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レジ袋の有料化が始まる!アジア諸国のエコ事情は?
2020年7月からスーパーやコンビニでレジ袋が有料化されました。マイバッグが1個では足らず、2個入れたショルダーポーチがパンパンになっているのは私だけでしょうか…。さて、このレジ袋問題。実は、多くのアジア諸国が日本の先陣を切って対策を進めてきているのをご存じでしたか?今回はアジア諸国のレジ袋事情を紹介していきます。
タイ: 日系のコンビニエンスストアで買い物したのにプラ製レジ袋が無い?!
これは今年、2020年1月タイへ旅行したときに実際に私が経験した出来事です。お菓子と飲み物をいくつか買ってレジで支払い。店員がなかなか袋に商品を入れてくれないので、"Can I have a bag?" (袋もらえますか?)と聞いたところ、"No"との回答。"But I don't have any bag" (でも袋を持ってきてないんです)とジェスチャーをつけて困惑気味に店員にもう一度言うと、50円ほどで購入できる布製バッグを出してくれました。
どうしてこんなやり取りが起こったのかというと、今年1月よりタイの大手スーパーやコンビニでプラスチック製レジ袋の使用が廃止されていたのです。日本では、お店でプラスチック製レジ袋を数円で購入できますが、タイではそれはなく代わりに布製などのリユースできるバッグが50円ほどから購入できます。そして、このような措置を取る国はタイだけではないのです。
インドネシア:プラごみから美しい海を守りたい…バリ島の取り組み
観光客が多いことで知られるインドネシアのバリ島。こちらではタイより一足早く2019年1月から多くの場所でプラスチック製レジ袋の提供が廃止となりました。この背景として、バリ島では近年海を漂う大量のプラスチックごみに苦慮してきたそうで、レジ袋以外にもプラスチックストローの使用が禁止されています。また、スーパーの生鮮売場で野菜をまとめる紐もプラスチックから自然素材への代替が進んでいるようです。レジ袋においては、同じインドネシアのジャカルタでも2020年7月から廃止になりました。
レジ袋の有料化が始まった日本はこれからどうなる?
レジ袋が有料化になったとはいえ、安価にお店で購入できる便利な日本。ですが、同様の政策を10年前から取り続けている中国では、プラごみの削減効果が薄いとの声が近年上がっているようです。振り返ってみると、外出時に身の回りのごみをまとめたり、キッチンで出た生ごみを入れたり、自分の生活の一部となっているプラスチック製レジ袋。プラスチック製レジ袋を一切使用しない生活は、難しいとも感じています。“今、自分にできることから少しずつ”、今回の有料化を機に、プラスチック製袋の使用削減やエコ活動についてしっかり考えていこうと思います。
※参考サイト
タイ
https://tripping.jp/asean/thailand/81210
https://www.idckohtaothailand.com/7-eleven-plastic-bag-free-koh-tao-thailand/
バリ
https://www.nhk.or.jp/kokusaihoudou/archive/2019/07/0729.html
https://bali-oh.com/blogbali/blog1/2019/01/002400.html
中国
https://diamond.jp/articles/-/234190