菌を繁殖させないようにする昔からの生活の技はとてもシンプル。
手作り味噌、大豆プロジェクトで感じたこと…「発酵文化への第一歩」
人間が発展してゆく中で効率の部分だけを追い求めてゆくと、どうしても大量生産大量消費の流れになっていってしまいます。
自分たちで口にするものだけでも自分たちの手で作ることができたら?
保存料や添加物を出来るだけ抑えて手で作った物を食べてゆくことが出来たら?
なんだかとってもあったかいです。
自らの手で作った植物は大切に食べるし、農薬を使うことに疑問を感じたり不自然な物を避けるようになるでしょう。
味噌作りを通して、畑作りに参加している人々を通して、手作りというものを見直す良いきっかけをいただきました。
畑のオーガナイザーでもある友人の環境と食物に対する真っすぐな気持ちを感じること。
そしてその気持ちが、もしかしたら畑の土を通じて私の身体に入ってきているのでしょうか。
日本古来からある発酵文化にようやく自分の手で着手出来たことがとても嬉しく1年後が待ち遠しいです。
どうかカビが生えませんように!
▽はなちゃんのみそ汁
「食べることは生きること。」
お味噌汁と食事を通じて、生きるということは何かを見つめ直すきっかけになるような本。映画もとってもおすすめです。