パワースポットの聖地セドナで体験した、ネイティブアメリカンの伝統・スウェットロッジのレポート記事です。

日本と海外のオーガニック文化

心も体も健やかに保つ、ネイティブアメリカンの伝統・スウェットロッジ体験②セレモニー

投稿日:2018年5月7日 更新日:

ネイティブアメリカンの伝統・スウェットロッジ

皆さん、Aloha!
前回はスウェットロッジのためのロッジを組み立てるところまでをレポートしました。
今回はその続き、準備が終わってセレモニーが始まるところからのレポートです。
※前回の記事はコチラ

 

※このレポート内では、セレモニーそのものを『スウェットロッジ』、セレモニーを行うためのテントを『ロッジ』と記載しています。

 

 

いよいよスウェットロッジ内部へ…

さていよいよセレモニーの始まりです。
ロッジに入る前に、アダムさんからロッジへの入り方について説明があります。

まず、大地への捧げ物としてのタバコの葉っぱひとつかみを、スウェットロッジに使う火にくべます。
ロッジのそばに石を熱するためのカマドのような場所があり、そこに一人ずつくべていきます。
ちょっとお焼香を思い起こさせます。

くべ終わった人からロッジの入り口で四つん這いになり、おでこを大地につけて、先祖や次世代、大地との繋がりをしっかり感じてから四つん這いのままロッジに入り、穴の周りを左回りで進んで座っていきます。
赤ちゃんと同じ四つん這いという姿勢をとることで、『再誕生』という意味があるのだそうです。
ロッジの入り口にマラカスのような鳴り物が置いてあり、一人一つずつ持ってロッジに入ります。

この日は日本から行った私たち16人、ロサンジェルスに住む日本の方4人の計20人が参加。
みんなで肩を寄せ合ってぎゅうぎゅうになって入ったところで、ブルックさんが鋤(すき)に焼けた石を数個ずつ載せて運びます。

石を入れたところに、参加者がひとつかみの干したヒマラヤスギを投入します。
それを繰り返し、ロッジ内に杉の爽やかな香りが広がると気持ちが落ち着いてきました。
石をすべて入れ終わり、いよいよアダムさん、そしてブルックさんがロッジ内に入ってきました。

 

真っ暗闇のロッジ

私がロッジ内に最初に入り、そしてアダムさんのすぐ背面に座っていたため、セレモニー中の通訳をさせていただくことになりました。
入り口の毛布を下ろすとロッジ内は何も見えない暗闇になり、善光寺の胎内めぐりを思い出します。
まずアダムさんから、「体調が悪くなったり恐怖や不安を感じたりしたら、遠慮なく申し出てください。そして遠慮せずに外に出てください」と注意があり、そして「これから終了までの間、入り口を4回開けます。気分が悪くなったら、その時に外に出ることもできます」との説明も行われました。

この時点で室内はサウナよりちょっと温度が低いくらい、体感的に70度を少し超えたくらいなのではないかという暑さになっています。
アダムさんがユーカリの精油入りの水を石にかけるとジューッという音とともに湯気が立ち上り、ロッジ内の湿度が急激にあがります。

 

スウェットロッジ内で行うこと、それは感謝と祈り

アダムさんが太鼓を叩きながら、ネイティブアメリカンの祈りの歌を一曲歌いました。
歌が終わると、一人ひとりが祈りの言葉を述べていきます。
始まりの祈りの言葉は、私が最初となりました。

日常で祈りの言葉を口にすることがほとんどないため何を言おうか迷いましたが、この直前に立ち寄ったホーリークロス教会の厳かな雰囲気、そしてネイティブアメリカンの大地や先祖、子孫に対する真摯で温かい態度を見ていたので、自然と自分がここにいることに対する感謝が口から出てきました。


(ホーリークロス教会の内部)

 

ロッジの中は真っ暗闇で、誰が話しているかまったく分かりません。
参加者たちは安心して、それぞれの祈りを述べていきました。

次回もセレモニーの続きをレポートします!


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オガライフWriterのMasaeさんのプロフィール写真

Masaeさん

20代でハワイに魅せられて、20年に渡り40回以上ハワイを訪れる。 フラ歴16年、ハワイ検定上級取得。5年に渡る闘病生活と13年間の医療機器市場での勤務経験から、体を作る食事作りに目覚め、オーガニックやハワイアンの知恵を日常に取り入れながら、楽しく美しく生きることを実践中!

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