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豆腐マイスターからの豆知識!知っているようで知らないおからの話
「おから」を知っている人はたくさんいると思います。日常的におからを使って料理をしている方、おから料理を作った経験がある方は、どれくらいいらっしゃるでしょうか?今回は豆腐マイスターで栄養士の資格を持つ私の観点から、おからの特長や実際におからを使ったレシピをご紹介したいと思います!
・おからの語源
お惣菜やお菓子などにも使われている「おから」。元々の語源は絞りかすという意味があります。そこから茶殻などと同源の「から」に丁寧語の「御」がついて「おから」となったと言われたとされています。白いところから卯の花や、切らずに食べる事ができると言うところから雪花菜(きらず)とも呼ばれたりするそうです。
・おからの栄養素
おからは健康食品にもなるほど栄養豊富な食材です。食物繊維やカルシウム、タンパク質に炭水化物やカリウムなど栄養満点!食物繊維に関しては100g中に11.5g、ごぼうの約2倍と言われています。
・おからの実態
お豆腐を作る過程でできるおからは年間で70万トンと言われています。その全てが店頭に出て販売されているのか?というとそうではなく、店頭にならべられなかった物は産業廃棄物として処分されてしまっています。現在ではエコブームもあり肥料や飼料としても注目されていますが、それでも破棄されてしまっている量の方が多いのが実態です。
おからを美味しく食べるために!保存方法のポイント!
生おからは豆腐屋さんやスーパーで手軽に購入できます。売られているのを見ると価格も安く、量もたくさん入っています。今では乾燥したおからパウダーなども売り場で見かけますが、加工した物に比べると生おからの方が容量も家庭に優しいお値段で購入できるので生おからをおすすめします。ただ、生おからの消費期限は2~3日と短く、量も多いので一気に使い切れないまま余ってしまう事がありがち…きちんとした方法で保存をすれば美味しく、長く保存できますのでぜひお試しください。保存方法ご紹介します!
【おからの保存方法】
①生おからのまま冷凍保存をする
保存用の袋に小分けにしてそのまま冷凍保存する。
②一度炒って冷凍保存をする
一度火にかけ、パラパラになるくらい炒ってから小分けに分けて冷凍保存をする
上記2つのうちおすすめなのは②の保存方法です。
炒ることで冷凍保存してもおからの味が変わりにくく、調理に使用する際に味がより浸み込みやすく美味しくいただくことができます。
豆腐マイスターおすすめ!おやつ・おつまみにピッタリ!ごまおからボールの作り方!
冬休みや年末年始でお家時間が増えるかと思います。お子さんとも楽しく作れるレシピになっていますので下ごしらえからご家族でぜひ作ってみて下さい!
■材料 (18個 5~6人分)
生おから 150g
れんこん(じゃがいも) 60g
山芋(長芋) 60g~
しょうが 小さじ1/2
にんにく 小さじ1/2
玉ねぎ 1/4個
にんじん 1/4本
いりごま 適量
・片栗粉 大さじ
・塩 少々
・しょうゆ 大さじ1
・青のり
(ソース)
・ケチャップ 大さじ2
・練りごま 大さじ1/2
■作り方
①おからは匂いや新鮮でないものは一度炒っておく。生おからのまま使用しても◎
②玉ねぎ、にんじんはみじん切りにする。
③れんこん、山芋(長芋)はすりおろす。にんにく、しょうがはチューブの物を今回は使用します。
④ボールに①②③と調味量Aを入れて混ぜ合わせる。水分が足りないようであれば水を追加して調整して下さい。
⑤ ④を丸めていきます。(20g程度)
⑥丸めたもの全体にいりごまをまぶしてフライパンでキツネ色になるくらいまで揚げ焼きにする。
⑦⑥にソースをかけたら出来上がり!
上記の具材の他にも、ひき肉やコーン、チーズやシーチキンなど具材を変更しても楽しめます。にんにくやしょうがなど調味料もお好みで変更していろんなおからボールを作ってみて下さい。
おからには女性が喜ぶ栄養素がたくさん!おからを食べてアンチエイジング!
前半にも少しお話しましたが、おからは栄養満点!大豆のタンパク質はコレステロールの低減、高血圧の予防にも効果があります。また、オリゴ糖やビタミンB1.B2、ビタミンE.大豆イソフラボンも含まれているので便秘の解消や美肌効果、アンチエイジングや女性ホルモンの促進など女性には嬉しい効果も期待できます。おからは不溶性の食物繊維なので食べると腹持ちもよく食べすぎや間食の予防にもなりダイエットにも強い味方になってくれそうですよね!
今回ご紹介したおからボールも揚げ焼きする事でより満足感があがるレシピになっています。毎日の食卓にレパートリーに、おから料理をプラスして自分やご家族の健康や美を美味しく目指していきましょう!!
オガライフライター Sakiko Ishii さん のプロフィール