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おもてなしは大変?…いえ、おもてなしは愛情が入れば八割は成功です!
こういうと、えっ?愛情が入れば八割が成功と言われても、実際はすることがたくさんあって…おもてなししようと思うと、何よりとっても美味しい特別なお料理を作らなきゃいけない気がする…。
愛情が入ればOKなんて言っていられない!そう思われるかもしれません。
お友達が遊びに来る時や、かしこまったおもてなしが必要な時など、あたふたせずに最高の準備をしたい…こう思われる方が多いと思います。
その通りだと思います。
人が来る、そうなったとき、ご飯の準備が一番の大仕事!
どんなスペシャルメニューを作ろうかと悩んでしまうし、何を作るか決めなければならないのが負担になったりします。
(ああ、あの方は何がお好みだったかしら?)
(嫌いなものがあったかしら?)
(それからデザートを考えないと!飲み物も用意して、食器は足りるかしら??
(お箸がいいかしら、フォークがいいかしら?)
もう、ちょっと考えるのが嫌になりそう。。。
でも、現実はこうなる方が多いのはないでしょうか?
とてもよくわかります。
私もやはり人が来るとなると、メニューを考えるのに頭を悩ませます。
ああ、どうしよう、これでお腹が一杯になるかしら、満足してもらえるかしら、美味しいと言ってもらえるかしらと。。。
もてなしは愛情が入れば八割は成功
あなたの家を訪れたお客様は、レストランに星をつけにきたわけではありません。
食べ物だけに全神経を集中して、それを口に入れ、目を閉じて、その繊細な味つけと食材の
バランスを嗅ぎ分けようとするわけではないのです。
あなたの家を訪れたことにワクワクし、あなたの心遣いに感動し、心が温かくなり、
何を出されても嬉しく思ったり、あなたとの会話も弾んで時間の過ぎるのも忘れてしまいます。
そう、それだけで料理は何倍にも美味しくなるのです。
つまりは、もてなしのほとんどは演出であと少しが料理の美味しさにかかっているのです。
レストランに行けば済むところを、ご自宅に招かれてお料理を出してもてなされる。
こんなステキなことないのですから。
そこで今回は、ごく普通の家庭料理の準備でもステキ感が増す演出アイデアをお伝えしたいと思います。
たくさんお伝えしてしまいますが、一つずつでもトライしてお料理への心の負担を軽くし、よりステキな
おもてなしをしていただけたら嬉しいと思います。
演出としての五感をフル活用する
では演出ですが、何をどうしていいかわからない方もいらっしゃると思います。
そこで、五感を使ってチェックしてみることをオススメします。
1.視覚
実は一番大きな部分だと私は思っています。
お掃除は、とにかく見えるところだけでもしましょう。
玄関と洗面所・トイレと入るお部屋、あと鏡さえ磨いておけばOK。
清潔感があれば大丈夫です。
お花をテーブルに一輪でもいいので飾りましょう。
バラ一本でも、300円の花束でも十分です。
ワイングラスやコーヒーカップ、気に入ったグラスなどに短く切って生けましょう。
(お花の簡単な飾り方は別の機会に)
お皿の出し方を考えましょう。
キチンとした感じを出したければ、銘々の場所にカトラリーと共にお皿をセッティングしておいてもステキです。
カトラリーだけセットして、お料理をそれぞれに盛ってお出ししてももちろんよいですね。
大皿料理でお出しするなら、取り皿が必要です。
白い揃いの取り皿を何枚も、テーブルの端にカトラリーと共に積んでおいてもカフェっぽくて可愛らしいと思いますし、
柄の違う、同じサイズの同じ雰囲気の和食器をいくつも出すのもお洒落です。
白がなくても、色を統一するととても洗練された雰囲気になりますよ。
そんなにたくさんお料理作ってないわ、という場合は、柄物の大きめのお皿を増やしましょう。
大きなお皿を使うことで、テーブルが寂しく見えません。
カトラリーは多めの量をカゴなどにまとめて入れておくと、移動するのも楽ですし、テーブルでがちゃがちゃならずにすみます。
そして、お料理の盛り付けにも工夫しましょう。
食欲をそそるような彩りでお出しすれば、普通のお料理もぐんと美しくなります。
(料理の盛り付けについては別の機会にご紹介します!)
2.聴覚
音楽をかけましょう。
静かすぎると、時に会話が突然途切れた時に居心地の悪さを感じることもあります。
音楽があるだけで、特別な空間の雰囲気に変わります。
カフェにいる気分になるような、邪魔にならないBGMがあると心地よい空間になります。
クラシックやカフェミュージックなどもオススメです。
ポップなものよりも静かに会話が楽しめるものがオススメですが、お客様と共通の趣味があれば、それもよいと思います。
音楽が大好きで、もっと凝りたいわ、という場合は、お料理に合わせて選ぶのが断然オススメです。
スペイン料理だったらギターをかけたり、イタリア料理だったらカンツォーネをかけたり。
雰囲気は抜群になります。
3.嗅覚
もし余裕があれば、玄関やトイレでアロマをたくとステキです。
でも余裕が無いことも多いと思うので、香りの良いお花を玄関に飾るのはどうでしょう。
これも簡単で効果的です。
ユリやバラもオススメです。
ユリは一輪でもあたりを甘いエレガントな雰囲気で包んでくれます。
それでも無理なら美味しい匂いのするお料理にしてしまいましょう。
カレーやオーブンでグリル野菜を作ってもいい香りで満たされます。
これもアロマ効果ですよね。
ケーキが得意であればもちろん、甘い香りに満たされて幸せな気持ちになります。
家に入って来た瞬間、マドレーヌの焼ける香りがしたら、「うわぁいい香りがする!」と幸福感いっぱいになりますよ。
4.味覚
お食事の前にまず、お飲み物をお出ししたりするかもしれません。
お食事中も続けて出しておけるデトックスウォーターはどうでしょう?
透明のボトルに浄水を入れてレモンのスライスやキュウリやミントを入れたりしましょう。
デザート用にオレンジやグレープフルーツを切って端の部分をデトックスウォーターに使ったり、
冬なら柚子のスライスを使ったりしても、とても香りが優しくて美味しいですよ。
シナモンやスパイスを入れてもおしゃれにできます。
春ならイチゴやフランボワーズを入れてもステキです。
2ボトルくらい作ってしまえば、その日終わるまでそれ一本でOKではないでしょうか。
(簡単なおもてなし料理についてもまた別の機会にご紹介します!)
5.触覚
ペーパーナプキンを用意しておくと、席についたときに、なんとなく触ったりして手持ち無沙汰がないものです。
取り皿の上にのせておけば、視覚効果も抜群ですし、可愛らしく、アクセントにもなります。
食器のデザインと合わせて考えましょう。
もしもテーブルクロスを敷く余裕があれば、洗えるクロスを敷いて直接その上にお皿をセットするのもオススメです。
麻のクロスが手触りもよく、直接食器をのせるととてもおもてなし感が高くなりますよ。
(テーブルクロスの提案については別の機会にご紹介します)
いかがでしょうか。
五感を満たすという点に着目すると、たくさんの魅せ方がありますが、考えただけで楽しくなってきませんか?!
羅列して書くとたくさんあるように感じるかもしれませんが、実は一つ一つはごく手軽にさっとできるものばかりです。
面倒だと思わずに、一つから試しに挑戦してみてください。
あっという間に出来たらその次、またその次の、というように試していくと良いかもしれません。
気づいたら、「なんだ!こんな単純なこと同時に3つも4つもできちゃう!」となることでしょう。
細々としたチェックが、最終的には、相手をもてなしたい、という愛情の表現につながります。
何が得意か、何が出来るか、ということに重きを置かずに何が相手にとって心地よいか?に重きを置くということなのです。
これが私のお伝えしたい愛情です。
ぜひステキなおもてなしをしてくださいね。