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ファーマーズマーケットで選ぶ食材でおいしいごはん
青山ファーマーズマーケットに行ってきました!
まだまだ寒い2月半ば。
オガライフ編集部の方に「ファーマーズマーケットへ一緒に取材へ行き、そこで手に入れた新鮮な食材で美味しいご飯を作る」
という素敵な企画をいただき、毎週土日に国連大学前で開かれている青山ファーマーズマーケットへ行ってきました!
この青山ファーマーズマーケットは、私たちフードコーディネーターにとっては庭のような位置にある魅惑のお買い物スポットでもあります。というのは、この青山ファーマーズマーケットが開かれているこの場所は、食器のリース屋さんが点在しているエリアにあるため、毎日のように通る道沿いにあるのです。
ちなみに食器のリース屋さんというのはその名の通り、食器をレンタルリースできるお店のこと。私たちフードコーディネーターはスタイリングをすることも仕事なのですが、撮影で使う大量の食器を毎回買うわけにもいかないため、レンタルするのです。リース屋さんに行く時が土曜に重なると、ファーマーズマーケットに寄らずにはいられません(笑)
”想い”溢れるファーマーズマーケットの魅力
ファーマーズマーケットの魅力は沢山あります。
一般のスーパーには出回らない珍しい農作物や食材がたくさん揃っていること。
無農薬、無添加、オーガニック製品が手に入りやすいこと。
たくさんの美味しいものが試食できること。
歩くだけで楽しめる魅力が満ち溢れています。その中でも特に魅力的なのは、生産者さんたちの距離が近いことだと私は思います。
「なぜこの製品を作ったの?」
「どんな想いでこの野菜を育てたの?」
これを聞いたら、生産者の皆さんは目を輝かせて自分たちの作ったものについて熱く語ってくれます。
「大変だったんだよー。絶対に美味しいと思って頑張って育てたら、思うように育たなくて1年目は失敗しちゃってさー」と、製品化するまでのたくさんの困難や苦労、失敗談から始まり、「でもどうしても諦めきれなくて何年も頑張り続けてやっと製品化できたんだ!美味しいから食べてみて!」と
最後には味見をさせてくれます。
この製品ができるまでのストーリーを聞いたら、味見をさせてもらったものがこの上なく美味しく体に染み渡ります。
ファーマーズマーケットで売られているものには、すべて生産者さんたちの熱い想いの詰まったストーリーがあり、たくさんの失敗や苦労の末に生み出されたものがたくさん並んでいます。私は仕事柄スーパーマーケットでの買い出しは量も回数も人一倍多く、毎日たくさんの食材に囲まれながら料理をします。
一般のスーパーマーケットは、食材を短時間で一気に買い揃えるには便利ですが、機械的になりがちで、当然のことながら生産者は一切見えません。
一方ファーマーズマーケットでは、生産者さんたちとおしゃべりをしながら回るので時間もかかるし、売っていないものもあります。
それでもここでの買い物を楽しめるのは、製品ができるまでのストーリーを肌で感じてこれは食べてみたい!と思うものに出会えるから。
ファーマーズマーケットの魅力は、生産者さんたちの想いとエネルギーを感じ、食を楽しむ心を触発されることにあるのかもしれません。
“選ぶチカラ”を育てる!ファーマーズマーケットでのお買い物
ファーマーズマーケットの最大の魅力として、食のプロの私が伝えたいのは「本物に出会えること」です。
私は農作物豊かで食料自給率1,100%を誇るとかち・帯広市出身。空港が畑の真ん中にあるくらい畑や農作物は身近なもので、農家の友人も酪農家の友人もたくさんいます。そこで生まれ育つと、幼稚園の頃から泥まみれになって芋掘りをしたり、大根抜きをしたりという経験は当たり前なのですが、東京に出てきてこの経験がいかに貴重なものであったのかを痛感しました。
都会の子供達は農作物がどのように育ち、どのように実をつけるのかを教科書でしか知らないのです。もちろん全部の学校がそうだとは言いませんが、私の地元の子供達に比べると圧倒的に差があることは否めません。
ここでオススメしたいのがファーマーズマーケットで子供と一緒に買い物をすること!
ファーマーズマーケットでは「本来の農作物の姿」で野菜や果物が売られています。大根やにんじんなら葉付きのまま。一般的なスーパーマーケットでは切り落とされた状態でしか売られていないので、葉付きのままの大根やにんじんがどのようなものなのか?実物を子供に見せることができます。
今回私でもびっくりしたのが、芽キャベツ!!
帯広出身の私でも芽キャベツがどうやってなっているのかを実際に目にしたのは初めて!
今回は生こしょうも発見しました!
試食させてもらいましたが、目が一気に冷めました(笑)
生のこしょうを試食できるなんてファーマーズマーケットならでは!
そしてお味噌の原料・麹も展示してありました!
普段行くスーパーマーケットでは見ることのできない、本来の野菜や果物の姿を実際にお子さんと一緒に見ると、好き嫌いの多いお子さんでも、好奇心が刺激され、「食べてみたい!」と思わせることができると思います。それからファーマーズマーケットで製品を買うときに必ずお子さんと一緒に聞いて欲しいのは「これはどんな風に食べたら美味しいか?」
ということ。
生産者さんたちはその製品のスペシャリスト!どうやって食べたら一番美味しく、栄養が効率的に摂れるかを知っています。ぜひお買い物するときに美味しい食べ方を聞いて、お子さんと一緒に料理をして食べてみてください。農作物本来の姿を見せ、味見をして、食べてみたいものを選び、美味しい食べ方を生産者さんから学び、実際に作って食べる。この流れは健やかな子供の成長を促す立派な「食育」になります。
そして「食べるものを選ぶチカラ」は「生きる力」になると私は信じています。ファーマーズマーケットの最大の魅力はここにあると私は思います。
フードコーディネーター流ファーマーズマーケットの楽しみ方
ファーマーズマーケットは私にとって、たくさんの魅力があり、学ぶ場があり、エネルギーが満ち溢れ、歩くだけで元気なれる場所です。
そして食のプロとして、大いに創作意欲が刺激される場所でもあります。生産者さんの想いの詰まった製品を手にすると、美味しい料理にしたくてたまらなくなるのです(笑)
ファーマーズマーケットをぐるっと一周した時には私の頭の中で献立は完成!
一緒に取材に回ってくださったオガライフ編集部の方と相談してこちらの野菜を買いました!
次回は私が選んだものを使ってどんな料理ができたのか?
また、今回お伝えしきれなかったファーマーズマーケットの魅力や楽しみ方をお伝えしたいと思います。