そもそも粗食って何?
粗食と聞くとどんなイメージを思い浮かべますか?
そのままの字体だけでみると粗末な食事を連想される方もいるかも知れませんね。しかし、粗食=粗末な食事ではありません。粗食とは、ごはんを中心とした汁物、野菜(旬なもの)をそれぞれ一品ずつ合わせたもので、日本の伝統的な食事のスタイルと言えます。食べるものが豊かになっている現代では栄養バランスが偏り、生活習慣病が問題となっています。だからこそ、質素だけど素材を生かした『粗食』を日常に取り入れて健康な体作りをしていきませんか?
粗食は量より質を意識しよう!
粗食を始めるにあたり大事なことは
「旬な野菜であること」
「新鮮であること」
「オーガニックであること」
この3つだと思います。
なぜこの3つが良いのかというと、栄養価が高くうまみが凝縮されているからです。粗食をするにあたり、一汁一菜を心掛けるようになると、“栄養価が偏るのではないか”“美味しいものが食べられないのではないか”と心配になる方もいるかもしれません。ですが、これら3つのポイントを意識することでバランス良く、体にやさしい食事を摂ることができるのです。
またオーガニックな食材を選択することで、農薬のリスクを減らす事が出来ます。健康的に、かつおいしい食事をと考えた場合、量よりも質を考えた食事を摂っていきましょう。
粗食を始めるときのポイントは、腹八分目!
粗食を始めるにあたって挑戦していただきたいのが「腹八分目」。
よく「腹八分目」が良いと聞きますが、現代では好きなものを好きなだけ食べてしまえるので、腹八分目で抑えることがなかなか難しいですよね(^^;
確かに、好きなものを満腹になるまで食べられることは幸せなことかもしれません。でも、自分の体のことを考えるとそうはいっていらないのです。
実は、食べ過ぎることで体へのストレスが大きくなっていることをご存じですか?消化にエネルギーを使ってしまうことで、新陳代謝が落ち、血行不良をもたらしたり、エネルギーを変換する力が衰え太りやすくなります。腹八分目にすることで、細胞の老化を遅らせることができ、肌の調子が整い、胃腸も健康になり、栄養が体の中を巡りやすくなります。また、アンチエイジング効果も得られ、健康寿命が延びるとも言われています。
ごはんを楽しむことが粗食への第一歩!
粗食が本来の食事の姿かもしれませんが、食べるものがいっぱいありすぎる現代で急に食生活を変えることは難しいです。
まずは、よく噛んで楽しく食べる。そうすることで、少量でも満腹になりやすくなります。また、買い物をする時も季節の野菜を意識して買い物をしてみるのも、粗食への第一歩かもしれません。無理せず気長に進めていく。なによりも食事を楽しみ健康でいられる手段として粗食に取り組んでみてはいかがでしょうか?