ヨガ留学の一日!朝一は鼻うがいと呼吸から授業が始まります!?
私はインドに留学している間、リシケシという北の方にあるヨガ発祥の地にずっといました。他のアシュラムで仲良くなった子から話を聞いたらどこのアシュラムでも必ず朝一にやるのが鼻うがいです。(アシュラムによってカリキュラムが違うので申し込む前に確認した方がいいかと思います)
鼻うがいとはネティポットというじょうろみたいなものに人肌ぐらいの温度の塩水を入れて、片鼻から塩水をゆっくり入れます。反対側の鼻から流すというものです。鼻の中の粘膜を洗い流すので花粉症対策にも効果的だそうです。慣れてきたらスートラネティにチャレンジ。スートラネティとはお笑い芸人のほっしゃんがやっていたうどん芸みたいにゴムの細いチューブを鼻から通して口に出します。そして上下左右鼻の中をこするというものです。最初は抵抗もあり、チャレンジしても鼻やのどが痛くなったこともしばしばありました。私は最終的にはできましたが、養成コースの最後の方までできなかった人もいました。
鼻うがいが終わったら呼吸をがっちり一時間やります。日本のヨガスタジオだと大半が「複式呼吸」しかやらないかと思いますがインドでは10種類以上の呼吸法を学びます。例えば、片方の鼻から吸って吐く「片鼻呼吸法」、のどを鳴らす「ウジャイ呼吸法」、口を閉じてハミングを鳴らし音と共鳴する「ブラーマリー呼吸法」などいろいろな呼吸法を学びます。教科書を見て復習したところ、呼吸の大半は精神や神経機能の改善に役立てる効果があるので、呼吸の練習をした後、気持ちがすっきりしていることが多かったです。日本に帰国後、一時間がっちりはできませんが毎日鼻うがいと呼吸法は今でも練習しています。
インドヨガ留学ならではの哲学の授業
もちろん、座学もあります。インドでは「解剖学」と「哲学」を学びます。
「解剖学」は骨・筋肉・内臓などのポーズや呼吸で使うものを学びますが、「哲学」では私が行っていたアシュラムでは「ヨーガスートラ」という哲学書を中心に授業を行っていました。人によっては苦手な内容でもあるため、英語が母国語のネイティブの人で授業の内容がわかるとはいえ「つまらない」と言う人もいましたが、私はこの授業は好きで自分なりに英語を訳して勉強していました。特に自分が響いた内容は「執着に捉われた人は怒りや悲しみで心がいっぱいになり、動物のようなマインドになる」というもの。これを聞いてからかりかりと常に怒っている人や人に嫌がらせをする人は動物なんだとスルーする能力を身に着けることができました、笑。今でも哲学は日本語の本を買って勉強しなおしていますが人生をより良いものにしていく知識がいっぱい詰まっているのでインドに行かなくても勉強することをおすすめします。
インドへのヨガ留学!もちろんヨガポーズの授業もあります
もちろん、ヨガなのでポーズの授業もあります。私がいたアシュラムでは「アシュタンガヨガ」と「ハタヨガ」の授業がありました。ポーズの練習とポイントとアジャスト(体を触って修正すること)などを学びます。日本のヨガスタジオだとヨガ=心地いいストレッチ的なポーズが多いイメージがありますが、本場のヨガは非常にいい意味できつく感じます。特に先生が行うアジャスト。先生は修正だけではなくて、チャレンジできそうな生徒に対してはポーズを深めてきます。私は股関節が柔らかいので足を開いたポーズの時、ガンガン背中を押してきてさらに股関節を伸ばしてきます。おかげでだいぶ股関節が以前よりも柔らかくなりました。
本当に辛い場合はちゃんと先生に言うとそれ以上負荷を深めてきませんので安心してください、笑
ヨガ留学の一日!最後は瞑想で終わり
一日の最後は瞑想で終わりになります。
瞑想は日本の座禅みたいに座って目を閉じて心に意識を向けるものももちろんやりますが、動く瞑想・火を見つめる瞑想・更にはゲームやって遊ぶ瞑想など幅広い瞑想法をやりました。私が好きだったのはゲームをやる瞑想。確かにゲームをやるとそのものに集中するので心の中から余計なものが消えて瞑想状態になります。後、みんなと遊ぶので他のクラスメイトとも仲良くなれるので楽しかったです。
前回の記事でも書きましたが、日本や欧米におけるヨガはポーズがメインとなりますが、インドでのヨガは「生活そのものがヨガ」であること。短期間ですべてのことを学ぶことができないかもしれませんが、鼻うがいから瞑想まで毎日行い、体感することは他の国では体験できないと思います。ヨガ好きの方はもちろん、日本でヨガの資格を取った人・現役のヨガインストラクターこそ、この体験をしとくといいかと思います。今後のインストラクターとしてだけでなく人生のかけがえのない経験となると思いますので是非、インドでヨガ漬けの生活を送ることをおすすめします。
次はみんな気になる!?インドの治安や衛生面についてお話します。