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静岡県富士宮の百姓猟師ビール醸造科?
お正月に新年会、何かとお酒を飲む機会がある冬場の大人事情。
あなたなら何を飲みますか?ワイン?日本酒?やっぱりビール?
これがクラフトビールならば尚最高。
最近のクラフトビールの動きは「地ビール」という領域を超えて、味にこだわった美味さと作り手の思いまでもが伝わるような手作りならではの物が増えているように感じます。
たくさんのクラフトビールが売り出されているここ静岡でも、一風変わったクラフトビールを発見!
なんと百姓であり猟師でもあり!己の道を行く男が作ったビール!
その名も「FUJIYAMA HUNTER'S BEER」をチェックです。
・FUJIYAMA HUNTER'S BEER
・FUJIYAMA HUNTER'S BEER FACE BOOK PAGE
ワイルドなビール醸造所のワイルドな代表
静岡県は富士宮市、柚野という地域にそのビール醸造所はありました。
周りは田んぼに囲まれ、ヤギが住み、少し高台になっているその場所はのどかで穏やかな雰囲気。
そしてそのフジヤマハンターズビールの代表であり猟師であり百姓であり、ビールの作り手でもある深澤 道男さんにお話を伺ってきました。
農作物を作る、、、そうゆう方は周りにもいます。
でも狩猟をされる方はあまりいません。
瞳「何がきっかけで猟を始めたのでしょうか?」
道男「木を削られた山に仲間と地元の中学生と一緒に桜の木を植えたんですよ。
その若い木の芽を動物が食べてっちゃってしまいには木がなくなっちゃうってことが続いて。
それでちょっと減らすか、ってなって。
猟犬で追い詰めたり、銃だけじゃなく罠も使っています。」
瞳「猟をした後、もちろん解体という作業があると思うんですがそれに対する怖さみたいなものはないんでしょうか?」
道男「いや、人並みにありましたよ。
内臓を処理する過程で、寒い山で冷えた手が動物の熱で暖かいと感じることがあって。
そうゆうときに感じますよね、これは命なんだ、ってゆうことが。」
私はその体験はしたことがないです。
でも、「やだ~。」とか「怖い~。」とか思えませんでした。
だって私はお肉を食べる人間だから。
その過程を知らない誰かがやってくれていればそれは知らないことで済まされる?
私は道男さんが捕った動物を有難くいただきたいとそのとき感じました。
瞳「何故ビール作りに挑戦することに?どこかに修行しに行かれたりしたんですか?」
道男「修行ってゆうのはしていません。独学で自分で色々調べて作りました。
何故ってゆうか、日頃ビール飲むでしょう?だから作ってみたの。」
「自分で食べる物は自分で作るってゆう当たり前のことをやってるだけ。」
道男さんは普通の顔をしてそう言いますが、それは誰もが出来ることだけど誰もがやろうと思う訳ではない。
自然と向き合うことが生活の中に当然のようにある、強くてカッコイイことだと思いました。
大麦とホップ、原材料に対するこだわり
こちらのビールの一番の特徴はオーガニックの大麦とホップをご自身の手で栽培されているところにあると思うのです。
日本のビールの原料はほぼ輸入というのが現状のビール市場。
ましてや国内産原料。しかも自家栽培。これまた安心オーガニック。
ビール業界の異端児はビール業界の常識さえ覆しているのです。
2010年よりビール用の大麦の栽培を開始。
2013年にはホップ栽培を開始。
大麦はアルコール、色、ボディを。
ホップはあの苦みや香りづけに欠かせない原料です。
麦の焙煎も、もちろん自社。
羽釜×薪で焙煎しているそう。このワイルドさはかなり原始的!
「全てのビールの原料を自社でという訳ではないですよ。」
とはおっしゃいますがクラフトビール界でもやはり自社で原料の栽培までも行っているところはかなり少数。
栽培することで品質が把握出来るだろうし、また作り手の好みもより反映されやすいのではないでしょうか。
自分の好みの物が作れるなんて喜び意外の何物でもない、、、。
それは私たちが口にしたときの「美味しい」の一声に大きく影響すると思うのです。
そしてもう一つ重要なのは何と言っても水!
ここ富士宮では富士山から湧き出る伏流水がこんこんと湧き出る地域。
その水を使って仕込んでいるなんて、それだけでもエネルギーチャージが出来そうな気がしてきます。
タップルームは富士宮浅間大社のすぐ横
富士宮市、浅間大社のすぐ横にあるタップルームにもお邪魔してきました。
こちらのタップルームでは、フジヤマハンターズのビールが飲めるだけでなく地元富士宮産の有機野菜を使った美味しいイタリアンや、ジビエ料理も楽しめるお店になっています。
Fujiyama Hunter's BEER 浅間大社タップルーム
〒418-0067
静岡県 富士宮市宮町12-2 いちふくコーポ1F
浅間大社より徒歩1分
営業時間はFACE BOOK PAGEをチェック!
タップルームFACE BOOK PAGE
肩ひじを張ることなく楽しめるイタリアの田舎家庭料理を軸にデザートも手作り。
メニューも旬の新鮮なものを使用する為、ほぼ毎日変わるそうなので食べる楽しみもあるのが嬉しい。
地元の豚や鹿、猪を使ってハムを作ったりパテを作ったりするそう。
そんなハムやパテの美味しそうなことといったらないです。
もちろんオーナー道男さんが捕ってきた鹿や猪がお料理されて並んでいるのです。
私、この日は何度となく「凄い!」と思いましたがやっぱり凄い。
地酒には地元産のお料理。
昔は当たり前だったであろうことが現代ではとても遠いことのような気がしていたのですが、「地産地消」なんて言葉さえ忘れちゃうような当たり前さでそれをやっているフジヤマハンターズビール、、、やっぱり凄い!
普通オーガニック系のお店は「うちのお店はオーガニックです!」と主張しているところがほとんどだと思いますが、ここのお店特にソレを主張している訳ではないんです。
「だって当たり前でしょ。」という道男さんの言葉は深いっす。
店内にはこれから発売予定の縄文人Tシャツや田んぼで採れた新米のコシヒカリも販売していました。
ビールサーバーを作るイベントを開催したり、ライブも行われたりと、なんだか動きが面白いタップルームでした。
それぞれのおすすめビール
オーナー道男さんのオススメビールは「YOKI」
このビールは檜のチップで香りをつけたもので「新築の家で飲んでるみたいな。」かんじだそうです。
私、知らなかったのですが「斧/おの」の小さな物を「よき」と言うのだそうです。
もちろんお店によきが飾ってありました。
お店の方のオススメのメニューはパテ!
オススメのビールは「年貢」。
ただこの年貢というビール完成している食事のような存在で、つまみがいらないんですよとシェフは笑っていました。
料理人殺しビール!?
私が美味しかったのは、「HEISEI」
こってりとした見た目なのに、ほのかに広がる柑橘の味わいでなんだかさっぱりいただけちゃう。
ジビエ料理と共に是非!!
そしてこの時期の旬はやはりみかん!
静岡はお庭でみかん、金柑、柚子なんかの柑橘が普通に育つ温暖な地域ということもあっておこたにみかんはこの時期欠かすことが出来ません。
西伊豆のみかんから果汁と皮の香りづけをした「KOTATSU」はこの時期のおすすめビールです。
定番がないというフジヤマハンターズビールなので、そのときの出来立てが並んでいるということ。
ちなみにこれから販売予定なのは、麹を使ったビールということでした、、、気になる!
富士宮遠くて行けないよ~。という方は地元の酒屋さんで通販を行ってくださるそうなので、お問合せしてみてください。
酒のやまき
住所 静岡県富士宮市万野原新田4037-2
電話 0544-58-1111
メール sake-yamaki@outlook.jp
手作りのスピリット、それは愛
フジヤマハンターズビールは作り手のキャラクターがとても反映されているビールでした。
オーナーというよりビール職人と呼ぶべきか、、、道男さんのワイルドスピリッツが注入されています。
ワイルドなラブを100%注入したそのビールは「乾杯」より「ワンラブ」と叫ぶべきか。
あなたの五感をフルに使って味わっていただきたい。
ハッキリ言ってめちゃめちゃ美味いよ!