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モロカイ島で美味しい野菜が食べたくなったら
皆さん、Aloha!オガライフライターのMasaeです。
旅行中のちょっとした悩みのひとつとして、『野菜不足』というのがありますね。現地の美味しいものを食べたり、評判の良いレストランに行ったり。それはとても楽しいことなのですが、なんだか体が重かったり、キレが悪いように感じたり、野菜不足を実感することがあります。お肉メインのがっつり弁当はハワイでは一般的で、かつ人気がありますが、こんな感じの食事が続くと体のキレの悪さが如実に感じられてきます。
そんな時は、地元の新鮮な野菜が救世主となります。特にハワイは、ここ数年、『Local Produce』として、地元で採れる農産物を分かりやすく表示しています。今回はモロカイ島にあるオーガニック農園「Kumu Farms」の様子をご紹介します!
モロカイ島のオーガニック農園Kumu Farms
オアフ島ホノルルなど、ハワイ州の中でも大都市圏なら、ホールフーズなどのオーガニックスーパーを利用するのもひとつの手ですが、地方都市には地方都市の良さがあります。今回訪ねたモロカイ島にはKumu Farmsというオーガニック農園があり、そこの併設の直売所で地元産の野菜やパパイヤなどを購入できるのです。
Kumu Farmsは、空港から少し南下したカウナカカイ地区にあります。モロカイ島に到着して4日目、そろそろ限界かなーと思う頃に行って来ました。
モロカイ島のオーガニック農園Kumu Farmsの歴史
Kumu Farmsは1980年に、オアフ島のノースショアに2エーカーの農園としてスタートしました。現在はモロカイ島に移り、120エーカーの広さを持つ農園となっています。また、2012年からはマウイ島でも農園を始めています。
スタートしたばかりの頃は新しい流通を構築するのが大変だったということですが、1980年代半ばには当時のパシフィックリム・キュイジーヌ・ブームの後押しもあり、ハワイの高級ホテルのダイニングへの直売や、アメリカ本土への輸送も行うようになり、現在に至るそうです。今は農園の半分以上がオーガニック認証を受け、地球も人も健康でいられる農業は、地球にも人にも美味しいという信念をもって経営し、経済的な成功も収めているということです。
遺伝子組み換えでないパパイヤを栽培している貴重なオーガニック農園
Kumu Farmsのメインの農産物のひとつにパパイヤがありますが、ここでは遺伝子組み換えではないパパイヤを購入することができます。あまり知られていませんが、実はハワイ産のパパイヤのほとんどが、レインボー種という遺伝子組み換えパパイヤです。1990年代に「パパイヤリングスポットウィルス(PRSV)」というウィルスで壊滅的な被害を受けたハワイのパパイヤ産業は、コーネル大学やハワイ大学を中心に、ウィルスの感染による影響を受けずに生育できるパパイヤを開発しました。米国では1997年にFDA(食品医薬品局)によって食品として認可され、1998年に商業栽培が開始されました。カナダでも2003年に認可され、両国では現在、広く一般に流通しています。
しかし、Kumu Farmsでは、遺伝子組み換えではないサンライズ種を有機栽培して販売しています。熟した果肉は季節によってピンクまたは赤くなるとのこと。パパイヤはビタミンAとC、リボフラビン(ビタミンB2)、そしてパパインというたんぱく質の消化酵素も豊富に含んでいます。お肉の付け合わせにぴったりですね。
オーガニック農園Kumu Farmではハワイ産の新鮮な野菜やハーブを販売!
もちろんパパイヤだけではなく、Kumu Farmsで栽培されたフレッシュなハーブなども販売されています。ハーブはたくさんの種類があり、旅行先ではなかなか使う機会がないけれど、オガライフ読者の方なら、見ているだけでも楽しいと思います。
また、野菜類はKumu Farms産のものだけではなく、他のハワイ諸島で採れた豊富な種類の野菜もあります。
お土産にぴったりな農産物加工品や蜂蜜などもありました。
私は、この日はキャベツやレタスなどの葉物野菜とドレッシング、そしてパパイヤを購入して帰り、コンドミニアムでざくざくと切って盛りつけ、たくさんの野菜を食べることが出来て体がほっとしているのを感じました。旅先で安全で美味しい野菜が手に入るのは、本当に有難いことですね。モロカイ島で新鮮な野菜が食べたくなったら、ぜひ訪ねてみてください。
Kumu FarmsのYelpページ
https://www.yelp.com/biz/kumu-farms-kaunakakai