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味覚は変わる!調理師が教える味覚障害にならないために健康的な食生活とは

投稿日:2018年2月14日 更新日:

味覚とは?味覚を知って味覚障害対策!

皆さん、食べることは好きですか?毎日食事をして「甘くて美味しい」とか「辛いけど美味しい!」など、私たちは食事をして味を感じます。本当に当たり前のことですが、どうして甘いや辛い、酸っぱいなど味を感じ取るか考えたことはありますか?

味覚には大きく分けて甘味、塩味(鹹味)、辛味、酸味、苦味の5つに分けられます。東洋人はプラスうま味が感じられることが多いです。その味覚は舌にある味蕾(みらい)という“味のセンサー“で分類され、味として脳が認識します。辛いものは味ではなく刺激なので、食べていると刺激に舌が慣れてきて辛さ(痛覚)を感じなくなってきます。そのため、どんどん刺激を求め激辛もいつしか食べられるようになる人がいるのです。塩味や甘味も摂取しすぎると舌がマヒしてきて慣れてきてしまいます。ですので、外食など濃い味のものを日ごろから摂取していると、お吸い物などしっかりと出汁を利かせたものも味を感じ取りにくくなってしまうのです。

 

健康的な食事は美味しくない?味覚リセットにチャレンジしよう!

塩分過多や甘いものばかりの食生活は体には良くないですね。分かってはいても、体に良いものは味が薄くて美味しく感じられなく続かない。美味しいもの食べたいですものね。最近は、添加物ゼロやオーガニック食品専門のスーパーやお店も増えてきていますが、まだまだ全国的な流通や価格という面で多くの人に行き渡るには壁があります。特に幼少期から、添加物がたくさん入った食品ばかり食べ慣れてきた世代の人たちは、薄味、美味しくない、という食事を続けることが難しいようです。しかし、ここ朗報です。諦めている方!味覚は変えることができるのです!

味覚は味蕾細胞で甘いや酸っぱい等と分類されます。この味蕾細胞は細胞なので肌と同じでターンオーバーがあります。味蕾のターンオーバーは、おおよそ28日周期と言われています。ですので、28日間は美味しいと感じなくても薄味の食事を続けてみてください。1か月経つ頃には、以前では感じ取れなかった繊細な旨味も感じられるようになっているでしょう。

 

味覚障害になると食事が苦痛になる

近年増えている若者の味覚障害。ファストフードなどでの外食や中食(外で買ってきてオフィスや家で食べる)が増え、市販品を食べ続けたり、スナック菓子を毎日食べていたり、清涼飲料水を毎日飲み続けたりと、濃い味中心の食生活を送っていると起こりやすいです。これは食品添加物や普段の調味によって濃い味付けに舌が慣れてしまってシイタケなど和食の基本のお出汁の味が感じ取れなくなる、酸味など特定の味が感じられなくなるということ。さらに酷くなると味が全くしないと感じるものです。こうなってしまっては食事が楽しいものから苦痛になってきてしまいますよね。そんな味覚障害、実は自分たちで防ぐこともできるのです。

 

味覚障害を防ぐために亜鉛を摂取しよう!

味覚障害を防ぐのにご自身でできるケアとして亜鉛を積極的に摂取することです。亜鉛は貝類、特に牡蠣に多く含まれています。他にも牛肉、チーズ、ココア、納豆、ナッツ類にも含まれています。このように亜鉛の多く含まれている食品を積極的に1か月摂取するとかなり改善されます。自炊などが難しい方はサプリメントを活用してみるのも手ですね。

 

味覚リセットをして変わること

薄味でも満足出来るようになると、お料理の幅が広がります。昆布の産地を変えてみるだけでも、湯豆腐の味わいの変化を感じ取れたり、野菜のうまみを生かした料理に挑戦してみると副産物として素肌美がついてくるかもしれません!更に、薄味で満足できれば濃い味の食事の時とは違いご飯など主食を減らしても満腹になり易いです。結果として不要な糖質も摂らずストレスなくダイエット効果も期待できます。人の3大欲求の一つである「食欲」。食事は楽しみながら美味しいものを大切な人たちと食べるのが幸せですよね。そこに、薄味で体が喜ぶ料理でご自身も美味しいと感じられたら尚うれしいですよね。ぜひ、生活を少し見直してみてはいかがでしょうか。


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オガライフWriterの外山 絵海さんのプロフィール写真

外山 絵海さん

年齢と共に変化していく女性に合った食育、美容食学、生活に活かせるハーブ術などを調理師の観点から教えており、「あなたは、あなたが食べたもので出来ている」ことを少しでも多くの人に伝えたいと活動中。「身体の中と外からの癒し」を自身のテーマにした活動も行っています。現在はライター兼、オガライフ編集部としても活動。

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