『醤油麹』ってどんな調味料なの?
先日おすすめの手づくり調味料として「塩麹」をご紹介しましたが、『醤油麹』はご存知でしょうか?
どちらも材料に米麹を用いる調味料で、塩麹は「米麹+塩+水」、醤油麹は「米麹+醤油」でできています。どちらもそれほど変わらないんじゃないかと思いがちですが、醤油麹は、すごく香りが良くて、それだけでも食欲が増してきます。旨味成分においては、塩麹の10倍以上とも言われているんですよ!
調味料としては和風洋風問わず活躍してくれますし、お刺身や冷奴、卵かけご飯など素材を大事にしたい食べ物には、醤油代わりとして使用することで、おいしさをより引き立たせてくれる優れものなんです!わたしは塩麹を塩、醤油麹を醤油の代わりとして使いわけ、おいしく健康管理をしています。
『醤油麹』の味わい深さはどこからくるの?
塩麴は漬け込み料理やスープ料理に多く使われ、優しい味わいを楽しむことが多いのに対し、醤油麹は味がしっかりしているので、料理の仕上げに使うと、パンチのある味わいに仕上がります。そのしっかりとした味の秘密は?というと、材料に使われる醤油にあります。そもそも醤油はビタミンやミネラルがたっぷりの発酵調味料ですが、麹を加えてさらに発酵させることで、一段と酵素が豊富になり、旨味も味わいも深くなるというわけです。
カラダにやさしい『醤油麹』
旨味成分たっぷりな醤油麴ですが、お料理で使う時は醤油麹だけでも味がまとまるほどのパワーがあります。醤油麹の塩分濃度は、濃口醤油の約半分程度なので、醤油の代わりに用いるだけで、簡単に減塩ができてしまいます。減塩を心がけている方にとっては、味がしっかりしているので物足りなさを感じることもなく、おいしく減塩ができるという、うれしい調味料です。
また、香り成分やビタミン、豊富なミネラルは疲労回復効果も期待できるそうです。さらに、酵素の働きが食材を柔らかくし、消化を助けてくれるので、体に負担をかけずに栄養を吸収することもできるそうです。これを知ってからは、わが家でも引っ張りだこの醤油麹ですよ!
さぁ、いよいよ『醤油麹』を作ってみましょう!
そろそろみなさんも醤油麹が魅力的に感じてきたのではないでしょうか?作り方は簡単です。試しに作ってみましょう!
【材料】
・米麹:200g
・醤油
乾燥麹を使う場合…300cc
生麹を使う場合 …200cc
・瓶などの容器
※容器は、必ず熱湯消毒しておきましょう。
※醤油は、添加物の入っていない丸大豆本醸造を使用しましょう。
※減塩タイプの醤油は、雑菌が繁殖する可能性があるのでおすすめしません。
【作り方】
①麹をほぐして容器に入れる
②麹を入れた容器に、醤油を入れて混ぜる
③蓋をして常温で放置
※気温によって日数が変わってきます。
夏場:約5日間、冬場:約1週間~2週間 が目安となります。
④1日に1回、まんべんなく混ぜる
⑤麹が柔らかくなってとろみが出てきたらできあがり
※ヨーグルトメーカーや炊飯器の保温機能を利用すれば、60℃に設定し、8時間程度で完成させることも可能です。
※乾燥麹を使用の場合は、途中で状態を確認し、固まった感じで麹の芯が残っている時は醤油を足し、
様子を見ながらとろっとした状態に仕上げてください。
『醤油麹』の保存方法と、おすすめの使用方法
冷蔵庫で約3ヶ月を目安にご使用ください。生麹を使用して作った場合は、乾燥麹を使用して作った場合よりも劣化が早まるので、早めに使用することをおすすめします。
【食材を「漬け込む」】
お肉や魚を漬けて、照り焼きや唐揚げに!味付け卵も一晩で完成です。お弁当にも大活躍ですね!
【食材に「かける(付ける)」】
醤油麹+はちみつ+酢で、ドレッシングにしたり、 マヨネーズと合わせてディップにすると野菜にもピッタリ!
【食材に「のせる」】
醤油麹+みりん+バターをのせて焼きおにぎりに!
いかがだったでしょうか?アレンジで次第で、おいしさがもっともっと広がるはずです♪カラダに優しい手づくり調味料ライフを、一緒に楽しんで行きましょう!