ヨガ・アーユルヴェーダを楽しむライフスタイル

ヨガのポーズよりも大事?!ヨガの八支則のヤマ・ニヤマについて2~非暴力(アヒムサについて)~

投稿日:2019年7月29日 更新日:

非暴力(アヒムサ)を説明する前に…八支則の中にあるヤマ・ニヤマが何故複雑なのか?

前回の記事ではヨガの八支則についてお話しました。その中で複雑で難しいものが禁戒(ヤマ)と歓戒(ニヤマ)。
非暴力(アヒムサ)や不盗(アステーヤ)という形で言葉のままの意味ですが、それだけではありません。非暴力(アヒムサ)もいろいろな捉え方もできます。
インドでヨガを学んでいる時やヨガ好きの知り合い同士でディスカッションしている時も、ひとつのヨガ用語で色々と捉える人がいるんだと、逆に勉強になりました。今回は禁戒(ヤマ)のひとつである非暴力(アヒムサ)について、インドでの授業やディスカッションの時に学ばせて頂いたことをシェアしながら解説します。

 

禁戒(ヤマ)のひとつ非暴力(アヒムサ)とは?

非暴力(アヒムサ)は簡単に言えば何かを傷つけてはいけないことです。もっと直接的に言えば何かを殴ったりすることや殺してはいけないということです。
これが深いことに、直接的な意味だけではありません。非暴力(アヒムサ)は直接暴力を振るうだけではなく、いろいろな意味合いがあります。

・言葉の暴力

人を罵ったり、悪口を言うこともヨガ哲学的に言えば暴力にあたります。物理的に傷ついていなくても心を傷つけ、悲しませる可能性があります。
非暴力(アヒムサ)は心の暴力に対しても含まれているので、悪口は言わないようにしましょう!

・自分を傷つけること

自分の身体を傷付ける自傷行為はもちろん、我慢のし過ぎ・自分の感情を抑えて無理をし過ぎてしまうことなども自分を傷つける行為です。
ある程度の我慢や感情を抑えること、まわりを傷つけたりしないことにも繋がります。我慢のし過ぎも自分への暴力に繋がります。無理はし過ぎないことも非暴力(アヒムサ)に繋がります。

・ベジタリアン・ヴィーガンになる人も

お肉・お魚を食べることも動物の命を傷付けていると考え、ベジタリアンやヴィーガンになることも非暴力(アヒムサ)に繋がる考えもあります。
私がインドでヨガを勉強した時はアーユルヴェーダ的な考えでベジタリアン食はサットヴァフード(純粋で心身にエネルギーを与える食べ物のこと)のひとつと学びました。その一方で別の知り合いの友達にも非暴力(アヒムサ)の実践でヴィーガンをやっていた方もいます。

・極論、害虫を殺すことも

私がインドにいた時の友達(インド人でヨガの勉強を小さい時からしていた人)は虫刺されにあっても、蜂が部屋に入ってきても絶対殺すことはしませんでした。その友達はヨガを実践しているから殺してはいけないという考えでした。私達、日本人は蚊やゴキブリなどのいわゆる「害虫」を殺すのが当たり前ですが、これも非暴力(アヒムサ)のひとつかもしれません。

 

考えれば考えるほど深い禁戒(ヤマ)の非暴力(アヒムサ)

以上が私が今まで聞いたり学んだ非暴力(アヒムサ)の考えでした。
言葉の暴力と同様、知らぬ間に人を傷つけてしまったり、無意識のうちに自分を傷つけ、我慢してしまうこともあるかと思います。私の考えではありますが、何か物事を行う前や何か言う前に何が起こりどう思われるかを少し考えることも非暴力(アヒムサ)に繋がるのではないでしょうか?
次は禁戒(ヤマ)のひとつの正直(サティヤ)について解説します。


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MeGuさん

「なかなか聞けないインドでのヨガ留学話」「パーソナルトレーナーならではのダイエット・トレーニングの方法」を中心とした情報を発信。 インド帰りのヨガ&フィットネスインストラクター。 フィットネスクラブでヨガ・ピラティス・トレーニングなどを指導。 その後、元々好きだったヨガの知識を深める為にインドへ留学。 ポーズはもちろん、瞑想・呼吸法・哲学などの深いところを学ぶ。 現在、東海地区を中心にヨガ・ピラティス・パーソナルトレーニングを指導中。

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