ヨガを英語で楽しもう!
前回の「背筋を伸ばす」という表現に加えて、今回は「おなかを引く」という英語表現についてご紹介します。ネコのポーズや下を向いたイヌのポーズなどでは「おなかを引き込む」という動作が出てきますが、英語ではどう表現するのでしょうか?一緒に考えてみましょう!
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多彩な「おなか」の英語表現
まず簡単なところから考えていきましょう。「おなか」を辞書で引いてみると、Stomach(スタマック)、Abdomen(アブドミン)、Belly(ベリー)、Tummy(タミー)と様々な言葉がでてきます。ヨガクラスで使われるのはどれでしょう?それぞれ見ていきましょう。
まず、Stomachというのはおなかという部位というよりは、胃腸器官のことを指すことが多いです。そのため、ヨガクラスで体の部位を表す言葉としてはあまり使われません。それでは、AbdomenとBellyはどうでしょう? Abdomenは解剖学でも使われる少し格式ばった言葉で「腹部」を指します。ヨガクラスでも時折使われ、腹部の筋肉をAbdominal muscle (アブドミナル・マッスル)と表現します。そして、その短縮形であるAbs (アブズ)もよく使われます。ぜひ覚えておきましょう。
Bellyも同じく、ヨガクラスでおなかを指すのによく使われます。Abdomenよりは少しカジュアルな言い方で、ふくらんだりしぼんだりする動きをする「ふいご」(Bellow)が語源と言われています。この言葉もよくヨガクラスで使われるので覚えておきましょう。さあ、それでは最後のTummyはどうでしょう?Tummy は「おなか」を指す幼児語です。幼児語とはいえ、たまにヨガクラスで使うインストラクターもいるので、頭の片隅に置いておきましょう。
「引く」の英語表現
それでは次に、「引く」という動作は英語でどう表現するでしょう?頻出動詞は次の2つです。
draw (ドロー)、tuck (タック)
Drawと見て、「それは「描く」でしょ?」と思った方はいらっしゃいませんか?その通りです。「描く」という意味でよく使われる動詞ですが、二つ目によく使われる用法として、「引く」があります。例えば、「カーテンを引く」は"Draw the curtains"(ドロー・ザ・カーテンズ)と表現します。ヨガクラスでは "Draw your belly/abdomen in" (ドロー・ユア・ベリー/アブドミン・イン)=「おなかを引いて」という風によく使われます。
次にTuckを見ていきましょう。Tuckは「押し込む」「入れ込む」と言った意味を持つ単語です。例えば、「シャツを入れ込む」という動作は "Tuck your shirt in"(タック・ユア・シャート・イン)と表現します。ヨガクラスでは "Tuck your belly in"(タック・ユア・ベリー・イン)=「おなかを引き入れて」という風によく使われます。ちなみに動詞の"Tuck"は、AbdomenよりカジュアルなBellyと一緒に使われることが多いようです。
ヨガも英語も「引き出し」を増やそう!
今回も「おなかを引く」に関連してたくさんの表現をご紹介しました。
Abdomen | アブドミン | 解剖学でも使われる、少し格式ばった「腹部」を示す単語。腹筋をAbdomen muscle(Abs)とも言う。 |
Belly | ベリー | 「お腹」を指す一般的な単語。 |
Tammy | タミー | 「お腹」を指す幼児語。 |
Draw | ドロー | 「引く」という動詞。AbdomenやBellyと一緒に使われる。 |
Tuck | タック | 「入れ込む」という動詞。Bellyと一緒に使われる。 |
ヨガでも英語でも「引き出しを多く持つ」ことで、その場に合わせたものを活用できますね!今日ご紹介した表現を頭の片隅に置いておけば、英語のヨガ動画を見た時に「あ、これね」と思う瞬間がきっとあると思います!次回も役立つ英語表現をご紹介したいと思います。ぜひチェックしてくださいね!
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