旬の食材を取り入れることの意味
今回は前回の続きで「薬膳・オーガニックとミネラル」についてさらに深く探って行こうと思います。
まず旬を取り入れることは、薬膳もとても重要なことです。薬膳には、五行説からその日その時の自身の状態によって食べるものを選ぶ考え方があります。例えば、春であれば、気が高まり、行動が活発化し始めます。春に起こる症状としては、めまいや頭痛、肩こりなどがあります。めまいの原因のすべてではありませんが、一つのこれらを予防策としてするために春は、酸味や苦味の食材を摂ることが必要です。それらは、春キャベツなど旬に取れる食材が補ってくれます。
酸味や苦味の食材ならたくさんあるのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれませんね。旬の食材以外のものは、人工的に作られることも多く、そういった食材は、栄養素やミネラル分がとても少ないです。お腹は一杯になるとは思いますが、ただそれだけで、ミネラル不足などで生活習慣病になる可能性があります。なので、ここでお伝えしたいことは、オーガニックを取り入れたなら、旬を取り入れ自然に育てられた食材を食べてミネラルをしっかり補給しましょう!ということです。
未病で防ぐミネラル摂取の考え方
今度は、ミネラルをしっかり摂ることで、未病を防ぐということをお伝えしたいと思います。ミネラルは、体の組織を作る栄養素です。不足すると貧血や疲れやすくなったりします。これは一概にミネラル不足であるということは言えませんが、可能性が高いのでお伝えしておこうと思います。もし上記のような悩みがあるのなら今のうちから意識して多くのミネラルを摂るべきです。めまいの原因の一つとして、鉄分や亜鉛、銅が不足しているからということも少なくありませんです。
また、疲れやすいというのは、セレンやクロム、ナトリウムが不足していることが上げられます。これらの症状も未病と言えるものなので、この小さな症状のうちから食生活の改善を図りましょう。
薬膳マイスターがおすすめする簡単なミネラル補給の仕方
では、旬な食べ物を取り入れるとしても、毎月食べるものが変わってきます。それによって得る栄養素が変わるのに、平均してバランスよくミネラルを摂取するにはどうしたらよいのか?
薬膳マイスターの僕がおすすめする簡単なミネラル補給の仕方をお伝えします。これは、旬に関係なく1年中自然的に摂れるものや発酵食品から摂るべきです。例えば、塩や味噌、醤油です。特に僕がおすすめするのは、しっかり適量の塩分を摂ることです。そしてミネラル豊富な海塩を使うことです。中でも、ミネラルを多く含む塩としてギネスにも登録された「ぬちまーす」という塩がおすすめです。
これには、亜鉛やクロムも含まれているので、体質改善にも良いと考えています。僕自身この塩に変えてから多少疲れても次の日には、ぴんぴんに動けるようになったのでおすすめです。
ただ注意も必要です。
やはり塩や醤油は、体を冷ます作用があり、味噌は、体を温める作用があります。なので、これらの食材は、年間通してミネラルを補給するのに役立ちますが、食材の組み合わせを考えながらたりしながら使ってください。
薬膳マイスターおすすめのミネラル摂取についてまとめ
今回は「薬膳マイスターがミネラル摂取をおすすめする理由―中編―」として
1・オーガニックを取り入れたなら旬も取り入れ、ミネラルをしっかり補給しよう。
2・今感じている症状は、ミネラル不足から来ているかもしれないので、未病である今のうちにミネラルを補給して、慢性化する前に食の改善を図ろうということ。
3・旬に関係なく年中取れる食材を食べてミネラルを摂ろう。
これらをお伝えさせていただきました。この話をして薄々感じている方もいるかもしれませんが、薬膳と新しい栄養学は近しいところにあることをわかっていただけたと思います。「薬膳・オーガニックとミネラル」をテーマにお話しさせていただくのは、次が最後です。最後は、「薬膳とミネラルと美容」についてお伝えできたらと思います。本日も最後までお読みいただきありがとうございました。