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カラダの芽吹きの時期がスタート!エネルギーを内側から外側へ!
まだまだ冷え込む日もありますが少しずつ暖かい日が増えてきました。立春を過ぎ春の節季になり、内にこもる冬眠の季節から外に発散する季節が始まりました。自然界で言うと、秋から冬にかけて葉を落とし、土からエネルギーを吸収し蕾や新芽を芽吹くために準備をしていた冬。そこからパンッ!と芽吹くのが春の季節。植物も人間のカラダも同じ陰から陽へ、そして夜から朝を迎えスタートの春です。今回はカラダの中で一番筋肉量が多く、代謝やエネルギーを作りだす要でもある下半身にポイントをあてたヨガポーズをお伝えしていきます。下半身をしっかり使うことで血流やリンパの流れがよくなる事はもちろん、代謝も上がりエネルギーを作り出す力がアップします!ぜひ一緒にチャレンジしてみてください!
知らない人でも覚えられる!下半身の簡単解剖学!~筋肉編~
今回ご紹介するポーズで意識して使ってほしい筋肉を分かりやすくお伝えします。どこにどのような筋肉があるのか?どのようについているのか、どんな時に使われるのかを知るだけで鍛えたい部分をしっかりトレーニングできるようになります。例えば、腹筋を割りたい時とくびれをつくる時ではトレーニングする筋肉が変わります。どこの筋肉を使うのかを知った上で、その部分を触りながらトレーニングすると筋肉が意識でき効果が上がる事もあります。しっかり使えているか確認しながらトレーニングできるのでオススメです!
今回ご紹介するのはカラダの中で一番筋肉量が多い太ももの筋肉。その中でも有名な筋肉をご紹介します!
■ハムストリング
ハムストリングは太腿裏の大きな筋肉群で、骨盤と膝下までを繋いでいます。ハムストリングがガチガチに固まってしまっていると骨盤後傾や、膝裏の伸びなどに影響が出やすくなり股関節の動きにも影響する筋肉群なのでほぐす事と使ってあげる事のバランスが大切な筋肉です。ハムストリングは股関節の安定や走る時(膝を曲げる動作)などに使われます。
■内転筋
内転筋は太腿内側の筋肉群です。坐骨から膝にかけてついている筋肉。脚を閉じる時に使われる筋肉群で、意識をしないと使われないので内腿を締めるトレーニングで意識的に使ってあげる事が大切です。足指からのつながりがあるので使う時は足指も一緒に意識する事でより効果的!
下半身の筋力アップにオススメ!エネルギーが巡るヨガポーズ!
■英雄のポーズⅡ
①マットの前の方で両脚を揃えて立ちます。吸う息で右脚を大きく一歩さげ、前のつま先は正面で後ろのつま先は斜め45度程内側に向けます。この時、踵が一直線になるようにしましょう。
②吐く息で左脚の膝が踵の上にくるように曲げ、骨盤と胸を真横に向けながら両手を左右に広げます。
③両手は肩の高さで横に前に伸びた指先に目線を向けて呼吸をしながらキープします。反対側も同様に行います。
*ポイント
・前脚は膝が開かないように、お尻の穴をキュッ引き込むイメージでキープすると腿裏のハムストリングが使われ安定します。
・後脚は足裏でしっかり使い、小指側でしっかりマットを押す意識をする様にしましょう。
・骨盤は正面に、お尻が突き出てしまわないように注意しましょう。
・重心が前に行かないように体幹をしっかりキープします!曲げている膝がつま先より前にでると膝を痛める場合があるので注意してください。
■三角のポーズ
①両脚を大きく開いて立ちます。右足先を右、左足先を正面に向け両手を肩の高さで横に開き、視線は右指先に向けましょう。
②骨盤を真横にスライドさせながら左に引き込みます。息を吸いながら上半身を右へスライド。
③息を吐きながら上半身を右に倒す。右手を脛のあたりに置き、左手を天井方向に伸ばします。目線は左手に向ける。反対側も同様に行いましょう。チャレンジできる方は脚の甲に置いてキープしてみてください!
*ポイント
・脚の力を使いしっかり土台を安定させましょう!
・脚の親指の付け根からつくイメージをすると内転筋を意識して使えます!
・骨盤は正面に、お尻が突き出てしまわないようにマットと垂直な位置をキープします。
・下の手が脚の甲に置きづらい場合は太腿の上でも大丈夫!呼吸がキープできる所で◎
・胸を開き、上下の手が一直線になるように意識してみてください。
春はスタートの季節!陰陽のバランスを大切に過ごすのがポイント!
春はスタートの季節。学校や仕事では新生活が始まります。カラダも同じように新しい芽を芽吹き新しい生活がスタートしています。植物が冬の間に地中へしっかり根を張るように、私達にとって大事な土台となる下半身を今から強化する事でカラダが整い、良いエネルギーを生み出すことができるようになります。こもりやすい寒い時期にしっかり土台作りを始めていきましょう!
また、新生活というと楽しみ、喜び、不安や緊張など感情が乱れやすくなります。春の節季は感情で言うと「怒」になるのですが、自律神経や体調のみだれから怒と言う感情に繋がりやすくなってしまいます。春はできる限り、ゆらゆらとゆっくりと自分ができる環境を作ってみてください。頑張りすぎない!無理をしない!など、今日はちょっとサボってもいいか…くらいの日を作るのもカラダの養生です。春のポイントは、土台はどっしり!ココロはゆらゆら。ポイントをおさえて素敵な新生活を迎えましょう!
オガライフライター Sakiko Ishii さん のプロフィール