秋浴衣って知ってますか？
浴衣は夏だけじゃなく、夏以降も着用できる日本古来の伝統的な衣類です。通気性や吸水性にもすぐれているので、おうち着にするのも素敵！最近では海外の方が日本の浴衣に憧れて、レンタル浴衣を楽しみながら観光する姿もよく見かけます。着物や浴衣は夏のお祭りやイベントなど、特別な日に着るイメージをお持ちの方が多いかもしれませんが、江戸時代は寝巻きとして使われていたそうです。最近では秋はトンボなどの秋らしい柄をチョイスして、秋浴衣を楽しむ方もいらっしゃるそう。今回は浴衣や着物を毎日の暮らしに取り入れるライフスタイルについて紹介します。
（Photo by 大西快積）
浴衣や着物が自宅の箪笥に眠っている？！
洋服が主流になった現代は、浴衣や着物が箪笥の肥やしとなっているお家も多いようです。友人のやすこさんは着物をこよなく愛する素敵な女性。“眠っている着物たちを復活させたい”そんな熱い思いから、お知り合いの亡くなったお母様の肩身の着物や浴衣を譲り受けて、しっかり日常で身につけていらっしゃる心意気。その中の1枚を私もやすこさんから頂戴いたしました。
やすこさんは私は指導しているピラティスのクラスの生徒さんのうちのお一人です。「着物や浴衣を日常使いするのが夢」と私が語ったのをキッカケに、仲がぐっと深まりました。まさに着物が運んでくれた素敵な〝ご縁〟といえます。
浴衣ならカジュアルに普段の生活にとりいれやすい
今では安くて手に入りやすいお洋服がとても多くなりました。その分、毎日処分される衣類は山のようになるそうです。まさに大量生産・大量消費。“浴衣や着物はSDGsに繋がる…”そんなお声も多いようです。確かに生地もしっかりしていて帯や小物で遊べる浴衣や着物。体型の変化に合わせてサイズを変えたり、リメイクすることも可能です。特に浴衣は初心者でも取り入れやすいアイテム。着付けるのも何度か練習すれば、おひとりでも美しく着ることができますよ。
いただいた浴衣を着付けてみましたが、不器用な私でも何とか着付けることができました。着心地抜群で通気性もよく、綿素材でおうちで洗えるなんて万能。しかも手縫いで仕立てもしっかりしていて、長く楽しむことができる...『地球環境にも優しいアイテム』というのも納得です。まさしく浴衣や着物はサスティナブルな衣類だといえます。
（Photo by 大西快積）
なにを着るか？ファッションもアイデンティティの1つ
“ファッション心理学”をご存知ですか？ファッションは人の性格や言動をかえると言われています。例えばビシッとフォーマルなスーツを着ると、身も心も引き締まったりします。このようなご経験は誰でも一度はおありかと思います。街を見渡すと、好きなものを好きなように身につけてファッションを楽しんでいる方々が以前より増えたように感じます。
お洒落を自由に楽しめる現代社会において、ファッションやメイクは自己表現の1つ。『どんな自分を演じようか』その日の自分を服装を通してクローゼットから選ぶ...そんな視点をもってみるのもおもしろいですよね。浴衣や着物を身につけて、颯爽と街を歩く姿も素敵かと思います。今回の内容をお読みいただき、日本古来の伝統的な衣類をあなたの日常にちょっぴり取り入れてみませんか。自己表現の幅がぐーんと広がり、新しい自分に出会えるかもしれませんよ。
（Photo by 大西快積）
オガライフライター きよかり さん のプロフィール
