メキシコのサルサ
メキシコのにはいろいろな種類のサルサがあります。使う材料や作り方など、各家庭ごとに異なります。ほとんどのサルサは辛みと香りが強く、お料理のアクセントとして良い役割を果たしてくれます。今回は本場メキシコからサルサの種類とサルサ料理のレシピをお届けします。
サルサの種類と食べ方
サルサ・ロハ (Salsa roja)、サルサ・ベルデ (Salsa verde)、サルサ・モリータ (Salsa morita)、サルサ・メヒカーナ (Salsa Mexicana)、サルサ・アルボル (Salsa arbol)、クレーマ・デ・グアカモレ (Crema de guacamole)など、唐辛子の種類やトマトや材料の種類によってたくさんのサルサがあります。レストランではその中の何種類かを出していますが、家庭ではサルサ・ベルデ、サルサ・メヒカーナを家族の好みに合わせて用意することが多いようです。
サルサはタコスに挟むのはもちろんのこと、焼いたお肉やサラダ、ピラフのように炊いたご飯、スープなどほとんどの料理に入れて、それぞれの好みに応じて味を調整しながら食べます。タコスに何種類かのサルサを挟み、その時の気分にあった味を作るのも楽しみの一つです。
モルカヘーテ (Molcajete) はサルサ作りに使う石臼で、昔は各家庭に一台あったようですが、今ではミキサーで代用している家庭も多いです。余談ですが、タイのバンコクでもクロックという名前の石臼が、ソースやカレーの素作りに使用されていました。世界は広いようで狭いですね。
また、日本ではトルティーヤチップス、メキシコではトトポス (Totopos) と呼ばれるトルティーヤを油であげたチップスのお供に、ディップとして食べることも多いです。BBQの前菜や週末の午後に、チップスとディップは定番です。
ピコ・デ・ガジョのレシピ
これからご紹介するサルサは、こちらではサルサ・メヒカーナの一種、ピコ・デ・ガジョ(Pico de gallo)と呼ばれています。我が家では、子供たちのリクエストで、玉ねぎを入れずに長ネギの白い部分を少しだけ入れ、唐辛子を粉末のものにし、辛さを控えめにしてアレンジしています。ぜひ、トルティーヤチップスやライムを手に入れて、本格的な味をお楽しみください。
【材料】4人分
トマト 3個(日本の大きいトマトだと1個半)
香菜 1束
ライム 2個
ニンニク 1片
長ネギの白い部分 親指の先くらい
ガーリックパウダー 小さじ1
唐辛子パウダー 小さじ1
塩 お好みで
※ 写真には唐辛子がありませんが、お好みで一味唐辛子やチリペッパーなどお好きな香りの唐辛子パウダーを入れてください。
【作り方】
1 中くらいのボウルに粗くみじん切りにしたトマトと香菜、みじん切りにしたニンニク、ガーリックパウダーを入れる。
2 ライムと塩を入れ、軽く混ぜる。
3 味を見て、唐辛子パウダーを入れる。
4 トルティーヤチップスを添えて、出来上がり。
※ 日本のトマトは水分が多いので水っぽくなります。少し味を濃い目にしても良いかもしれません。手に入るようなら、海外の細長いトマトが良いです。また、時間がない時は、カット済みのトマト缶でも代用可能です。辛さや塩味は、味を見ながら調整してください。
メキシコでの週末の過ごし方
忙しい平日を乗り越えて、週末は大切なお友達や家族と過ごす貴重な時間です。まだまだ残暑は続きますが、夕方になったら、チップスとサルサを用意し、さっとお肉を焼き、ビールやワインを開けて、秋の夜長を楽しみましょう。次回はアボカド の選び方や食べ方と、シンプルでも最高に美味しいワカモレ (Guacamole)を紹介します。お楽しみに。
オガライフライター michiko.obuchi さん のプロフィール