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当たり前になったオンライン面接
コロナウイルス感染拡大の影響で、瞬く間に広まったリモートワーク。会議も商談も面接もオンラインが当たり前となりました。最近では、むしろオンライン面接のほうがやりやすいという応募者の方もいらっしゃいますが、慣れていないとコミュニケーションを取りにくいと感じてしまうでしょう。画面上の相手との面接なんて「本当に自分のことをわかってくれるのかな?」と疑問に思ってしまうことも否めません。
オンライン面接の場合、応募者は企業の雰囲気が掴みにくいです。あくまでオンライン上の面接官と話すのみですので、社内の仕事風景や受付から案内される時の印象などが捉えられないからです。実は、応募者だけでなく、面接をする人事側も判断しにくいのです。オンラインの場合、応募者の立ち居振る舞いや微妙な表情の変化、言葉と言葉の間などがわかりません。間については、候補者が固まってるのか、電子機器の問題なのかがよくわからないこともあります(笑)。
便利になった分、応募者側も人事側もジャッジしにくいオンライン面接。ただ、難しい…と感じるオンライン面接でも、失敗しないポイントがいくつかあります!今回は特別編として人事目線から、オンライン面接で失敗しないポイントを5つお伝えしますね。
失敗しないオンライン面接5つのポイント!
それではオンライン面接で失敗しない5つのポイントを順番に紹介していきます。
1 できればPCで!接続環境を事前に整えておく
これは基本です!面接にスマートフォンで入室される方もいらっしゃいますが、PCよりも画面が狭くて応募者の全体像がよくわからず、音声や画像が不安定なことが多いのです。応募者側もPCで入室したほうが、ストレスなく面接に臨むことができます。PCで入室前には、ネットワークに問題なく接続できるかを事前にチェックしておきましょう。入室時に音声が繋がらない、急に落ちる…などバタバタしていると、面接官の時間を奪ってしまうため、印象はイマイチです。要領が良くないと見られかねないですし、面接官も次の予定を詰め込んでいるかもしれないので。
入室時間は開始5分〜10分前程度が目安です。ギリギリに入り、万が一ネットワークの不具合などでゴタゴタした場合は時間が取られるからです。このようなことを想定して早めに入室していることは、面接官にも好印象ですよ!
どうしてもPCを持っていない場合は、下記のような対応をしましょう。
・同居されている方や友人などがPCを持っている場合は借りる
・防音のネットカフェに行く
ネットカフェはネットワークが安定しないこともあるため、最低30分前くらいには行きましょう。ネットワークが安定しない場合は店員さんに確認したり、自分のポケットWi-Fiがある場合は使用したりしてみると良いです。万が一接続不良だった場合、応急処置としてスマートフォンで接続できるように、などの準備も必須です。以前カラオケから入られた方がいましたが、隣の部屋の歌声がかなり聞こえてきたため、オススメできません(笑)。
2 清潔感がある背景を!
オンライン面接の際、背景を人事は結構見ています!ぼかし機能を使ってもなんとなく散らかってる…というのはわかりますし、バーチャル背景も面接には不向きです。実際にあった例として、背景のタンスから服が飛び出していた方がいました。部屋が散らかっていると、片付けができない、雑な人という印象を与えかねません。面接時の背景は、白い壁を使うか、整然としたお部屋を使うのがおすすめ。(私も自宅が散らかっているので…)、在宅勤務で面接をする時は白い壁を背景にしています!
好きなモノをアピールしたい時に背景を活用するのも良いでしょう。野球のポスターを見せる、トロフィーを見せる、プラモデルを見せる…などなど。新卒採用の場合は自己PRの材料に、中途採用の場合は面接官との雑談の材料になったり、企業との親和性があればアピール材料になったりもしますよ!
3 うなづきなどのリアクションは大げさなくらいで!
リアクションは大げさに!これは、面接に限らずオンライン面接の鉄則です。オンライン面接だとうなづきや微妙な表情の変化がわかりにくく、きちんと聞こえているかな?と面接官側も不安になることがあります。リアクションがきちんと伝わると、面接官にコミュニケーションの取りやすさを感じてもらえるでしょう。面接官側もリアクションを大きくすることを意識していますが、私はオンライン面接ではない場面で会社の人に「最近リアクションがうるさいww!」と言われたので、オンラインの功罪だと思っています(笑)。
4 よそ見をしない!1台のPCでありのままの自分を!
普通の面接でよそ見はしないと思いますが、オンライン面接だとたまによそ見さんがいます。カメラの位置の問題で、多少目線が合わないくらいならオンライン面接あるあるですが、明らかに別のところを見ている人。PCに何か(聞かれた質問とか?)を打ち込んでいる人。面接官としては、けっこう気になります。
2台のPCやモニターを使って求人票やカンペを見ているのかもしれませんが、これはおすすめしません。1台のPCで面接官と向き合って、自分を正直にさらけ出しましょう。もし何か聞かれたら調べても良いか確認をして、隣のデバイスを見るのはOK。ただし、調べる時間は面接官の時間も奪ってしまうので「調べなくて良いです」と言われたら、調べるのはやめましょう。よそ見をせず、面接官の顔をしっかりと見て、普通の面接と変わらずに話しましょうね!
5 “オンライン”にとらわれすぎないように!
最後のポイントはこれ。オンライン面接とはいえ、聞く内容は普段の面接とほぼ変わりません。たしかに、ポイント1〜4のように印象面で普通の面接と異なる気の遣い方は必要です。ただ、慣れてくるとオンライン面接のほうがやりやすいという方もいらっしゃいます。オンライン面接は応募者が語る言葉をベースに判断するため、論理的、合理的な方には特に向いているためです。普通の面接では立ち居振る舞いや仕草といった、ノンバーバルな部分を含め、すべてが面接官の判断基準になってしまいますもんね。少し構えてしまいがちなオンライン面接ですが、ポイントをおさえつつも、のびのびと自分を表現していきましょう!
オンライン面接が上手くいかなかった時の考え方
面接がなかなか通らない…そんな時はオンラインかどうかに限らず、落ち込んでしまいますよね。さらに、オンライン面接だと余計に「普通の面接だったら合格してたかもしれないのに…」と思ってしまうかもしれません。実際には、私が人事として面接を経験した限りだと、オンラインで通らない応募者は、普通の面接でも通らないことが多いです。逆に、ノンバーバル部分がわからないオンライン面接のみで、早期離職した方や風土に合わない方を採用してしまったこと=採用に失敗したことは何度かあります(苦笑)。
そしてオンライン面接でジャッジができず、応募者に会うために会社まで足を運んでいただいたことも、実は何度もあります。それなら結局最初から会っておけばいいのに!って思いますよね。人事も人間なので、悲しいことに万能ではないのです…。オンライン面接でご縁がなくても深く落ち込まないようにして「この会社とは合わなかったんだ。人事もちゃんとジャッジできてなかったんだ。次行こう!」と気持ちを切り替えましょう!むしろ、オンライン面接のほうが普通の面接よりも有利に働く可能性が高いので、ノンバーバル部分以外で自分の「事実」をしっかりアピールしましょうね。
オンライン面接のみが不安な時は会社見学などできないか聞いてみよう!
ここまでオンライン面接について書いてきましたが、「オンライン面接だけだと不安…会社の雰囲気がわからないし、どんな人と一緒に働くかもわからないし…」と思う方もいるでしょう。当然の考えだと思います。入社を決断する際、オンライン面接のみで判断が難しい場合は自ら会社見学ができないか聞いてみましょう。人事は快くOKしてくれるはずです!むしろ会社見学を提案して断られた場合は、その企業への入社をおすすめしません。人事がめんどくさいのか、雰囲気を見せたくないのかわかりませんが、オープンな企業ではないイメージがあります。このように、採用は人事側主導ではなく、人事と応募者双方のジャッジなのです。双方は対等な関係なんだ、という意識を互いに忘れてはいけません。応募者側もたくさん質問や提案をして、会社を判断しましょう!
オガライフライター ひとみ さん のプロフィール