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トマトは栄養満点+低カロリーの夏野菜
夏野菜といえば何を思い浮かべますか?キュウリ、ナス、オクラ、トマトなど沢山ありますよね。そのなかでも栄養満点な夏野菜として、トマトについてご紹介させていただきます。トマトにはビタミンC、ビタミンE、ミネラルが豊富に含まれ、なおかつ低カロリーな夏野菜です。暑い夏は大量に汗をかくと同時に、体力とミネラルが奪われてしまいます。そして気づかぬうちに夏バテや熱中症になってしまうということも考えられます。暑い夏こそトマトを食べ、体に十分な栄養を蓄えてほしいです。そこで今回はトマトの栄養と、私がおすすめする美味しいトマトの食べ方についてご紹介させていただきます。
トマトのリコピンは紫外線対策と善玉コレステロールを増やす?
冒頭にて、トマトはビタミンやミネラルが豊富に含まれている栄養満点の夏野菜だと説明いたしました。しかしこの他にも、リコピンという抗酸化作用を持っています。きっとテレビ等で耳にしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?リコピンとは赤色色素のことで、多くの研究者たちよりリコピンは健康の維持増進に大きく関わってくると言われています。リコピンの主な働きは2つ。1つめは強い抗酸化作用を持っていること、2つめは善玉コレステロールを増やしてくれることです。
リコピンの働き①強い抗酸化作用を持つ
抗酸化作用を持っているということは、つまり活性酸素を除去してくれるということ。そもそも活性酸素とは酸化力の高い酸素のことであり、普通は体内に侵入した細菌や異物などを攻撃して排除してくれますが、ストレスや喫煙、そして飲酒といった生活要因により近年、活性酸素が増え続けているのです。活性酸素が増え続けると、体内の必要栄養素や遺伝子を攻撃してしまうので、生活習慣病や様々な疾病を引き起こすと考えられています。ちなみに抗酸化作用を持つ栄養素はリコピン以外にビタミンC,Eがあげられますが、リコピンが持つ抗酸化作用力が1番強いと言われています。
リコピンの働き②善玉コレステロールを増やしてくれる
コレステロールには、善玉コレステロールと悪玉コレステロールの2種類ありますが、善玉コレステロールが異常に増えてしまうと、心筋梗塞や脳梗塞などに繋がると言われています。そこで登場するのが、善玉コレステロールです。善玉コレステロールは、血中に溜まってしまった悪玉コレステロールを回収する働きをもっています。
この善玉コレステロールを増やす働きを持つ栄養素がリコピンです。リコピンを積極的に摂ることで、血中に溜まった悪玉コレステロールを外に排出してくれます。健康維持のためにも善玉コレステロールを増やさなければということですね。ちなみにリコピンは油に強い性質を持ちます。したがってトマトを生で食べるよりも、油を使ったトマト料理としてトマトを食べる方が、効率良くリコピンの摂取ができます。
管理栄養士がおすすめするトマトレシピ
ではこの夏にピッタリのトマトレシピをご紹介させていただきます。今回私がおすすめするレシピは、【夏野菜のオイスター炒め】と【トマトチーズカレー】の2つです。
1 夏野菜のオイスター炒め
<材料>2人前
・豚肉 150g
・ナス 1本
・ピーマン 2つ
・トマト 1つ
・小麦粉 適量
☆オイスターソース 大さじ 2
☆醤油 大さじ1
☆砂糖 小さじ1
<作り方>
①ビニール袋に小麦粉と豚肉を入れ、よく混ぜ込む
②ナス、ピーマン、トマトを食べやすい大きさに切る
③熱したフライパンに①を入れて炒め、よく火が通ったら②を入れて炒める
④野菜がしんなりしてきたら合わせておいた☆を入れてよくからめ完成
2 トマトチーズカレー
<材料>(4人前)
・カレールゥ 1箱
・トマト缶 1缶
・豚肉 200g
・じゃがいも 2個
・にんじん 1本
・たまねぎ 1個
・とろけるチーズ 4枚(1人1枚)
<作り方>
①野菜を食べやすい大きさに切る
②鍋に豚肉を入れて炒め、火が通ってきたら野菜を炒める
③水1リットルとトマト缶を入れて30分程煮込む
④一旦火を止めカレールゥを入れ、弱火で煮込む
⑤お皿にご飯を盛り、上からルゥととろけるチーズを1枚載せて完成
トマトを食べて熱い夏を乗り切りましょう
今回はトマトの栄養、そしておすすめの食べ方を踏まえたレシピをご紹介させていただきました。トマトには、体にとって必要不可欠な栄養素が沢山含まれていることが分かりました。まだまだ暑い夏が続きます。夏バテや熱中症には十分気をつけながらお過ごしくださいね。
オガライフライター なぽまる さん のプロフィール