オーガニックな食事・食生活

日本の農業の応援になる!ファーマーズマーケットで選ぶ食材でおいしいごはんとは

投稿日:2018年4月14日 更新日:

フードコーディネーターがファーマーズマーケットで選ぶ食材でおいしいごはん

 

ファーマーズマーケットの魅力の一つ!安心・安全な食材

前回ファーマーズマーケットを回ってその魅力をお伝えしましたが、ファーマーズマーケットの魅力はそれだけではありません。
生産者さんがこだわり抜いて作られた野菜や商品は農薬不使用のものが多く、安心・安全なものばかり!

前回の記事「食育にもつながる!ファーマーズマーケットの魅力

そこで今回は食のプロである私がこだわる食材を選ぶポイントとファーマーズマーケットで実際に選んだ食材、その食材だからこそできるワンプレートごはんをご紹介します!

 

そもそも安心・安全なものって?健康志向の私がファーマーズマーケットで選んだものたち

一般的なスーパーマーケットで買い物をするとき、皆さんは何を基準に食材を選んでいますか?
私は食のプロであると同時に健康オタクでもあります(笑)
そんな私のモットーは「選ぶチカラは生きるチカラ」!

だから私は食材選びには以下のようなこだわりがあります。

  • できるだけ自然なもの(農薬・化学肥料不使用、オーガニック、無添加など)。
  • 国産のもの。
  • エシカル消費につながるもの(フェアトレード、エコ、チャリティーなど)。

もちろん、すべてこのこだわりに沿って買い物ができるわけではありません。
特に難しいのは①できるだけ自然なものを選ぶこと。

食事は毎日のことです。

だからこそこだわりたいのですが、一般的なスーパーマーケットで農薬・化学肥料不使用のものやオーガニックの野菜・果物を買い揃えることは、日本では至難の技です。なぜなら日本国内の耕地面積における有機の畑の割合は約0.2%しかなく、そもそも有機栽培のものが少ないからです。ちなみに「有機」とは一般的にオーガニックと同じ意味を指し、国によって食品における認定基準は異なりますが、基本的には農薬や化学肥料を使わずに堆肥などの有機物を使って栽培された農作物や畜産物、またそれらを使って加工された商品などがあります。

ファーマーズマーケットはオーガニック商品の宝庫!
ほとんどのブースで「無添加」「農薬不使用」「化学肥料不使用」などの文字が並んでいると言っても過言ではありません。普段からできるだけ食品表示をチェックして、オーガニック野菜や無添加のものを選んで買い物をする私にとって、どれを選んでも安心なファーマーズマーケットはまさに天国!

そんなファーマーズマーケットで、私が選んだものはこちら!

まず、農薬不使用のサラダセット。ルッコラ、ロメインレタス、スイスチャード、リーフレタス、小松菜、サニーレタス、バジルの7種類の野菜がセットで売っていました。見た目も鮮やかな赤い大根は農薬不使用の紅くるり大根。大きくてずっしりと重たいのに200円で売っていたのには驚きました!

 

そして私も初めてお目にかかる丸ごとの芽キャベツ!もちろん農薬不使用。お店の方から「茎以外、上の葉っぱの部分も全部食べられるよ!」と聞き、コストパフォーマンスもバッチリだと思って買いました。

 

赤米・黒米・香り米など、農薬・化学肥料を使わずに混植で栽培した約50種の玄米(ラベルから転記)。お店の方曰く、生産者の上野さんがこだわり抜いて作られた玄米で、生産量が少なく、出荷量も少ないとのこと。私は最後の1つを運良くゲット!

 

3種類あったお味噌の中から、「焼きおにぎりにするのに一番オススメのお味噌はどれですか?」と相談したら、店員さんが「絶対これ!」とオススメしてくれたお味噌。毎年異なる品種の米・大豆を育てるところからこだわって作られたお味噌で、添加物は一切使用されていないお味噌です。

 

カラフルな瓶詰めが並ぶドレミファームさんで試食させてもらって即決!
生姜の効いたソースで、味見した瞬間から何を作ろうか妄想が膨らみました!

 

「ファーマーズマーケットの安心な野菜だからできる!シンプルな調理法でワンプレートごはん」

私が今回手に入れた野菜はすべて農薬不使用!普段は残留農薬を気にして割としっかり洗いますが、今回はサッと水洗いで十分!
サラダセットはざく切りにしてスイスチャードの彩りを活かしたサラダにしました。紅くるり大根はお店の方が教えてくれたレシピをそのまま再現!これも農薬不使用なので軽く水洗いしたら、あえて皮は剥かず薄くスライスして塩で揉み、しんなりしてきたらリンゴ酢と蜂蜜を加えます。たったこれだけで色鮮やかな即席漬けの出来上がり!

「野菜は生で食べるのが一番!栄養が効率よく摂れるんだ。こうやって食べるとおいしいよ!」
と親切にレシピを教えてくれたお店の方はさすが!美味しくて栄養がしっかり摂れる食べ方をよく知っています。一般的に野菜や果物は皮と実の間が一番栄養素の詰まっている場所なので、皮ごと丸ごと調理して食べるのが一番効率よく栄養素を摂ることができます。しかし、農薬を使用している食材の場合はしっかり洗っても皮の表面に付着している残留農薬を落とし切れず、残留農薬ごと食べてしまうことになリかねません。

でもこれは農薬不使用なので安心!常備菜としても活躍してくれそうなので多めに作りました。そして豪快に売っていた芽キャベツはお店の方が一押ししてくれた食べ方で素揚げに!味付けはシンプルに岩塩のみ!いろいろ米はお店の方に教わった白米2合に大さじ2杯くらいを混ぜて炊き上げ、2種類のおにぎりを作りました。

一つはたこと山椒の混ぜご飯のおにぎり、もう一つはお店の方に相談して選んだお味噌を塗って焼きおにぎりにしました。
ちなみにお味噌は豚汁にも使用。そして無添加のジャンジャンブルソースは白身魚のフライのソースに!これらをワンプレートに彩りよく盛り付ければ見た目も華やかで、体にやさしく安心なワンプレートごはんのできあがりです!農薬不使用、無添加の食材は、凝った料理にするより丸ごと使ってシンプルに調理する方がオススメです。素材そのものの味が楽しめるうえに、栄養素もそのまま食べられて、幸せな気持ちになります。

 

ファーマーズマーケットでのお買い物は生産者の応援になる!きちんと選ぼう!

 

フードコーディネーターをしている私は、かつて激務に追われて食の仕事をしているにも関わらず、買い物は日々の「業務」でしかありませんでした。
食材を選ぶ基準は撮影で使えるように、とにかく「形が揃っているもの」「きれいなもの」。虫食いなどは論外!さらに忙しさのあまり、おろそかになってしまった食事…。この代償は「アトピーの悪化」という形で現れ、一時休業を余儀なくされました。

約1年間の自宅療養をしている間に私に転機が訪れます。それは、とある栄養学講師の方が教えてくださった「人は食べたものでできている」という言葉。
私の価値観を変えた一言でした。この一言をきっかけに私はローフードやナチュラルハイジーン、食養生などを学び、体に入れるものを吟味することにしました。選ぶ基準は「見た目がきれいなもの」から「体にやさしい、安心・安全なもの」へ。食事は出来るだけ栄養素を効率的に摂ることが出来るローフードをベースに、栄養バランスもきちんと考えて作るようになりました。

その結果、私はキレイな肌を取り戻し、毎日生き生きと生活することができるようになりました。こうした私の体験を通して切に願うことは、人々の健康のためにもファーマーズマーケットのように自然で安心・安全な食材がもっと簡単に手に入れられるような場所が増えてほしいということ。
そのために私は何ができるか?

それは、私が一消費者として積極的にオーガニックのものを選ぶことで生産者の方を応援することです。

「選ぶ」という行為は、買い物において「応援」になると私は思っています。当たり前ですが、売れない商品はいずれ生産されなくなります。逆を言えば、売れるものはどんなに高くても生産されますし、供給量も増えていくのが一般的です。つまりオーガニックの野菜や果物、無添加のものを積極的に選んで買うということは、長期的に見ると有機栽培そのものの拡大につながり、日本の農業の応援になると私は信じているのです。

体にやさしいものを選び、食べることはお腹だけでなく、心も満たしてくれます。さらにファーマーズマーケットのようなところで買い物をすると、生産者さんや販売者さんとのコミュニケーションを通しておいしい食べ方や栄養の摂り方、健康や美容に良いことなど様々な情報を得ることができます。本当に良い情報というのは人を通して伝わるものです。今は簡単に検索ができる時代ではありますが、だからこそコミュニケーションを大切に、体も心も満たすものを選び、毎日の生活を実りあるものにしたいと私は常に考えています。

ファーマーズマーケットは私にとって、これらを全て叶えてくれる夢のような場所!
ぜひ、みなさんもファーマーズマーケットへ実際に足を運び、生産者さんや販売者さんとのお話を楽しみながら、体にやさしく安心・安全なものを「選ぶ」という形でオーガニックライフを楽しんでみてはいかがでしょうか?あなたがファーマーズマーケットという場所で楽しみながら選ぶということは、それだけで日本の農業の応援になるのです。

次回は、私が作ったワンプレートごはんをオガライフ編集部の方が食べに来てくださったエピソード、取材の裏話などをお伝えします!


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オガライフWriterのShioさんのプロフィール写真

Shioさん

フードスタイリストとして様々なTV番組、CM、広告撮影を手がける。 しかし29歳で持病のアトピーが重症化し、大きく体調を壊した経験をきっかけに、それまでの「魅せる食」から「生きる食」へ視点を変える。 ローフード、ナチュラル・ハイジーン、東洋医学、ヨガ・瞑想などを独学で学び、「カラダの声を聞く」ということの大切さを痛感。 自分と向き合い、学んだ知識を自分がやりやすいスタイルで生活に取り入れてアトピー・体調を改善。 現在、「健康的に楽しく生きるために何を食べる? 〜選ぶチカラを育てよう!〜」をモットーにセミナーやカウンセリング活動を行う。 フードスタイリスト/フードコーディネーター/食生活アドバイザー /調理師/アトピーカウンセラー/スキンケアアドバイザー 【ブログ/WEBサイト】 https://natural-beauty.home-self-care.com

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