水の惑星『地球』の希少な水の話
突然ですが、地球にある「私たちが使える水」はどのくらいあるかご存知ですか?
表面積のおよそ7割が海に覆われた「水の惑星」と言われる地球ですが、地球上の水のうち大部分を占める海水、北極や南極の氷、地底深くの地下水、人を含む動植物の中などにある水の多くは私たちが利用することができません。このうち汚染された水も利用できないため、「私たちが使える水」は地球全体の水のおよそ0.01%と言われています。
森は水の揺りかごご
空からやってきた水が濾過され、様々なミネラルやフルボ酸鉄などが溶け込む場所が森。実は海は常に貧血状態。森からやってくる水が運ぶ鉄分は、海藻や植物プランクトンの成長に欠かせません。「私たちが利用できる水」河川や湖や地下水のはじまりも森に染み込んだ水。緑のダムとも言われる森は、大雨も土壌に貯め、少しずつ放流することで防災も担っています。木の根が土を抑え、山の種々が雨水を給水し時間差放出することによって、土砂降りが降ってもそのまま山肌を流れないシステムが森には息づいています。
(写真・御殿場の森の、山の草)
日本の森の半分の問題
ただし、これは機能している森のお話。日本の森のうちおよそは半分は杉檜(スギ・ヒノキ)の人工林です。このうち約80%は手入れが行き届いていません。同時に植えられた杉檜は過密で太れず、上に上にと成長していきます。その結果ひょろひょろとした細く背の高い木々になり、線香林と呼ばれています。線香林は強風や、豪雨によってなぎ倒されると、流木となって土砂災害の被害を大きくしてしまいます。
「木の畑」である人工林は人の手による間伐が必要なのです。間伐によって間引かれた木は長屋や小屋の材料となり、残された木は幹を太くし枝葉伸ばしや根をはる。そのような循環がかつての日本には有りました。今日では間伐材が長屋や小屋の材料とならなくなり、木材は輸入が主となり、日本の人工林は手入れが行き届かなくなってしまいました。
人工林を再生させる森遊び「きらめ樹」
そんな人工林に、光を入れて、土壌に眠る草木の種を目覚めさせ、森の再生を図る皮むき間伐「きらめ樹」
(写真・2017年4月御殿場の森で行われたきらめ樹フェスでの1シーン)
数人で間伐対象の杉檜の皮を剥きあげ、木を切り倒さずに立てたまま1年〜数年かけて乾燥させ、材として利用させて頂く手法です。力がなくても、小さくても、一緒に森の再生に関われる。たくさんの人が森を知るきっかけになれる。そんなところがきらめ樹の魅力だと思っています。
そんなきらめ樹の御殿場チーム『御神木』のイベント「御神木祭」が4/15(日)に開催されます♪
イベント詳細ページはこちら
御森木祭~森と調和するヒーナイヒーナイ時間~
https://www.facebook.com/events/235542603655294
会場はきらめ樹をはじめて5年目の山主さんの山。きらめ樹作品を作っている主婦ユニュトのピルツさんにもお会いすることができます。当日は私もボランティアスタッフ入り予定です。たくさんの方と森でお会いできることを楽しみにしてます♪