目次
熱中症は早めの対策が大切です
皆さん、Aloha!オガライフライターのMasaeです。前回の記事では、熱中症の原因やその症状についてお届けしました。今回はは、熱中症の予防や熱中症対策について具体的な方法を詳しくお伝えします。
前編はこちら
熱中症対策その①こまめな水分補給!
熱中症対策の第一歩は、適切な水分補給です。屋外での活動する時、交通機関での移動中など、お手洗いに行く回数を減らすために水分摂取を抑えたりしますが、こまめな水分補給が一番大切です。お薦めは麦茶。ノンカフェインでカリウムやナトリウムなどのミネラルも含まれ、無糖で飲めるので糖分の摂り過ぎの心配もありません。水分を摂る時は、一気に飲むのではなく少しずつ。また、ビールなどのアルコールやコーヒーなどのカフェインは利尿作用があり、却って排出してしまうのでほどほどに。
熱中症対策その②しっかり塩分を摂る
近頃、減塩がブームになっていますが、実は塩分摂取量と高血圧というのはあまり関係がないことが、最近の調査で分かって来ました。日本人の中で、塩分摂取量により血圧が左右される【食塩感受性】を持つのは約20%、塩分摂取量に血圧が左右されない人は50%、残りの30%は他の要因で高血圧になっているという統計もあります。
そして塩には、生命維持のために欠かせないミネラルが含まれています。減塩も行きすぎると、逆にミネラル不足の危険性に陥る人の方が多いことになります。ミネラルを補給するためには、ミネラル分の豊富な良い塩を選ぶ必要があります。一般的に『イオン交換膜式』で精製された塩は塩化ナトリウムの含有割合が高く、ミネラルはほとんど含まれていません。代表的なものは、『食卓塩』という製品名で販売されている塩。これは100gで100円ほどと安価ですが、塩化ナトリウムの含有量が99%以上となっていますのでお薦めしません。
お薦めは天日塩。価格はイオン交換膜式の食塩の20倍ほどするものもありますが、日常生活での塩の使用量なんてたかが知れています。塩は生命の維持に欠かせないものですから、高価でもぜひ良いものを食べてくださいね。
熱中症対策その③汗をかける体を作る
そもそも、汗をかけない体になってしまっていることもあります。ここ数年で『うまく汗をかけない』人が増えています。老化も要因のひとつですが、それ以上に大きくかかわってくるのが、環境。常に空調の効いている環境にいて汗をかく機会が激減すると、汗腺は衰えていきます。
汗腺が衰えると、汗そのものが出なかったり、濾過機能が衰えてミネラル分が大量に流れ出たりします。ミネラルが大量に含まれる汗はベタベタし、雑菌の繁殖でイヤな臭いの元になります。汗腺を鍛えればさらさらの汗に変化しますし、むくみやたるみも解消できます。ジョギングなどを行う時間を取ることができれば運動をお薦めしますが、時間が取れない、または運動が苦手な人は、入浴時間を使って汗腺を鍛えましょう。
【おすすめ!手足高温浴】
42~43℃くらいの熱めのお風呂に、手首と足首が浸かるように入ります。浴槽の中にバスチェアを置いて座り、10~15分くらいひざ下と手首だけが浸けて温めます。入浴後はすぐに冷房に当たらず、汗が自然に止まるのを待ちましょう。この時、しっかり水分補給してください。少なくとも500mlの水分を摂って、汗も500ml出るようになると良いでしょう。
熱中症対策その④脳の温度を下げる工夫をする
今年は感染症対策のためにマスクをしている人が増えています。マスクは、場合によっては熱中症の引き金になります。というのも、マスクの中は36℃くらいの高温で、湿度はほぼ100%という熱中症を発症する条件が揃っていて、脳の温度を上げてしまいます。鼻からの呼吸は、脳の温度を下げる役割もあります。マスクをしているとその役割が果たせませんので、暑さに慣れていない時期は、2m以上のフィジカルディスタンスが取れていたらマスクは外すようにしましょう。
マスクを外していても、頭痛や頭がぼーっとするなどの熱中症の兆候が表れたら、首の周りや脇の下に保冷剤を置くなど、脳に流れ込む血流の温度を下げる処置も必要です。保冷剤が無い場合は、濡れタオルの気化熱を利用して下げましょう。
暑さには慣れることができます
梅雨が明けると暑さ本番!熱中症の原因と対策をお伝えしましたが、実は、人間は暑さに慣れていくことができます。冷房の設定温度を少し高めにして、朝晩は外気を取り入れるなどの工夫をし、汗をかける体を作っておくと早く慣らすことができます。冷房だけに頼った暑さ対策ではなく、アロマテラピーなども取り入れて、上手に暑さ対策したいですね。