年末年始は楽しみもストレスも大きい季節
クリスマスに忘年会、年越しなど、楽しいイベントが目白押しの季節がやってきました。同時に、仕事やプライベートも慌ただしさを増すこの時期は、至るところで神経を遣う場面が増えてきます。過度のストレスや神経疲労は自律神経を乱し、内臓機能の働きを低下させてしまいます。そのような状態の時に、ストレスを発散するかのごとくイベントなどで暴飲暴食を重ねると、不調を抱えたまま新年を迎えるなんてことにもなりかねません。新しい年をスッキリと迎えるために、年末年始を楽しく過ごすための身体の整え方をご紹介します。
年末年始の体調の乱れは肝・腎・腸のバランスで整える
年末年始の主な不調の原因は大きく分けると3つになります。
- 暴飲暴食、生活リズムの乱れによる胃腸の働きの低下
- 目の酷使と神経の使いすぎ、飲酒量の増加、脂っこい食事や甘い物の食べ過ぎによる肝の疲れ
- 冷え、アルコールや塩分過多な食事による腎の疲れ
これらの原因となる「肝」「腎」「腸」の働きを整えておくと、年末年始に起こりがちな「胃もたれ」「むくみ」「疲労感や倦怠感」「風邪」などの不調の予防に繋がります。「肝」「腎」「腸」のバランスを整えるには、「足指まわし」がオススメです。足の指にもツボがあり、「肝」は親指を、「腎」は小指を、「腸」は中指をまわすことによって刺激され、元気を取り戻すことができます。
まわし方のコツは、少し押し込むようにしながら大きくまわすことです。この時期はぜひ両足の親指、中指、小指すべてを、各50回くらいずつまわしておきましょう。痛いと感じる指は働きが弱くなっているので特に念入りに行います。指をまわすだけで身体がポカポカしてくるので。寒い時期は寝る前に行うと心地いい眠りにつけますよ。
年末年始の間は食事を楽しみながら身体を整えよう！
家族や仲間と囲む賑やかな食事の時間はとても大切ですし、実は思いっきり楽しんだ方が消化・吸収の助けになるので、ぜひ楽しんでください。そこに食事の仕方をほんの少し意識するだけで、暴飲暴食を防ぎ、内臓への負担を減らすことができます。まず、イベントシ－ズンは糖質・脂質過多なメニューがメインに並ぶことが多いので、必ずお野菜たっぷりのメニューも注文しましょう。食べ始めはスープなどで胃腸を温めてからにすると、身体が食事をする準備を始めます。次に食物繊維豊富なお野菜、きのこ類でおなかを充たしておきます。そうすることで血糖値の上昇を緩やかにし、食べ過ぎも防ぐことができます。メインに移る際には炭水化物は最後に少なめに。
また、調理法や味付けも素材を活かして蒸す、茹でる、焼くなどといったシンプルな料理を中心に選ぶと良いですね。そういった点で鍋料理は優秀です。もし、付け合わせに消化酵素ジアスターゼを含む大根、胃もたれを防ぐシニグリン含有のクレソン、「肝」「腎」「腸」の働きをサポートする山芋などがあれば積極的に摂るようにしましょう。ちなみに私は、どの食材が何に良いのかを仲間で当てっこしながらメニューを選んでいます。そうすると場も盛り上がり、楽しみながら健康的なラインナップを実現できます。
新年を健康的にスタートするために必要なポイントをおさらい！
最後に、年末年始を楽しく過ごし、新年を健康的に迎えるためには、できるだけ生活リズムを乱さず、睡眠をしっかり取ることが大切です。アルコールの飲み過ぎは睡眠の質を低下させ、身体の回復を妨げてしまうので、ほどほどに。また、夜遅くまでテレビを観て、だらだらとお昼頃まで寝ているような寝正月は、逆に身体を疲れさせてしまいます。忙しかった年末を乗り切ってゴロゴロしたい気持ちもわかりますが、せめて起床時間だけでも一定にしておきましょう。年末年始はいつもとは違う時間の流れになります。生活リズム、足指まわし、食事で体調を整えながら素敵な時間を楽しんでくださいね。
